青春でライバルなTVアニメ動画ランキング 16

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の青春でライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月04日の時点で一番の青春でライバルなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.3 1 青春でライバルなアニメランキング1位
かげきしょうじょ!!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (509)
1493人が棚に入れました
未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱をそそぐ歌劇少女たちの〈青春スポ根ストーリー〉!!大正時代に創設され、未婚の女性だけで作り上げる美しく華やかな舞台で世代を超えて人々の心を魅了する「紅華歌劇団」。その人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」に、高い倍率をくぐり抜け入学してきた第100期生たち。“オスカル様"に憧れる、178cmの長身を持った天真爛漫な少女、渡辺さらさ。夢も友達も、すべてに無関心な元・国民的アイドル、奈良田 愛。何もかもがバラバラな彼女たちの、希望と葛藤に満ちた音楽学校生活が今、幕を開ける──!!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

青春群像劇への上乗せ

原作未読

『過激少女』と脳内誤変換して華麗にスルー。ほらゲーム原作萌えバトルみたいなの想像するじゃん。

リアル“宝塚音楽学校”を模した“紅華歌劇音楽学校”に通う学生たちのお話です。あらすじやヅカ(宝塚)の説明は割愛。メインのストーリーを追いかけつつも、各キャラクターを掘り下げる群像劇アニメの良作でした。あにこれ高評価をそのまま受け取って良いかと思います。
女の園で可愛い娘さんがわちゃわちゃする作品とは棲み分けができております。さらに良き青春群像劇だけに留まらない+αが作品評価を底上げしました。分水嶺はいたってシンプル

 ヅカっぽいかどうか?

ヅカと似て非なるなにかではなくそのままトレースした感のある作りです。音楽学校のカリキュラムやその後のキャリアプランなどなど。ファンも納得、そうでない人も「なるほどこうなのね」が無理なく伝わってくる親切設計。100年以上続くエンタメにはそれなりの魅力が備わっているのです。
ただそんな風に外形整えても『仏造って魂入れず』となれば台無しですがそうはなってない。男役トップがなぜヒエラルキーの頂点にいるのか?ファン層が圧倒的に女性で占められているのはなぜか?

 女性視点だからこそ女性が追い求める男性像を演じ切ってることが魅力的
 女性視点だからこそ女性が憧れる娘像を演じ切ってることが魅力的

そんなヅカヲタの琴線に触れるポイントを押さえていたと思われます。家内含め身近に元ヅカヲタ多いのでここは断言できちゃう。面白いことに女性キャラだらけで男性視聴者ウケしそうなのに実はターゲット層は女性!とユニークさがありますね。外(設定)も中(ストーリーやキャラ)もヅカっぽいことがしっかり背骨となってます。


背骨があれば残りは枝葉。背骨が気に入らなければ相性ということで撤退して良いかと思います。
なおきちんと男性層も取り込めてるのは周知のとおりです。男ウケしないアウトプット(歌劇)ではなく男女ともに支持される音楽学校での生活を通じてプロセス(成長や葛藤)描くことに軸足置いてますから。

繰り返します。メインを追いつつ各キャラを掘り下げる群像劇でした。
その大事な掴みで“ヅカっぽさ”真っ先に我々の五感に訴えてきたのはエンディングの楽曲でした。
ヅカがどういった場所かは講師や先輩を追っているうちに我々も学ぶことができます。表現者がどういったものか一定のヒントが示され全13話が終了。キャラ掘り下げ部分はなかなか面白かったのでそこはネタバレで後述するとして、ご新規さんは

 良き青春群像劇 + 普段覗けぬ世界

この掛け算を楽しめるんじゃないかと思います。片方なら露知らず両方ハイレベルで楽しめる作品はなかなかお目にかかれません。
そしてヅカヅカ言ってすみませんでした。もちろん正確には紅華(こうか)だよと念押しときます。



※ネタバレ所感

■軽くボヤキ

 円盤爆死は『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のデジャブ。やや痛みのあるストーリーものは複数回視聴に合わず、主たるコレクター層の需要ともズレる。コンテンツビジネスの難しいところだよなぁ。


■キャラを掘り下げる群像劇

 どんな壁に直面していたか各自違っていて観てる側もどこかしらで共感しやすいかも。
 主役二人とも芸能血筋で芸の神様にも見初められてる感ある。そんで芸事に恋焦がれて気持ち先行のさらさと嫌よ嫌よも身体が求めちゃってるならっちの対比バランスが良い。

・渡辺さらさ(CV千本木彩花)
 {netabare}“性別”。どうにもできない理由で歌舞伎の世界から弾かれる。“模倣”。歌舞伎流芝居の覚え方(土台)を覆される。根っこを二度否定されてなお前に進めるか?な無理ゲーに挑む主人公らしい主人公。{/netabare}

・奈良田愛(CV花守ゆみり)
 {netabare}作品屈指のトラウマ持ち。そのトラウマの中身がひどく彼女の難ありな性格もしゃーないと思わせしめるものすごい説得力。そんな彼女が結果として母親と同じ道に進んでいるジレンマが味わい深い。{/netabare}


 先行二人を囲む少女らも主人公とはまた別のベクトルで壁にぶち当たっている。 

・山田彩子(CV佐々木李子)
 {netabare}「ならっちは私と違うんだから(第4話)」が最終的にジュリエット役を射止めるわけで…。突出した一芸に気づくまで遠回りし、その一芸に胡坐をかかずにお芝居でももがく泥臭さもってるのになんだかんだ周りを明るくするのよね。現実でもエトワールやったしょうこおねえさんのイメージ。バラエティのべしゃりが拙いとか絵心がどうとか気にしだしたらあかん人です。それでも歌一発で場をかっさらう。自身の代表曲はないと嘯いても彼女とゆうぞう兄の『ぼよよん行進曲』は沁みる。{/netabare}
 {netabare}横道に逸れるが、すんげー歌声の持ち主役とは中の人幼少期にアニーやってたとはいえプレッシャーとてつもなかったでしょう。劇中劇での説得力は作品評価に直結するところ負けてなかったです。{/netabare}

・星野薫(CV大地葉)
 {netabare}有名人一族を歯牙にもかけていない愛とは対照的に押しつぶされそうな娘さん。目標決めて退路を断ってやり抜いた経験って確実に財産になるのよね。あの時のストイックなワシの巻き添えくらった方々ごめんよ。「だから今のうちにスカートたくさん穿いておくんだ(第8話)」出会ってなければ“合格”も“甲子園”も無かったのだからひと夏の経験は無駄ではなかったよ。{/netabare}
 {netabare}横道に逸れるが、大地さんの演技『プリンセスプリンシパル』のドロシー回も秀逸だった記憶が。メンタルの弱さを殻作って普段は守ってるんだけど、ふとしたことで諦めたはずの幸せが手に入りそうになる。そんで手にしそうなそばから零れ落ちていくのに動揺を押し殺してまた殻を作っていくような展開。「好きでした、、、って言ってあげてもいい」これがバシッと決まる演者さんはそう多くない。{/netabare}

・沢田千夏(CV松田利冴) 沢田千秋(CV松田颯水)
 {netabare}「きっともう全てが同じではいられない。私たちは思っていたよりも早く分かれ道に辿り着いたんだ(第9話)」に至るまでの物語。寄って立つところの否定という意味ではさらさにとっての“芸事(歌舞伎・芝居の覚え方)”と沢田姉妹の“二人一緒の関係性”は同じ。ユニゾンで始まるサビはハモリへと別れていきながら調和する未来を夢見たいところです。{/netabare}
 {netabare}横道に反れるが、双子役をリアルな双子に演じさせるのってプレッシャーとてつもなかったでしょう。たぶんオーディションではなく指名ですよね。これ「もう逃げられないんだからね。最後まで責任もって遂行しなさい(第10話)」運動会パイセンの叱咤を地でいくような現場だったのではないかと邪推してます。{/netabare}

・杉本紗和(CV上坂すみれ)
 {netabare}やっときたきた優等生の苦悩。モーツアルトとサリエリを例にさらさとの比較対象だった彼女ですが、実際比較されてたのは同級生全員とではなかったでしょうか。これまで挙げたさらさ・愛・薫・彩子・沢田姉妹はどこかしら欠損してる。だからこそそこをテコにハングリーになれるのに委員長にはそれがない。一個上のパイセンとのエピソードを最後に持ってきたのはファインプレーだと思います。{/netabare}


主要キャストのみならず講師・専科のパイセンら大人も良かったですね。きっと彼ら彼女らが通ってきた道。甘やかすでも突き放すでもなく成長を促すようそっと寄り添います。

ヅカっぽい観点でひとつこれは現実ネタですが、
大地真央さんが男役トップの時に本科卒業して間もない黒木瞳さんをパートナーの娘役に抜擢します。それからだいぶ年月経ってますけど「 黒木瞳さんが相手役で良かった。」と事あるごとに黒木さんを全肯定してる大地さんがほんと素敵。抜擢するほうもされるほうも両者にかかるプレッシャー。飛び級に寄せられたであろう嫉妬。信頼を置くスターと応えようとする新人。そこに愛はあるんよ。劇中でも彷彿させるネタをどこかに見つけられると思います。


■劇中劇の説得力

 “伝説の○○”がしょぼければ興ざめでしたが踏ん張りましたね。ほんとこれ重要なんです。



※閑話休題

■箸休めクイズ
Q:私が「こいつは許さん」と思ったのは誰?

A:{netabare}キモヲタさん{/netabare}
{netabare}なんかいい話で落ち着いてたり、コミカルで適度に気持ち悪く処理されてもいたり、とスルーしてよい小噺なんだけど少し冷静になってみる。彼はワンチャンあるとも思ってないし、ただ謝りたかったの一心でした。これ完全にNGで相手が怖がってる時点でノーチャンスだから視界から消えたほうがいい。あくまで本人の思い込みだけです。相手の気持ちを考えてる体で欠片ほども考えてない。相手見えないから二度三度接触を試みることができるのです。「そんなつもりはなかったのに」「これだけできれば良かっただけなのに」全てあなたのエゴです。拒否されて一転変なスイッチが入り逆上する殿方が世の中に一定数いるんですよ。美人ってこのへんの遭遇確率それなりにあるしダメージコントロールの術も心得てるんだけど全部は防げない。それをケアする身にもなってみろや!とわりと本気で思います。
バス停に張り紙一枚で身を引ける高校球児と対照的でした。

ちなみにならっち母の愛人男はシンプルに畜生ですね。わかりやすい愛人男より、ややもすると美談に仕立てそうなキモヲタさんに「勘違いすんなよ」とモノ申したいのでした。{/netabare}


Q:私が「やべ、かわいい」と思ったのは誰?

A:{netabare}里美星(CV七海ひろき)さま{/netabare}
{netabare}音楽学校時代の講師でもあり憧れていたファントム諏訪部に「私のときも優しくして欲しかったなぁ」と少しばかり甘えたところ。男役といっても女性なんだなってのと、ここだけ二人の時限定の声のトーンだろうなってのと、そして期待と諦めがせめぎ合ってるモヤっとした感情をやや持て余してるところ。ファントムも押せばイケそうなのにそうはしないのが良いね。{/netabare}



視聴時期:2022年5月   

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2022.05.09 初稿

投稿 : 2025/01/04
♥ : 49
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

のだめ+ランウェイで笑って=めっちゃ爽やかで前向きな群像劇!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
宝塚音楽学校を舞台にした、青春群像劇。

少女漫画ですが、連載開始はジャンプ改。そんな経歴くらも分かるように、男女どちらにもウケる王道作品かなと思います。

まあ、とにかく絶賛です。私は年に1、2作品しか☆5をつけないことが多いのですが、これは自信をもって☆5をつけられますね。

OPは作風と合った、真っ直ぐで爽やかで前向きな、THE青春って感じで、剣道部的ベストアニソン2021夏(非公式)受賞です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
正直、悪いところが見当たらない。

①宝塚音楽学校という、あまり知らない世界を見られる興味深さ。

②サラサという強キャラの魅力。

③奈良っちのデレた可愛さ。

④それぞれに魅力あるサブキャラ達。

⑤ドロドロがあったとしても、総じて爽やかで前向きな空気感。

⑥OPを筆頭に、作品にマッチした楽曲。

⑦声だして笑う程のギャグのクオリティ。

色々な要素のレベルが高く、かなり万人受けするタイプの名作だと思います。今のところ、今年1のクオリティかと。

思い出したアニメとしては、「のだめカンタービレ(多分サラサのせいw)」「ランウェイで笑って(全体の前向きなエネルギー)」「昭和元禄落語心中(閉じられた世界で真剣に芸事に向き合う様子)」。

特に、②が素晴らしい。サラサ、ただの天然能天気キャラじゃなく、弱さとひたむきさ、覚悟や劣等感など様々な感情を内包した、稀有なキャラクター。他のサブキャラ達も、単独で主役になれる力があると思うけれど、別格の魅力がある。マジで、のだめ並の強キャラだと思う。

もしこれを、少女漫画原作扱いとするなら、そのカテゴリーのアニメでは過去1かも知れん。これは、原作買っちゃうな(原作マンガとしてはのだめが1位ですが)。

絶賛、絶賛。もし2期もこのクオリティ、もしくは上げてくるようなら、お気に入り棚も見えてくるレベルでしたね。(私は、酷評は長いのに、絶賛は短いのですw)。

さて、最後に、声優さんについて。

私は声優さん個人のファンになることがほとんどないので、レビューでも声優さんに触れることはあまりないのですが、本作は特別に感動しました。

主人公渡辺さらさ役の千本木彩花さんです。

千本木さんを初めて知ったのは、「ガーリッシュナンバー」。私のお気に入り棚です。当時仕事で色々あったこともあり、仕事に悩むちー様が自分と重なって。また、「帰宅部活動記録」(という、噂のダメ声優アニメ)でデビューした千本木さんの経歴も重なって、自分の中では「ちー様=千本木さん」というイメージが固定化されました。

以降、(声が好きとか演技が好きという次元を超えて)なんとなく、千本木さんの活動を応援する自分がいたので、本作のさらさ役のハマりっぷりが凄く嬉しくて。

ていうか、かなり上手くなりましたよね、千本木さん。さらさは、能天気なようで深みもある、なかなか難しいキャラクターだと思いますが、きちんと演じ分けられていました。宝塚っぽく演じるところも上手いし、歌は勿論上手い。

自分が特別にファンと思う声優さんは、坂本真綾さん、堀江由衣さん、そして千本木彩花さんなので、これからも活躍を期待しています!
{/netabare}

【余談~「激レアさんを連れてきた。」から、オジサン役一筋のタカラジェンヌ~】
{netabare}
「天真みちる」さんという方です。

宝塚養成所時代、周りのレベルの高さ(お人形さんばっかりの世界)に心折れ、(唯一の楽しみだった)寮で美味しいご飯を作る研究に勤しむ。毎日ご飯3号食べる生活。普通なら先輩にガチ怒られするが、天真爛漫な性格で、「食べてるところが可愛い」との理由で、先輩からも許される。

「ぽっちゃりタカラジェンヌ」に進化(笑)

卒業後、役をもらえず、地方公演メンバーに選ばれないために、長期休みに。普通はその悔しさから、自腹で自主練習(レッスン)に励むのだが、天真さんは友達と海外旅行に行き、暴飲暴食(アルコール大好き)。

宝塚に居場所を見つけられない天真さんは、端役や裏方などをこなしながら、ついに自分の居場所を見つける。

それが、「公演終了後の打ち上げでの余興」w 全力で振り切ったタンバリン芸が、全タカラジェンヌの爆笑をかっさらう。

ただの「ぽっちゃりタカラジェンヌ」から、「やたら動けて笑えるぽっちゃりタカラジェンヌ」に進化(笑)

そして、「オジサン役」に出会う。

普通、宝塚の「オジサン役」は、皆が避け、ベテランの方がやるのだが、天真さんは、「これでトップスターに(役柄上、主役の父親とかが多いので)物理的にw近づける」という不純な動機によって、オーディションに参加。これが、ぴったりとハマる。

ぽっちゃり体型、酒好き、コミカルな動き。

天真さんが、「普通のタカラジェンヌならしないこと」を(好き放題)やり続けてきたことが、意図せず、全て「オジサン」の役作りに繋がってきたという、見事な伏線回収(笑) 

その後、天真さんは10年以上オジサン役をやり続け、宝塚に欠かせない役者さんになったそうです。

、、、なんかこう、「このアニメに出てきそう」な人ですよね(笑)

「激レアさん」自体好きでよく観るのですが、この回は特に爆笑でした。事実は小説より奇なり、ですね(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
宝塚アニメ? OP、なんか似合ってるな。多分、スポ根系になるのかな? なかなか面白い。御大(笑) ひどいセクハラですね(笑)

2話目 ☆4
大号泣(笑) オスカルより背の高いアンドレ。

3話目 ☆3
アイのトラウマ。タイチ、行動がイケメンだな。サラサは、さらにイケメン(笑) 

4話目 ☆4
ヲタ芸習ってる(笑) サボり方がわからない(笑) 北斗(笑) ギャグとシリアスの緩急が素晴らしい。

5話目 ☆5
千本木さん、頑張ってるよな~。アイちゃん、デレる(笑) 過食嘔吐か、しんどいよな。男の理想より、女の理想は厳しい。太陽に近いから紫外線(笑) ショービジネスはメンタル強くないと。ここで、JPXの体験と、反論。お姉ちゃんの察する感じが、素敵。心は乙女だからセーフ(笑) 熱いな~。なるほど、入試同組だからこその、あの態度か。

6話目 ☆4
アイ、デレデレやないかい(笑) 下手くそか(笑) 道端では練習できないプロ意識。漢字読めない、、、不登校をちゃんとキャラに生かしてる。脅迫か(笑) のだめだよな~、この辺。憑依型。

7話目 ☆3
さらさの過去。アキヤ、なかなか良いキャラだな。堅実だ。気を使えた(笑)

8話目 ☆5
星野さん回。過去回。互いに共通する境遇と、全く異なる道。色々と揺れる心。そこでキレるとは、カッケーな、星野さん。ブロック(苦笑) 辻くん、ホームラン。自分は野球が好きか、自問したんだろうな、あれから。

9話目 ☆4
双子回。まあ、お互いの嫉妬はあるやな。てか、このアニメ、声優さんも、一世代、二世代上の人をキャラに合わせて上手く配役してるよな、意図的に宝塚を意識して。

10話目 ☆4
さらさ、意外と意外に乙女だよな。ATフィード(笑) 選ばれたら反感を買う。降りても反感を買う。日常から演じる。理想のEカップ(笑) 確かにあれが最善だよな。

11話目 ☆5
裸の付き合い。さらさ、頭爆発(笑) ティボルトか。白目(笑) 演じ分け、千本木さん頑張ってるな。ならっち、ブーメランで自問自答(笑) まあ、さらさにベタ惚れだからな(笑) 

12話目 ☆5
山田さん、意外とリア充してたんだな。付き合えよな、押せばなんとかなるって。人を殺したことない、確かに。説得力あるな。流石、首席。んで、そこの会話聞いた上でサラサからの逆告白って、すげぇな、サラサ、大人だ(笑)

13話目☆5
サラサ、顔(笑) カオル、格好良いな。サラサの顔芸(笑) めっっちゃ素敵な先輩だな。なる程、萌え(笑)  
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 48
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

絵も声も華やかで宝塚していました。面白かったです。

 本作の最終シーンを見ておもったのは、絵がやはりいいですね。ちゃんと宝塚の華やかさが画面全体から感じられました。この雰囲気は日本のアニメの誇るべき技術だと思います。この作品全体にいえますが大変心地よく見る事ができました。人物の作画が丁寧なのが良かったです。特に渡辺さらさは一切乱れを感じなかったし、画面映えもしていました。
 最終回の雪の演出もこの水準のアニメを作れるなら、もっとリアルな降らせかたもできたでしょうが、変な言い方ですがちゃんと少女マンガっぽい雪でした。

 声優さんも演劇をやっている娘的な発声を意識したのでしょうか。渡辺さらさは幼さと演劇の経験、少女マンガの主人公といういろんな要素が的確に拾えていて、ぴったりの声でした。声優さんたちの演技は、非常に雰囲気が出ていてすばらしかったと思います。
 
 過激と歌劇を合わせたダブルミーニングだと思っていましたが、あまり過激ではありませんでした。

 12話までで少し文句もいいましたが、最終回良かったですね。{netabare} 最後渡辺さらさがオーディションに受かったこと、歌舞伎の経験を活かしていたこと、そして彼女のティボルトがとても華やかでカッコ良かったので、良かったと思います。
 変に12話の告白のシーンを引き摺ってなかったのでほっとしました。というか本筋にもならない感じでしょうか。

 あと、山田彩子ちゃんに対する揶揄を薫が庇ったのにはちょっと泣いてしまいました。これは別に友情とか云々ではなく、薫のプライドなのでしょう。自分で負けた意味をちゃんと消化したということでもあるでしょう。いい場面でした。

 今回の結論で疑問が残ったのは、杉本と先生のサリエリを語るシーンですが、サリエリの悲劇は秀才だったことではありません。天才を誰よりも理解できて、決して自分が天才になれない秀才であることを知っていて、天才に嫉妬する惨めさ悲しさの象徴がサリエリという人物です。
 杉本のトップスターになれる華やかさを渡辺さらさに見たという悩みに対して、先生の努力型の秀才も必要だという解答はお前はトップスターになれないと言っているようなものです。これは何だったんでしょうか?
 むしろ萌えだ、という解説の方がよほど説得力がありました。{/netabare}

 最後の方のあの白目はガラカメオマージュですね。ガラカメにならないように、という感想を書こうと思ったら、やっぱりクリエータたちは意識していましたね。演劇マンガ・アニメでガラカメというのは非常に大きな存在です。是非本作らしい個性を出していって欲しいところ。今のところ渡辺さらさは北島マヤにはなっていないと思います。

 高レベルの作品で人気もあったみたいです。原作ももっと進んでるんですよね。2期がこないのはあり得ないでしょう。(追記 さっき2期来てると書きましたがすみませんガセでした。まだ発表ありません。調べたら円盤もあんまりみたいですね…)

 できれば今後は宝塚音楽学校の意味と歌舞伎の家で育った意味を、渡辺さらさの身長や性格、過去を活かした個性を通じて華やかに描いて欲しいです。

 今期のアニメはちょっと地味でしたが、その中で輝いていたと思います。


以下 12話までのレビューです

{netabare}  12話で終わりかと思ってみたら最終話が残っていました。2クールじゃないですよね?
 面白いとは思いますし、アニメの出来、特に雰囲気が良いと思います。ただ、もし1クールだとすると面白いだけで「何も描けていない」という印象が強いです。

 本作の最大の柱となる設定は、歌舞伎と宝塚という男の世界と女の世界の対比だと思います。その中で伝統芸能=芸としての形の話と、舞台女優としての演技=個性の話の対比がちゃんと問題提示されていたのに、その話に行かないのが最大の不満点でした。

 また、学校のルールの厳しさが描かれていますが、その厳しさの中にどんな理由があって、何を100年の歴史の中で学んできたのかという部分が不足している気がします。まあ、実際の学校は虐待に近いという理由でルールが緩和されているという話もありますが、単なる個人の性格や考え方にストーリーを依存しないで、学校の意義のようなものがもっと欲しい感じです。

 構成として初めにあのアイドルの女の子のパーソナルな話を持って来たせいで、主題となるヒロイン178センチの女の子渡辺さらさに視点が向くまでに時間がかかります。また、アイドルの子もせっかく吹っ切れたのに渡辺さらさの傍観者になってしまっている気がします。
 178センチ設定の苦労も得なところも演劇の中のエピソードとして活かしきれていいませんし。
 渡辺さらさの助六になれないというところから、学校に入学するまでの動機もエピソードももっともっと見たかったです。
 他の子のパーソナルな過去エピソードも時間的余裕があればいいですが、1クールでやるなら余計です(拒食症の子の話は芸能学校の厳しさという意味でいいんですけど、あんな簡単に問題が解決するでしょうか)。

 運動会はちょっと学校の歴史とか階層の意味みたいなところもあって、余計だとは感じなかったです。

 マンガ版は未読なのでわかりませんが、これらはマンガ準拠だから良いというものではなく、13話1クールなら一つの話として完結させるべきで、構成を工夫して何か読み取れる結論をつけるべきだと思います。
 また、なかなか良かった初期設定から方向性がずれている気がします。連載漫画の宿命でしょうか。

 ということで、たぶん最終話待ちということになります。単にこのオーディションの結果だけで終わるのは正直不満ですが、せめて是非今までの流れを活かした渡辺さらさ覚醒で終わって欲しいと思います。

 そうそうさらさの恋愛も、告白がどういう意味を持つのか。あれが普通の幼馴染ラブだったら全然意味がありません。人の気持ちがわかる=彼の弱さに対する慈悲のような気もします(それにそもそも気持ちを盗み聞きしたんだから本当はわかってないじゃないかというのもあります)。そして彼もそれを分かっている?まさか、彼との告白を思い出して演技する…じゃないですよね?

追記 まだ12話までですが、ひょっとして2人は異祖母のイトコ同士?あの白鷗という人がおばあちゃんの葬式に来ていたということは…で、さらにさらさの両親についての情報ってどっかにありましたっけ?{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 25

78.4 2 青春でライバルなアニメランキング2位
弱虫ペダル(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1245)
6652人が棚に入れました
原作:渡辺航(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 監督:鍋島修 シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:吉田隆彦、メカニックデザイン:水村良男、メインアニメーター:堀内博之、美術設定:青木智由紀、美術監督:吉原俊一郎、色彩設計:中尾総子、CG監督:真田竹志、撮影監督:葛山剛士、編集:坂本久美子、音楽:沢田完、音響監督:高寺たけし 山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保 祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何より異質なキャラクター達が魅力の、熱いロードレースを描いた作品

2013年10月より放送。
全38話(3クール)

第2期は、2014年10月より放送予定。


【前置き】

原作は週刊少年チャンピオンで30巻以上刊行され、今尚大人気連載中のロードレースを題材にした漫画。
読む機会はありませんでしたが、本屋でズラリと並べられている光景は何度も目にしていました。

その中でも特に印象深かったのが、一際異彩を放ったキャラクターの表紙(第16巻)でした。

アニメ化されると聞いた私は、その表紙のキャラクターがどんな奴なのか見たい一心で視聴を開始しました。
予備知識も全くと言っていいほど無いのに、何故こうも惹かれたのかは分かりません。

今思えば、私は彼『御堂筋君』と、心のどこかで繋がっていたのかもしれません(笑)


まぁそれは追々語るとして、とにかく去年10月から終了までの9ヶ月間。
毎週思いっきり楽しんで試聴出来る作品に出会え、私は幸せでした。



【あらすじ】

主人公の「小野田 坂道(おのだ さかみち)」は、アニメやゲームが大好きな高校1年生。

「アキバにタダで行けるから!」

という理由で、小学4年生の頃から片道45キロ以上離れた距離を自転車で通い続け、本人の自覚がないまま相当な自転車のポテンシャルを身につけていた小野田君は、

同級生の今泉や鳴子(なるこ)らにその力を見出され、自転車競技部に入部し、インターハイを目指す。



【論じてみる】
{netabare}
まず、タイトルの「弱虫ペダル」で誤解される方がいらっしゃるかもしれませんが、小野田君はオタクで腰が低い謙虚な少年ではありますが、決して弱虫ではありません。
むしろ、そのペダルのケイデンス(回転力)は、周囲を圧倒するレベルですし、漕いでいる時の顔も弱々しいどころかよく笑っています。

調べると、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を、作者が「弱虫ペダル」と名付けていたことがタイトルの由来なのだとか。
なるほど…なるほど?

ただ、ひ弱そうな少年が実は一種目においてとんでもない才能を持っていた、という内容から見れば、実に王道なスポーツ少年漫画らしい作品でしたね。


私はロードレースに関しては詳しくないのですが、内容を追うにつれて、この競技は実に物語を描くのに適している題材に感じました。
(勿論、多少は少年漫画的な過剰な演出もあるようですが。)

傾斜や平坦など、それぞれの地形に適した選手がおり、チーム戦に置いては皆が得意分野で、そのチーム全体を風除けの為に引っ張ってゴールを目指す。
ゴールを目指すエースがいれば、そのエースを温存した状態で発射させる為に、ギリギリまで風除けをして引っ張るアシスト役もいる。
こう聞くだけで、もう色々な熱いドラマが見えてきてワクワクさせてくれました。

そして、そのドラマ以上に想像を越えた、個性的な選手達も魅力。
それぞれのキャラクターが、見せ場毎に丁寧に描かれているので、愛着を抱きやすい点も良かったですね。
(ただ、レース中に毎度回想を挟まれるので、何より続きが気になる側からすればクドく感じる節もありましたけど。)


物語的には、

1クール目(小野田君が自転車競技に目覚める)

2クール目(合宿編とライバル高校の紹介、インターハイ開幕)

3クール目(インターハイ1日目~2日目終盤まで)

となり、ここだけ見れば1~2クール目は少し物足りないようにも感じるのですが、どの回でもキャラクター同士の熱いレース展開があり、また毎話ヒキが非常に上手いので、毎週続きが気になる構成力は見事でした。
原作のシナリオも勿論ですが、それを上手く味付けした「吉田玲子さん」(カレイドスター、けいおん!、のんのんびより等を担当)の、シリーズ構成が光ったように思います。

特にメインキャラ「御堂筋君」の初登場に関しては、原作ではインターハイでいきなり登場という意味で衝撃度は上ですが、アニメで後のメインキャラを半分以上全く登場させないのは流石に引っ張り過ぎ感もあったと思うので、合間に登場を挟んで良かったと思いました。


と…中盤も決して悪くはないのですが…、本作の見所と言えば、やはり後半のインターハイ戦。
アニメでは、豊富な原作を湯水のように(1巻分を2~3話で描き切るスピード)出し惜しみなくドンドン描いてくれるので、毎話見応え抜群でした。

ただ、一つクレームを言うなら…最終話のあのヒキですね……。
3ヶ月後に2期があるとはいえ、3日あるインターハイの2日目、最後のゴールを争うシーンに突入して終了とは…。
胸焼けするほど続きが気になるシーンで区切るのは、最早暴力です。

毎週楽しめたからこそのクレームですが、出来れば話数を追加してでも2日目を描き切って、3日目の最終戦を3ヶ月待ちたかったですね。



さて、肝心の3クールに渡っての作画は、中盤でキャラや自転車に多少違和感を感じる節もありましたが、レースに至っては総じて非常に満足のいくもので、魅せるところはしっかり描き切ってくれたように感じます。
作画班の方々、9ヶ月間本当にお疲れ様でした。
鞭を打つような台詞ですが、2期は更なる出来に期待します。

それを彩る音楽に関しても物語に合った非常に熱い曲調のものが多く、主題歌も3クール分で計6曲ありますが、

1クール目のオープニング「リクライム」(ROOKiEZ is PUNK'D)
2クール目のオープニング「弱虫な炎」(DIRTY OLD MEN)

は、中でも疾走感が特に強い格好良い曲で、私は何度も聴きこんでしまいました。
(私事ですが、日課のランニングの際は、いつもこの曲を聴いて走っていました。)

ですが、3クール目の声優さん総出のオープニングとエンディングは、個人的にはちょっといただけませんでしたね。

決して下手くそなワケではないのですが、土俵のアーティストと比べると、どうも声に訴えるものがないというか…。。。
CMを見る限り、キャラクターソングは既に沢山発売されているようでしたので、本編のメイン主題歌にまでキャラソン持ってこなくても…、と少々ゲンナリしちゃいました。

ゲンナリと言えば、本作は女性人気も高いようで、テニスの王子様を彷彿させる
「前売りチケット即日完売!! 舞台 弱虫ペダル」
という謳い文句のCMがキャラソンと交互に毎回流れていましたが、2次キャラをいきなり3次で見させられて、私のような男性ファンは…ちょ~っとゲンナリしてしまいました。
制作費を賄う上でも必要不可欠なCMなのでしょうから、これは私の勝手な我儘ですけど。


…しかし、その(どーでもいい?)不満点がありつつも、私が本作を最後の最後までCMを飛ばさなかった要因が一つ。

それは、次回予告を兼ねたショートムービーや提供広告のシーン、「また見てね」の一枚絵が毎回面白く、それを今か今かと待っていたかったからなのでした。

中でも提供のバックで映る本編回想シーンは、回を追う毎にスタッフの(良い意味での)悪ふざけが横行していき、これが中々クオリティが高くお気に入りでした。

とある回では、インターハイ制覇を目指す部員一同の熱い円陣のシーンが、マネージャーの乳を想像しての熱い円陣に変えられていたり…。
またある回では、部員一同が去年のインターハイ戦のビデオを見ていたシーンが、メガネ委員長♀のビデオに変えられていたり…。
またまたある回では、王者箱根学園の2人が胸ぐらをつかみ合うシーンが、頬を赤らめた┌(┌^o^)┐ホモォ...なシーンに変えられていたり…。。。

「また見てね」の一枚にしても、水着のヒロイン達の絵がドンドン色を変えて最終的に半分透けた水着になったり、ヒロインの背後に各話毎に少しずつ忍び寄る小野田君が現れ、最後は紫色のオーラをまといメガネが怪しく光るなど…。。。

「のんのんびより」でもありましたし、ここ数年でよく見かけるようになった、こういう提供等での遊び演出ですが、本作は中でもブラックジョークが非常に多く、毎週楽しませて頂きました。

……と、余談も挟みましたが。
{/netabare}

本作の魅力は、なんといっても個性的な各校のロードレースプレイヤーの面々です。

主人公の小野田君が所属する、癖の強い面々が多い総北高校。
全員がエースと豪語する王者、箱根学園。
そして、圧倒的強者を得て、部を支配されつつも王者を陥落せんと動き出した京都伏見高校。

ここからは、各校で私が個人的に印象に残ったキャラクター達を、存分に語っていこうと思います。


【キモッ!! キモっ!! キモッ!! な最強のヒール、御堂筋 彰(みどうすじ あきら)君】(※呼び捨て厳禁!!!)
{netabare}
京都伏見高校、自転車部に所属。
私に本作を見るきっかけを与えてくれ、その期待に応えて作中ダントツで好きになったキャラクターこそ、この御堂筋君でした。

この御堂筋君は、1年生ながらその圧倒的な実力(と風貌)で絶対的エースに成り上がることでを部を支配し、上級生を含めた部員達に


『オマエらは僕に尽くせ、貸しづけ、手足のように動けっ!!

 オマエらのやることは僕の命令に従うことや!!

 せやけど、それさえやっとったら、僕が完全優勝を…やる!!!』


と豪語するような、人格破綻者…と言うよりこの上なく唯我独尊なキャラクターです。
はい…こういうキャラは大好物なのです、見た目通りのキャラで嬉しかったですね。

口癖は、タイトル通りの「キモッ!」です。
いや、アンタの方がよっぽどキm(ry
(ちなみに、上級生といえど彼を呼び捨てにすると頬をグニュとされて注意されますので、本レビューに置いても君付けを絶対遵守して記述しております。)


主人公達や王者である箱根学園がチームプレイを見せる傍らで、御堂筋君は部員達をザク(量産型)と呼んで駒のように使い、いらなくなれば切り捨て、ただただ勝利を貪る。
紳士のスポーツと称されるロードレースにおいて、基本的に実直な姿勢を見せているキャラクターが多い中、この御堂筋君のキャラクター性は客観的に見ても、やはり群を抜いてたように思います。

中でも、彼の勝利への姿勢が垣間見える

「ボクは母親死んだくらいでペダル緩めたりせんよ、あまいずみく~ん♪」

は、個人的にとても印象的な台詞でした。
うぅ~ん、流石…御堂筋君らしい。
このレースを引っ掻き回す御堂筋君がいたからこそ、本作はこれほどの人気作たり得たのだと、私は思っています。


風貌的には、1年生ながら長身で手足も細く、蛇のように伸びる舌、そして真っ黒く斜視を思わせる巨大な目が印象的。
(私は一目見た時から、もう強烈に印象に残りました。)
その自転車も、異様な前傾姿勢のペダリングに対応した仕様で、異彩を放っていましたしね。

しかし何より印象的だったのは、、声を務めた「遊佐浩二さん」の快演(怪演?)ではないでしょうか。
他者を愚弄し嘲弄したり、およそ非人道的な言動の数々を、とても活き活きと演じられていたように思います。
(↑誤解を招く言い方かなww)

肝心の関西弁も全く違和感が無いどころか完璧に近いように感じましたが、調べると、なんとご出身が「京都府京都市伏見区」だそうですね。
これは……、偶然なのでしょうか?
まさに、声を演じられるなら「遊佐浩二さん」という念頭で、作られたキャラクターにようにすら感じました。

声が決まった際は異例のCM発表があり、その存在が特別視されているのが伺え期待も膨らんでおりましたが、予想以上に私の心を良い意味で煮えたぎらせてくれました。

後、このCMや作中でもそうなのですが、彼の登場シーンで流れる、無数のハエがたかっているようなサウンドが、また彼の異様な存在感を際立たせていたように思えますね。
動きも、軟体動物かのようにヌルヌル動き、ヌメヌメッと効果音まで出しますし。
(もう一人だけ、人外キャラがいるイメージですww)

その異様な動きの作画も気合いが入っておりましたし、提供遊びでもよく登場した点から見ても、スタッフ一同からも愛されているキャラクターのように、私は感じました。



さて、御堂筋君が入部するまでは、仲睦まじくも総合9位止まりだった京都伏見高校は、彼の絶対的支配の元で、実際にインターハイで王者箱学すら圧倒する場面を見せていきます。
なにしろ彼は、傾斜でも平坦でも、その場面のエースと互角以上に渡り歩……走るのですから。

そこでは、相手の情報を調べ尽くし精神をエグる言葉を吐きかけるという、彼の風貌らしい手法も見えます。
しかし何より厄介なのは、彼がレース全体を見通した上で、相手を潰すタイミングを見計らい攻撃を仕掛けてくるという、緻密な計算に基づいて行動している点ではないでしょうか。

ヒール的な立場にいながら、そこらの噛ませ犬とは全く違う『圧倒的な実力と頭脳プレイ』、それが御堂筋君の一番の魅力だと、私は思います。


私が彼のレースで一番シビレたシーンは、箱学のエーススプリンターとの1stリザルトを争う激闘の最後の最後で、自転車を前に押し出しゴール線に車体に挿すことで、1位を獲得したところですね。
調べたら、実際にこういう手法もロードレースではあるようですが、なんとも彼らしいトリックプレイでした。

そこから、負けたスプリンターを含めたチーム全員を嘲笑うシーンも、「御堂筋君ここにあり!!」と思わせる名シーンでした。

『トドメは、相手が死んだとおもた後に刺すもんや!』

なんという念の入れよう、どういった星の下で育ったらこんな性格になるのでしょうね。
本当に頭が下がります、ありがとうございました。



1期はまだインターハイ途中までしか描かれていない為、彼が開会式で、去年優勝者の箱学の壇上に不躾に上がって言い放った、

「箱学、ぶっ潰しまーーすっ!

 みんな憶えてといてや~、京都伏見1年生、御堂筋彰君!

 このインターハイを踏み台にして、世界に羽ばたく男で~~す!!」

の結果を見ることは出来ませんでしたが、私は彼のそんなビッグマウスを、応援せずにはいられません。
2期でも、思いっきり

「ぴぎゃあああぁあああぁあああぁぁぁぁあああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」

とか言いながら、あの異常なハイケイデンスを見せてほしいものです。

いやぁ、こんなにハマったキャラは久しぶりでした。
まだまだ語り足りませんが、流石に長過ぎるので、ここらで終わります。

はぁ…、彼のザクになりたい。
{/netabare}



【本気で気持ち悪い 王者箱根学園のスプリンター、泉田 塔一郎】
{netabare}
絶対王者である箱根学園で、2年にしてレギュラーを勝ち取った、この泉田君。
彼もまた、強烈なキャラクター性で視聴者を釘付け…というより、困惑させたのではないでしょうか。

彼は、長期的スパンで肉体改造をし、類稀なる洗練された筋肉を手に入れ、

『全身スプリントマシーン』

と呼ばれる男なのですが……。

その本性は、その強靭な大胸筋に「アンディ(右)」「フランク(左)」という名前をつけ対話したり、更には腹筋の意を表す「アブ」という口癖を連呼してレースを繰り広げてしまう、とてつもなく危ないヤツなのでした。


スプリントの最中にも関わらず、胸のジッパーを開けて大胸筋を誇示しニヒルに笑ったり…。
それでなくても、丸刈り頭からの異様に綺麗な瞳とまつ毛という顔も…。

総じて、前述の御堂筋君とはまた違った次元の、

「冗談とか抜きで、本気で気持ち悪い!!」

という印象を、多くの視聴者は持ったのではないでしょうか。
その洗練された筋肉や綺麗な瞳と共に光が煌めく演出も、最早悪ふざけとしか思えません(ちょっとだけ褒め言葉)。


加えて、同チームである箱根学園の面々が、誰一人それに対し突っ込まない(むしろ、受け入れている節すらある)ので、誰も視聴者側の目線に立ってはくれません。
よって、彼に対し「気持ち悪い!!」とブツけることも出来ず、余計に視聴者が彼に対し嫌悪感を持っていったように、私は見ていて感じました。

個性派が好きな私としては、この泉田君もその例に漏れず好きにはなりましたが…。。。
大きな声で好きとは言い辛い…というか、好きですが何度も見たいとは思わないキャラクターでした。

ただ、強烈に印象に残ったという点に置いて、本作での彼の存在価値は、やはり大きいのではないでしょうか。
(彼と御堂筋君との会話は、個人的には作中随一の名シーンだと思っています。)


声を演じられた阿部敦さんは、とあるシリーズでの上条当麻役としても有名ですが、この泉田君のようなキャラも見事な好演でした。
ただ視聴者としては、早くこの泉田君の

「その、ふざけた幻想をぶち壊す!」

ことに専念して欲しい気も、少~しありました。
{/netabare}



【気持ち悪くなんてないよ 総北高校の個性派クライマー、巻島さん】
{netabare}
小野田君が所属する、総北高校3年のエースクライマー、巻島さん。
2014年の原作での人気投票で第1位を獲得したキャラクターでもあるのですが、やはりそれだけの魅力に満ちていたように思います。
総北メンバーでは、私も一番好なキャラクターでした。


この巻島さんは、長い手足を生かした極端に車体を左右に傾ける、独特の走法を身につけています。
入部当初は先輩達にフォームを矯正されましたが、それでも

「自己流で一番速かったら、ソレ最高に…カッコイイっしょ!!」

と、自分の走法を信じ隠れて練習し、今では王者箱学のエースクライマーとも互角に渡り合える実力を身に付けたのです。

同じクライマーである小野田君が、憧れを抱くのも頷けますね。
巻島さん自身も、不器用な性格ながら小野田くんを認めている描写が、また心をくすぐりますし。

しかし、その異様な走法が、作中では(本人曰く)キモイ・コワイと言われているらしいのです……。
いやいやいや、前述の2人の方が、もぅよっっっっぽどですからね。



巻島さん最大の見せ場である、インターハイ1日目の山頂決戦。
王者との、互いを認め合ったクライマー同士のライバル決戦は、清々しいハイタッチから始まり、その内容も作中で一番王道的な熱いレース展開でした。

普段は冷静沈着で、ぶっきら棒な巻島さんが

「息も上がって…足もガチガチになってんのに、身体の奥が熱くなって止まんねぇっしょっ!!!!」

なんて、また言うもんですからね。

独特の走法でグワングワン揺れる巻島さんの作画も含めて、作中屈指の見応えある勝負だったのではないでしょうか。
何より見ていて、なんとも気持ちが良い戦いでしたしね。


あぁ…、でも一つだけ疑問があるとすれば……。

あのグワングワン揺れる走法……、風除けになるの?
{/netabare}



【総評】

私はこの9ヶ月間、あまり中だるみすることも無く、毎週思いっきり楽しんで視聴出来ました。
3クールを跨いでランキングしても、本作は自分の中ではトップクラスでしたね。

ただ、いつも良いヒキで終わるので、毎度毎度続きが気になって精神衛生上は、あまりよくありませんでした。
なので、これから本作を視聴しようかなぁと思われる方は、一挙放送等で全話を待たずに見れるのかと想像すると、私は羨ましくてなりません。

余談ですが、私は本作が終わったら即原作を大人買いして一気見しようと計画しておりましたが、すぐ秋に2期が放送されると聞き、まず100%アニメで楽しみたいと思い我慢することにしました。
1期の終わり方がアレなのでとても辛いのですが…。。。
2期でインターハイを全て描いてくれるのなら……、楽しみに待ちましょう。

秋の放送までに、未視聴の方も、もしご興味があればどうぞ。
私的には、王道スポーツアニメとして自信を持ってオススメ出来る1作です。

次回も、

小野田君の、「恋のヒメヒメぺったんこ」(アニソン)を歌いながらのハイケイデンスや、

レースをかき乱す最強のヒール御堂筋君が世界に羽ばたいていく様に、大いに期待しましょう。

はぁ…、3ヶ月…我慢出来るだろうか…。

それでは、長々と読んでいただきありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん

投稿 : 2025/01/04
♥ : 40
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

弱虫(?)ペダル

アニメオタクの主人公が自転車競技部に入る話。
原作より作画は綺麗。たまに顎が尖がってるのが気になるぐらい。

某動画では妖怪扱いされている主人公・小野田坂道。
初心者でありながら化物染みたスタミナとケイデンスでインターハイまで出場する。
笑いながら追いかける主人公が怖い。

2年の先輩コンビと東堂、真波くんが好き。
もっと先輩コンビの登場増やして…。

OP、EDにはいるけども女の子の出番が凄く少ない。

途中から回想が多い。
インターハイ編はコースが長過ぎに感じる。面白いけども引っ張りすぎ。

Cパートが凄く面白い。
アニオリのだんだんオタクになってく今泉君好き。

主人公達が口ずさむ「恋のヒメヒメぺったんこ」は耳に残る曲。
自転車乗りながら歌う勇気は出ません!


22話までしか観てなかったけど、ニコ動で2期も合わせて一挙放送すると聞いて全話視聴。
23話から初見。

OP
01話~12話 リクライム(ROOKiEZ is PUNK'D)
13話~25話 弱虫な炎(DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Be As One(チーム総北)

ED
01話~12話 風を呼べ(アンダーグラフ)
13話~25話 I'm Ready(AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Glory Road(チーム箱根学園)

劇中歌
1話~3話,5話,11話,26話「恋のヒメヒメぺったんこ」

各話感想↓
1話 アキバにタダで行けるから
{netabare}運動部は乱暴。
頑丈な小野田。
謎シンクロ。優しい今泉くん。
45kmの距離がある秋葉原。
並走する今泉くん。
ストーカーみたいな寒咲さん。
Cパートで恋のヒメヒメぺったんこを口ずさむオタ泉くん。{/netabare}

2話 部員をふやすため
{netabare}ママチャリ20kgって重い。
逃げられない勝負。
勝負に観客は付き物。でもこの観客の女子うっとうしい。
秋葉原まで毎週通う小野田。
サドルを上げる寒咲さん。膝を伸ばしてペダルに足がつくぐらいがちょうどいい!勉強になります。
サドルでロスする力は60%。
レースはまだ終わってない!
似た者同士の今泉と小野田。{/netabare}

3話 僕は友達いないから
{netabare}ペダリング!ペダルをまわす事だよ。
立ちこぎできない小野田。
ペダルを回すケイデンス。
笑いながら近づいてくる恐怖。
細工してある自転車。フロントギアを小さくするとスピードが出ない。
追いついた小野田。
必死な今泉。振り子ダンシング!
今泉運悪い。
まぁいいかの言葉で過ごす小野田。勧誘されて嬉しそう。
鳴子登場!
小野田がアニメの布教を始めた。{/netabare}

4話 鳴子章吉
{netabare}ついてきた鳴子。
ママチャリに煙草が…。車を追い掛ける二人。
いつの間にかついてるもう1枚のギア。無断改造。風が弱点。{/netabare}

5話 総北高校自転車競技部
{netabare}購買凄い混みよう。鳴子一人分凄い量。縁起は大事や!
小野田くん運動苦手。
自転車競技部のみんなが走っている。
パンクした小野田。丁度いいところに寒咲さんのお兄さん!
1年対抗welcomeレース!60キロのコース!
全員エースの箱学!
ラブ☆ヒメ。オタ泉くんちゃんと観てる。{/netabare}

6話 ウエルカムレース
{netabare}レース開始!最初の区間は追い越し禁止。
回収車にビビる小野田。
ギアの枚数で劣る。
鳴子の似てないモノマネ。
チェーンが…。落車痛そう。
5分ぎりぎりで再スタート!{/netabare}

7話 追いつきたい!
{netabare}ロードレーサーにいきなり乗れる小野田!ボトル忘れてる。
ケイデンス30上げます!
無口先輩かわいい。
山が苦手な鳴子。
監督!転んだ。ハイテンション怖い。{/netabare}

8話 スプリントクライム!!
{netabare}笑って泣いてる。どっちだよ。追いついた!
監督回収されてた。
障害物にぶつかる小野田。
ドリームっしょ!{/netabare}

9話 全力VS全力
{netabare}鳴子直伝ダンシング!決まる!残り250!接触!
巻ちゃん、やっと素直に。
必勝ソング!ひーめ、ひめ~♪
主将もびっくりの山岳ステージは小野田勝利!ドリームっしょ!ミラクルっしょ!
田所先輩の無茶ぶり。
山岳賞のジャージ!ださい。
鳴子 vs 今泉の対決!
田所っち最近クマ化が進んでるっしょ。ダイエットが必要っしょ。いやいやないっしょ。{/netabare}

10話 ピークスパイダー
{netabare}いろいろなところが筋肉痛の小野田くん。
ポスターの裏の穴…。
個人練習。追い抜いて先に裏門に!3年は速い!
無期限レンタルのロードレーサー。
会話が続かない…。待ってくれる巻ちゃん。
壁を壊した秘話。
金城若い。
箱学!
東堂どんだけかけてるんだ。{/netabare}

11話 肉弾列車!!
{netabare}勝つまでやる気な鳴子。10周走って8敗!
10時からインターハイの予選!
先輩をおっさん呼ばわりする鳴子。肉弾列車!
ひたすらシンクロする鳴子と今泉。
偵察が来ていた。
御堂筋くんだ!キモッ!
真波くん!
ラブ☆ヒメ2回目。もう普通に観てるオタ泉くん。{/netabare}

12話 合宿初日!
{netabare}伊豆に合宿!サイクルスポーツセンター!
車酔い小野田くん。置いていかれる小野田くん。
真波くんと出会う小野田。ポカリでいいかい?話を聞かない真波くん。
2年コンビ好き。
4日で1000km!!!
坂が楽しくない小野田。巻ちゃん優しい。
小野田165km…。いいのか…?{/netabare}

13話 今泉と鳴子の1000km
{netabare}田所特性バーガー。量が多い。
鳴子優しい。
夜のが走りやすい。
そして風呂シーン。鳴子が死にそう。あれ小野田は!?
御堂筋やっぱきもい。
ナルシストな東堂。それでも好き。
遅れて来た真波。{/netabare}

14話 朝霧の再会
{netabare}ドジな小野田。あと610km!
真波と再開。堂々とした偵察。不法侵入。
仲良い今泉と鳴子。
すれ違いの会話。{/netabare}

15話 策略
{netabare}あ、小野田君やー。
インターハイを目指す小野田。
学年順から周回順に!
2年コンビの出番今回多い。無口先輩喋らない。
監督がまるで置物。
あと3周後にティータイム。{/netabare}

16話 一点突破
{netabare}絶望を突き付ける!
2年コンビの過去。無口先輩やっと喋った!!
この回観ると1年より2年応援したくなる。
夜間、追い抜き禁止。
パーマ先輩めっちゃ策士や!
成長していた小野田。
またお風呂。そしてオタ泉くん。{/netabare}

17話 最後尾の小野田
{netabare}足が限界なパーマ先輩。2年コンビほんと好き。
意見が合うの珍しい…?いつも意見合ってる気が…。
4人の勝負態勢。そして小野田の下ハンドル!
5人並ぶ。そして次回へ。{/netabare}

18話 全力の勝負
{netabare}2年コンビはもう足が限界…。肉離れ。涙腺崩壊しました。
4日目は雨。最悪な状況。
金城と田所1000km走破!
雨で滑る小野田。残り160km。
ペダルが壊れた小野田。抱え込む小野田。
パーマ先輩!めっちゃいい先輩。
今泉、鳴子1000km達成。
雨が止んだ!あと1周!{/netabare}

19話 新たなるスタート
{netabare}ロードレーサーで登校。そして歌い出す。
久々の女子。振替補修!
最後の授業は監督。英語の先生だった。あのおっさん名前あったんか!
インターハイのチームジャージ!!!意外性の小野田。
迷う小野田。のしかかる不安。
金城のテクニック凄い。
円陣シーン面白い。
箱根がインターハイの舞台!!
青八木先輩の言葉が分かる手嶋先輩。エスパーや!!{/netabare}

20話 真波山岳
{netabare}真波が言ってた委員長出た。
真波と委員長の過去。委員長の性格キライだから正直この二人はくっついて欲しくない…。
翼が生えた。

豪邸・巻島先輩。
アナログ派田所。箱根駅伝。過酷な道。120人走る道。
金城が巻き込まれて落車…。{/netabare}

21話 石道の蛇
{netabare}去年のインハイ!
福富のメンタルが弱いせいで…落車。これがなければ金城は…。
福富が尋ねてきた。珍しく可愛い東堂。{/netabare}

22話 インターハイ開幕
{netabare}さり気なく混ざる遅刻の真波。
御堂筋がインタビューに。弱泉くん!
ニヤケ笑いがきもい。動きがきもいよぉ。SEが人じゃない気がする。
緊張小野田。他校生優しい。
ファミレスで宿題。{/netabare}

23話 トップスプリンター!!
{netabare}理解されない自転車競技。
緊張しすぎな小野田。
パレードラン!
なんだかんだで仲よし3人。
スタートだ!スプリンターが皆飛び出した!仲悪い鳴子と田所先輩。
そして箱学のスプリンター。なぜ脱ぐ。
デブから筋肉に。
マジシャン金城。{/netabare}

24話 震える泉田
{netabare}単なるまつげやないで!!
福ちゃん下がってきた。
あと1km!強風地点。
過去の泉田。
言葉足らずな福ちゃん。
無口先輩久々に喋ったー。
ロケットマン鳴子やー!!!
肺がでかい田所。肺活量の化物だった。
鳴子が無理してコーヒーを…。{/netabare}

25話 負け
{netabare}ブロックすれば勝てそうな気がする。
田所先輩の過去。
鳴子の過去。ショタ鳴子可愛い。
5年もかかった勝利。
IHではよく喋る無口先輩。
風でコーンが…。
気持ちで勝った!田所先輩が1番!
無口先輩LINEでも無口…エスパー過ぎる。{/netabare}

26話 空が見える
{netabare}新OP!チーム総北のOP!
王者が道を開けた!
鳴子はボトル捨てたから給水できない…。先輩優しい。
喧嘩コンビ。
御堂筋虫食った!?
てっぺん狙うクライマー達!
東堂…知らない人だ!三下だなー。って失礼だな。でもカッコいい。
集団落車。絶望顔こわっ…。チェーンが…。おちつけ小野田。最後尾の小野田。
EDはチーム箱根!
久々のラブヒメ(映画)。メガネ率凄い。そして今泉も手に汗握って観ていた!{/netabare}

27話 山神東堂
{netabare}みんな疲れてる。
モブが何か名乗ってる。
森の忍者、東堂。7勝7敗!
勝負できなくて悔しい巻ちゃん。
いきなりの回想。
前後パンクの巻ちゃん。
勝負できる最後のレース…。
煽られても態勢戻す巻ちゃん。
まだ止まってた小野田。100人抜け!小野田。
伝染した…アブッ!。{/netabare}

28話 100人の関所
{netabare}残り99人!
杉元相変わらずうざい。
集中するほど恋のヒメヒメぺったんこ。
集団の壁!どうする小野田。溝の縁を走る小野田。危ない。
京都のチーム…御堂筋くんとご対面。
プレッシャー半端ない。
並走する御堂筋と小野田。
追いついた!大した初心者だぜ!
クライマーが入って嬉しそうな巻ちゃん。
モノマネ!{/netabare}

29話 山頂
{netabare}辛そうな山神・東堂。ほんとにいたファン。
巻ちゃんかと思ったらモブだった。
東堂 vs 巻ちゃん。嬉しそうな東堂。
館林は眼中になかった。
あと1km!
勝つのはどっちだ…!?{/netabare}

30話 荒北と今泉
{netabare}あと5分で勝負が決まる!
ガラの悪い荒北。
何度目かのいきなりの回想。
ヤンキー荒北。問題児。福富と出会う荒北。
借りた(無断)自転車で走り出す。
金城と福富が飛び出した!!!御堂筋も飛び出した。
猫凄く可愛い。でぶすぎるよ…。{/netabare}

31話 強者3人
{netabare}御堂筋が凄い加速してる。
残り150kmでエースに迫った。金城と福富、加速!!喋る余裕がある二人。
1位は誰だ!?
残り50!30!20!10!3チーム同着。強者の証!
マイクパフォーマンス。
真波は自転車に乗らないとダメなのか。
田所っち…体壊した!?{/netabare}

32話 希望の夜
{netabare}大丈夫かな。田所先輩。
小野田母も旅行に来ていた。よく喋る人だ。
みんな撮影。小野田…誰だ?
3分45秒後にスタートする小野田。
小野田の大役!3人を引っ張る役目。
2日目START!!!!
あれ…?田所先輩は。
委員長登場。差し入れ渡すつもりだった。
スタートできなかった田所先輩。{/netabare}

33話 ヒメなのだ
{netabare}無理して走る田所先輩。いつもの20%しか…。
苦しそうな田所先輩。手嶋と青八木が登って来た。
頂上まで3km…。何キロ押すんですか。反則でした。
他の選手も出発していた。一瞬で集団の後ろに…。待ってた小野田。
布教活動中。田所先輩も歌う。復唱。盛大に面白い。腹筋崩壊。
田所先輩こっそり知ってるじゃないですか。
上がって来たのは京都伏見だった。
無口先輩怖い。手嶋先輩流石。{/netabare}

34話 新開隼人
{netabare}新開 vs 御堂筋
御堂筋ってほんとに人間?
御堂筋抜いた!新開!
また回想。うさぎを轢き殺した…。{/netabare}

35話 勝利する男
{netabare}いつの間にか総北4人揃ってた!
今泉凄く疲れてる…。
ゴリラ扱いされてる熊本。いい情報ありがとう。
エースの金城が引く!
弱虫ペダルの弱虫って今泉の事だったか…?
演技派、御堂筋。なんで知ってる。
左側が抜けない新開。
箱学みんな仲良し。
鬼が出た!キャラ崩壊。
ラブヒメのイベントに参加する小野田と今泉。ついに歌ったオタ泉。{/netabare}

36話 最強最速
{netabare}残り70!謎の動きの御堂筋。
3番手の総北。登りで追いつかないわけないっしょ!
やっと小野田。もう熊本まで追いついていた。登り!キター!!!!!
田所先輩、自分から歌う言い出した!何回歌ったんだ。
男泣きの田所。
チーム総北6人全員が揃った!
また小野田が引く。休憩しないのか。
箱学がばらけている。{/netabare}

37話 王者交代
{netabare}スプリンターを捨てて行く…非情。
黙ってる東堂イケメン。
軍隊になる前は楽しそうだったのに…。
箱学にはお荷物などいない!!
ラブ☆ヒメ2期製作決定!{/netabare}

38話 総北の魂
{netabare}夏にインターハイやるなよ!食べて回復するダメ4番。荒北と新開の絆いいな。
やっと真波の出番!!!箱学揃う!!
来るか総北!
鳴子が支える小野田。支える今泉!やっと今泉の調子が戻った。そして田所の復活!!
ここで終わり!?{/netabare}

2015/08/28ニコ生1~10話一挙放送視聴 ↓アンケート
とても良かった:95.0%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.7%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:0.7%

2015/08/28ニコ生11~21話一挙放送視聴
とても良かった:93.8%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.9%/あまり良くなかった:0.4%/良くなかった:1.5%

2015/08/29ニコ生22~32話一挙放送視聴
とても良かった:94.8%/まぁまぁ良かった:3.5%/ふつうだった:0.5%/あまり良くなかった:0.3%/良くなかった:0.9%

2015/08/30ニコ生1期 33話~38話 2期 1~4話一挙放送視聴
とても良かった:94.4%/まぁまぁ良かった:3.6%/ふつうだった:0.8%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:1.0%

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

回せッ!回せッ!死ぬ気でペダルを回せッ!!

1話の感想 ★★★ 3.0
坂道を登るオタク
{netabare}
絵やキャラは少年漫画らしい感じだね。
主人公は今のところかっこよくはないな。
これがどうせいちしていくのか。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
坂道対決
{netabare}
サドル1番下とか、かっこ悪いな。
しかし、本当の位置があんな高いところなのか…
私もサドル上げてみようかな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
まさかのデッドヒート
{netabare}
ママチャリであそこまでやるとは…
小野田は脱いだら凄いタイプのオタクなのか?
結局、自転車競技部に入るのかな?
それとも、アニ研にみんなが入ってくれるのかな?{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
見えない壁
{netabare}
浪速のスピードスターは伊達じゃないってことか。
しかし、車道を走ることに小野田は抵抗があるみたいだが、車道走るの普通じゃね?
これは自転車競技部に入る流れか。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
自転車競技部
{netabare}
鳴子は同じ学校だったんだな。
…まぁ、OPで何となく分かってたけど。
新キャラも登場!
ああいうウザイ系のキャラって何やかんや最後まで残るんだよな〜{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
ウェルカムレース
{netabare}
ロードバイクとママチャリとでは、誰がどう考えても追いつけないないだろう。
でも、小野田もマイロードバイクGETか。
あれはどこからお金出てるんだろうか。
それとも、タダで貰えたんだろうか。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
トップとの差
{netabare}
あの監督、引き留めておいて早く行け、とは。
なかなか変なおじさんだ。
小野田は追いつけるのか。
監督のおかげで30〜60秒くらいは時間を作れたと思うが…{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
ついに見えた
{netabare}
今話、そうそうに追いつけてびっくり。
もっと粘るかと思った。
そんで、鳴子がリタイアか…
2人のデッドヒートだ!{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
山岳賞はどちらの手に
{netabare}
必殺技で見事、打ち破ったな。
しかし、初めてでロードバイクを乗りこなし、立ち漕ぎも出来るようになるとは…
実は潜在的に運動神経いいだろ?
ゴールしないと山岳賞は貰えないらしいが、今回はその頑張りを讃えておまけしてくれたのかな?{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
先輩とのマンツーマン
{netabare}
巻島先輩、普通にコミュ障だった。
しかし、見た目に寄らず頑張り屋でいい先輩だな。
あんな人を見極められる大人になりたいよ。{/netabare}

11話の感想 ★★★☆ 3.5
インターハイ予選
{netabare}
先輩方から切り捨てられてると思いきや、他チームから情報を取られないようにするため、か。
あんなん言われたら否が応でも燃えるな!
Cパートでの今泉が面白かった。
友達が少ないからか律儀にアニメ見てるし、しかもちょっとハマりそうな雰囲気を醸し出してるやん。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿スタート
{netabare}
巻島先輩!!
あんた、めちゃくちゃいい人だな!!
見た目だけだと気持ち悪い、もしくは変な敵キャラとでも思ってしまいそうだが、中身は他人思いの超いい人。
ただただ巻島先輩の事が好きになる1話だった。{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
合宿2日目
{netabare}
今泉と鳴子はいいライバルになったな。
そこに、小野田がいないのが少し寂しいが。
山岳が次回、偵察に来るっぽいな。
どうなるのだろうか。
それにしても、山岳はラノベ主人公みたいだな。{/netabare}

14話の感想 ★★★☆ 3.5
真波くんと再開
{netabare}
真波くん、本当に主人公してるな。
坂を楽しいと思うあたりとか、幼馴染の委員長がいる当たりとか。
顔もかっこいいしね。
しかし、小野田は結構凄いんだな。
見た目じゃそう見えないけど。{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
先輩の策略
{netabare}
先輩、感じ悪!?
確か1000キロを走りきったら、インハイの権利が与えられるんだよな?
なぜ、蹴落とさなければならないんだ??
実は順位も気持ちだけでなく、リアルにも影響するのか??{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
先輩を抜けるか
{netabare}
先輩も苦労したんだな。
しかし、こんな先輩が実際いたら嫌だな。
小野田は成長率がやばいな。
伸び代があるのは羨ましい限りだよ。
Cパートでは、ついに今泉がオタクの片鱗を出したな。{/netabare}

17話の感想 ★★★★☆ 4.5
インハイをかけて
{netabare}
この順位でインハイの切符が決まるんか!
私的には2年に行ってほしいな。
3年の先輩といける最後なんだから。
もしくは、全員で行ってほしい。{/netabare}

18話の感想 ★★★★★ 5.0
完走なるか
{netabare}
前半の先輩たちとの接戦には感動した。
凄く泣けた。
一緒に行きたいと思われる3年の人望もすごいよな。
肉離れとは運が無かったが来年こそは頑張って欲しい。
小野田もシューズとペダルを交換したおかげでギリギリ走破できた。{/netabare}

19話の感想 ★★★☆ 3.5
ユニフォームの重圧
{netabare}
2年を退け手に入れたユニフォーム。
そりゃ責任を感じるだろうな。
しかも、初心者だからな。
それにしても、主将はいい人だな。
スポーツマンって感じでかっこいい。{/netabare}

20話の感想 ★★★☆ 3.5
真波はインハイに出られるか!?
{netabare}
翼が生えるなんて…
流石、真波!
主人公だわ〜
しかし、インハイって変わってるんだな〜
目の前のことを全力で取り組むだけでは勝てないとは…{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
去年のインハイ
{netabare}
箱根学園、セコいな〜
100%の悪意ではないけど、結果としてとんでもないことをしたな。
金城さんができた人じゃなかったら、ボコボコの重症になってもおかしくなかった。
今年こそは優勝して欲しいな。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
インハイ開幕
{netabare}
人生初試合がインハイとは、小野田は恵まれているな。
しかし、その分緊張や不安も倍だと思うが。
ついに、始まったな。
このインハイがこの作品の要だなからな。
さて、何話インハイにつぎ込むのか。{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
スプリンター
{netabare}
直線距離を爆走か。
スプリンター、かっこいいなー。
花形なだけあるよ。
箱学のスプリンター、ムキムキでキモッ!!
しかも、掛け声アブだし。
アップを変形させたのかな?{/netabare}

24話の感想 ★★★☆ 3.5
泉田の筋肉
{netabare}
凄いストイックだな。
1つの試合のために全てを捨てる。
普通は無理だよな。
しかも、筋トレをし続けるなんて。
筋トレって本当にしんどいからなー。
それに対して、総北の必殺技そんなにかっこよくないな…{/netabare}

25話の感想 ★★★★ 4.0
残り1km
{netabare}
1kmを走るのに1話を使うか…
面白かったからいいけど。
しかし、まさか2人とも体格のせいで負けまくっていたのか。
それを乗り越え、強みに変えた。
さすがだな!{/netabare}

26話の感想 ★★★★ 4.0
この先、山
{netabare}
小野田ァァ!!!!
やってくれたな!!
せっかく託してくれたのに、それを落車とは…
巻き込まれたなら仕方がないが、これだと誰が仲間を引いていくんだ…
しかし、最下位!
小野田の得意分野だ。{/netabare}

27話の感想 ★★★★ 4.0
山神との勝負は…
{netabare}
山神さん、可哀想だな。
しかし、誰よりも悔しいのは巻ちゃんだよな。
よくあそこで踏みとどまれたな。
自分よりもチームを、その精神に敬意を払うよ。{/netabare}

28話の感想 ★★★★ 4.0
100人抜き
{netabare}
よくあの気色の悪い御堂筋くんを抜いたな。
走り方ふざけ過ぎやろ。
巻島さんからあんなにも期待されていたとは、小野田は気づかないだろうな。
小野田のおかげで巻島先輩がバトルできることを知らないだろうな。{/netabare}

29話の感想 ★★★★☆ 4.5
山頂を取るのは
{netabare}
熱い戦いだった。
巻島先輩もいい所まで行ったんだが、追い上げで体力の消耗が激しかったか。
しかし、山神との最高のバトルだった。
本当に小野田はよくやったよ。
もし、このバトルが出来なかったら2人とも後悔してただろうからな。{/netabare}

30話の感想 ★★★★ 4.0
荒巻 vs 今泉
{netabare}
荒巻、グレてたのを救われたんだな。
だから、尊敬してる、と。
やはり主将ってのはすごいな。
どの主将もこんなに凄いもんなのか?
高校時代、どの主将もこんなに立派やった記憶ないぞ?{/netabare}

31話の感想 ★★★★ 4.0
1日目の勝者
{netabare}
3者同着とかありえるか??
センサー部分がコンマ以下も合わないと行けないんだぞ。
でも、御堂筋に負けなくて良かった。
負けるならまだ箱学なら許せる。
田所さん、どうしちゃったんだ。
別に怪我とかはしてないとおもうけど…{/netabare}

32話の感想 ★★★★ 4.0
2日目にむけて
{netabare}
おいおい今泉まで不調とは笑えないぞ。
ただでさえ田所さんがピンチってときに、戦意喪失はないよ。
しかし、小野田、鳴子、金城さんの3人はやる気満々だな。
鳴子、本当に良い奴だよ。
2日目は田所さんが来てないぞ!
どーしたんだ!!{/netabare}

33話の感想 ★★★★★ 5.0
田所さんを切り捨てる?
{netabare}
今回は最高に面白かった。
急に歌い出すとか訳が分からんわ!
しかし、ヒメヒメってw
意外すぎるよ。
この作品って、ヒメをリスペクトしすぎでしょ。
しかし、歌に意識が行ったおかげで田所さんも徐々に走れるようになったな。{/netabare}

34話の感想 ★★★★ 4.0
箱根最速の男
{netabare}
アブよりも強い男がいたのか。
なんかナルシストっぽかったけど、見た目よりもなかなか優しくそして強い男だった。
このスプリント勝負の勝ちが決まったな。{/netabare}

35話の感想 ★★★★ 4.0
弱点を克服できるか
{netabare}
新開くんが好きになった1話だった。
しかし、鬼になった瞬間舌を伸ばすのはどうかと思う。
絵面的に。
御堂筋くんは策略が失敗したが諦めないね。
1番プライドが高そう。{/netabare}

36話の感想 ★★★★ 4.0
スプリント勝負、決着
{netabare}
御堂筋くんは何を背負ってるんだろうか。
意外と優しいもの背負ってそう。
小野田は見事役目を果たしたな。
1人で田所さんを運ぶのは体力を使っただろうに。
やはり主人公!!
やる時はやる男だ。
Cパートのアブがただただ痛いやつだった。
筋肉と会話して、ご褒美がアブって何?w{/netabare}

37話の感想 ★★★★ 4.0
箱根、分裂?
{netabare}
お荷物言っといて、箱根にお荷物はいないってどーゆことや。
激励のつもりなのか?
もしそうなら、どれだけ口下手なんだよ、福ちゃん。
京都伏見と箱根の1体1やな。
{/netabare}

38(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
総北の巻き返し
{netabare}
総北って根性のチームだよね。
別に上手い選手が多いわけでなく、ただガッツだけでのし上がるチームだ。
そういうチームの方が燃える!
インハイの残りがすごく楽しみだ。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

78.2 3 青春でライバルなアニメランキング3位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (800)
4863人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太
ネタバレ

moaimoai さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雛鳥がかえる

追記
最初のコメントが長文で失礼…

画も素晴らしいし、内容もアツかった。登場人物それぞれの物語に1期ではなかった深みが出てきたことが高評価。

ただ、運動部経験者(サッカー部)として

また、烏野高校のように下剋上を目指しある程度まで経験したものとしては

まだまだまだまだ葛藤が物足りないのである…笑

こればっかりはリアル(自分の体験)と比べてしまってる限り超えられない壁になるのだろう…

元も子もないのだけど、2クールと尺が決まっているため展開が"予定調和"になってしまう…

視聴者の予想を超える驚きがあったかといえば、

青春の良いところ"だけ"
綺麗なところ"だけ"

切り取ってるように感じてしまった…

この点が時折女性ウケを狙ってるとも観れる節々の演出に影響が出ているかと。

個人的には男性ウケ(萌え・ロリ・微エロetc)とか女性ウケとか気にせず、シンプルに面白ればいいという考え。

今作については、綺麗なところだけではない、他人には見せたくないダサいところ・弱いところなど、もっともっと人間臭いリアルな部分が見たかった・感じたかった。笑

例えば相手を、たとえどんな手段を使っても、蹴落としてでも勝利を掴もうとする人物。その行動原理となる背景

実際、自分の経験でもチーム内のレギュラーとベンチ(もっといえば登録外)の選手とで問題が生じたことは幾度もある。

以前レギュラーだった先輩と、新しくレギュラーになった後輩が大会直前の紅白戦中に接触し、レギュラーの後輩が大怪我をしてしまった。結果、本番にはその先輩が出ることになったのだけれど
人によってはその先輩が「故意に怪我をさせた」と憤ったり…(真意は未だに不明)

あまり心地よい話ではない。のだけれど、そういった観る角度によっては「負の側面」にもなる人間臭さが現実にはたくさんある。

そこまで求めるのは果たしてエンタテインメントなのか?と別のテーマでクエッションマークが浮かびつつ、それでも私は「深さ」を求めてしまう…笑

長くなるのでここら辺で。笑

高評価には変わりないし3期に期待!!

-----------------------------元コメント 2015.11.25-----------------------------

一期のざっくり評価は「安定した面白さがある良作。ただ、、安心するけどドキドキしない」

と、まるで失恋フラグかの如き厳しい評価をした記憶があります(笑)

今期はその点ドキドキする展開に。笑
また、シリアス要素も入りスポ根一辺倒でなくなった分、メリハリ効果でギャグが映えてる点も高評価。
作画も流石(NOT駄洒落)攻殻機動隊を制作してるだけあって動きに強い。

{netabare}合宿の猫又監督の心境よろしく、雛鳥かえっちゃう予感。笑{/netabare}


--

以下、【ロングロングローングポエム】※閲覧注意←本当に長いから



偏見なんですが、自分が運動部出身ということもあり

どうもスポーツ系のジャンルは
・エンターテイメント(アニメ作品としての評価)の部分

・リアル(実体験からの乖離具合)の部分
とのジレンマが常にあります。笑

エンターテイメントに偏り過ぎると、もはやスポーツというよりギャグ・ファンタジー!?と勝手にスポーツ系の枠から外してしまう…笑 違う視点から見ればイケるでこれ的なやつですね

とはいえリアルの部分は、バランスが難しい。だって単純な基礎練習の反復シーンなんて絶対つまらんwww(せいぜい1エピソード・1カット程度の要素としてでお腹一杯)

それでもギャグ・ファンタジー系(主人公最強・格闘漫画ばりに必殺技の応酬etc)ではなく、真っ直ぐスポーツ・青春を描いていく作品にはリアルの部分は無くてはならない要素ですよね。

作者さん・制作さんのそうした強い思いにまず敬意を込めて、だからこそこちらもかなり厳しい見方をしてしまう(ただの単細胞)


そういうわけで、一期に関しては個々のエピソードはありましたが正直「スタートラインに立った段階」だなと(三年生には悪いが)

実体験として成り上りのように、強くなる過程でまず最初に「敵の強さを知る・自分達との差を知る」という基本にして非常に重要な【自分達の強さを肌で感じ・知る】段階を通過しなくてはいけない。

部内のエースだろうが、競合と同レベル・強豪の基準でみれば並なんてことはザラ。もっと言えば全国で自分達の地方のレベルがどの程度か

他人との比較を好む好まない関係なく分析、それも文字や映像ではなく実践(実戦)を通してすること。数字やデータもその上で生きてきます。

結果に拘らず楽しくやるなら別ですが、上を目指すのであればこうした経験から目標と課題を明確にしなければ強くなりません(PDCAですね。ってもしドラかよ←古)。

{netabare}前回の月島君の率直な疑問は、ものすごーーーく大切な問いです。笑 そしてその答えもものすごーーーく共感。笑

練習をどれだけやっても結果を出せる保証は得られないし、時として結果が運に左右される部分も確かにあります。それでも高みを目指し挑んでいかなければ成長はできない。{/netabare}

この辺りの葛藤は万人に支持されるかはともかくとして、個人的にグッとくる要素。笑


あと、これも偏見というか趣向の問題なんですが指導・成長に関して

チーム・選手が成長する為、目標は示す必要はあります。けれどもその過程(方法)は相手を信じて任せる。
選手一人一人の過程はバラバラでも結果としてチームで目標に到達する。その為に灯台を照らして全員が同じ方向を向いて進めるようにできるかが肝です。


前ラグビー日本代表監督のエディ・ジョーンズさんもインタビューで(以下抜粋)

〜練習方法などについては細かいところまで指示は出しません。ある程度の責任はもたせて任せるようにしています。けれども、ゲームの中で、選手にどのようなプレーをさせるのか、という点については、私と細かく共通認識を持つようにしています。ゴールは共有しておいて、手段は任せる。〜


また、サッカー女子日本代表(なでしこJAPAN)監督の佐々木則夫さんの指導に

「プロミスは不変、プロセスは可変」

目標達成のために不要ならば、男女の壁、あるいは上下関係の壁は破ってしまえばいいという考え方があるそうです。


色々な指導法があり、また選手も十人十色でこれはあくまで一つの方法に過ぎません。

けれども、個人的には「主役はあくまで選手」だと思っているのでこうした考え方は共感してしまいます。笑


戦術で選手をコントロールしてある程度の結果を出すチームは現実にもあります。

今作にはそうしたチームが今後出てこないかなと期待したり…笑 物語的にも反面教師というか成長のキッカケ美談(悪口じゃないよん)として王道だし


少し脱線しましたが、強豪の場合、明確な目標(全国出場が伝統・ノルマetc)があるので
そもそも入学してくる選手にゼロベースで方向性を示す必要がないことが多いです。

対して現在の烏野のように成り上りする場合、どこを向くかから考えなくてはいけない。これ非常に難しい…
なんせ、本気で全国行くなんて1人が思っても周りは内心「ベスト16いければ」と思いつつ流行り文句のごとく「全国!!」と口にすることが往々にあります。

ただ、外的要因(強豪の選手だから自分は全国を目指す)でなく、内的要因(誰に何を言われようと1番になりたい)で「全国」を本気でチームが目指し挑んでいく成長や変化は

本当にゾクゾクするほど興奮します…笑

勿論、強豪にも伝統(結果だけでなく、OBやチームを応援・金銭面も含めサポートしてくれる地域・関係者の方々etc多方面)、
期待・重圧(全国に行くまでは負けは許されない)と向き合う精神的強さなどなど

プライドをプレー・結果にぶつける熱さも興奮します


まだまだ語りたいことは沢山ありますが、いい加減やめます(笑)


たいそうなことを書きましたが、強くなるには地味で他人からみたら面白みのない日々の基礎的な練習の積み重ねしかないです。

このリアルな部分とエンターテイメントの部分をどう描いていくか、今後期待して楽しみたいと思います!

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

かさい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これがI.Gクオリティか。

2期の2クール。
文句のつけようがない。
とにかく毎話のクオリティが高い。
バレーボールというスポーツをここまでしっかり描写できる制作会社は相当限られてくると思う。
何より、原作ファンの自分にとっては、ものすごく原作リスペクトを感じる作品になっている気がする。
売れ行きも好調で、3期も決定したので、またこのシリーズが見れると思うと高ぶる。

I.Gのスポーツアニメ。1期に続き監督は満仲さん。キャラデザは岸田さん。

【総合】
4.81/5

【物語】4.8
【構成】4.9
原作準拠なシナリオ。下手な改変などは一切無い。とにかく忠実。
原作の面白さを理解し、それを軸に構成している。
何より、人気の作品でなければ実現しない構成だとは思うが。

A、B構成、1話構成、2クール構成。構成面ではほぼ完璧。
1話構成の切り方、引き方が非常に上手いし2クールとしてのまとめ方も理想的。
毎話のクオリティにもこの構成が繋がっているのかもしれない。

物語的にも、キャラの成長、チームとしての成長を存分に描写し、苦悩や困難といった青春的エピソードも十分に存在する。
敵とのやり取りや、負けたチームの描写なども怠らずに最後まで追いかける姿勢は素晴らしい。
ドラマ的構成があれば、アニメ的でスポ根展開もある。
女性も男性も楽しめる内容になっていると思う。
とにかく面白いです。

【作画】4.85
I.Gだからこそ成り立つ2クールのスポーツアニメだったと思う。
バレー作画に関しては、勢いのあるアクションから、丁寧なアクションまで幅広い使い分けをしていたし、キャラの動きや身体、体重移動などもしっかりしている。ボールはCGだがその組み合わせも上手くいっている。サーブやスパイクと言った見せ場では、異色な作画も存在する。

気合が入っているのはバレー作画だけではない。
人物描写も丁寧なので、気迫の演技や芝居も存在する(主に末冨さん)。
キャラ達の葛藤や敗北による悔しい感情などを鮮明にアニメーション化している。感情移入せざるを得ない..。

【美術】4.7


【声優】4.8
キャスティングが凄い。
どのキャラも違和感が無いし、人気のキャラにはしっかり人気の声優さんをキャスティングしている印象。
感情的なセリフも沢山あるので、キャラへの入れ込み度が垣間見える。

吉野さんカッコ良かったですね。

【音楽】4.8
劇伴クオリティも高い。凄く高い。
とにかくシーンにあった劇伴を入れてくるんだけど、レパートリーもすごく豊富。シーンと展開と感情に合わせるのが滅茶苦茶上手かった印象。
林さんは今後も注目したい。

【演出】4.85
・原作の持つ雰囲気をアニメーションに
原作では、作者が以前にホラー漫画を連載していたこともあって、一枚の絵として凄く魅力的なコマがたくさんある。キャラが時折見せる本気と集中力を静かで迫力のある絵で表現しているのは特徴的。
その特徴をしっかり活かす形で、キャラの影付けやハイライト、アップ等を利用して表現している。ここでもしっかり原作リスペクトを感じてしまう。

・丁寧なキャラ描写
キャラの表情の捉え方がとにかく的確で丁寧。
見せ場では感情的な作画を持ってくる。
キャラのフォルムもかなりシンプルだが、表情で筋肉が動いた時や、派手な影をつけた時の迫力もかなりのもの。
岸田さんのキャラデザ力が光る。

・キャラ描写についてくる回想
敵サイドにも味方サイドにもそれぞれの努力と経緯があり、その過程を程よい長さでドンピシャなタイミングで出してくる。展開に更に深みを与える演出になっている。

・ギャグが単純に面白い
です

・アクションが少ない回こそ
構図やカット割りに気を配った演出になっていた気がする。
芝居や声優さんの演技も素晴らしい。モノローグのセリフなどもキマってる。

・リアルタイム演出
24話では満を持して満仲監督回。
実質最終回という表現をとってもおかしくないこの回はとにかく凄かった。
ただでさえカロリーの高いバレー作画を惜しみなくしてる。
動かし方もサボり方も尋常ではない。
サボり方といっても、試合は映していないが進んでいるという演出を凄く上手く使っている。
試合の一連は、途切れないテンポとリズムのカット割りで、常に試合が動いている状態にする。目まぐるしく動くカメラワークなども凄い。
観客、ギャラリーの声や、試合中の選手の声などの音響面でもしっかりリアルタイム感を演出。コートが映っていなくても状況が伝わるようになっている。
細かいカット割りの一連も、非常にリズムが良い。どのシーンもしっかり繋がっていて、視聴者に画面の唐突な変化を感じさせない

この回の演出は、漫画では出来ない、アニメーションの特徴を活かした演出だと思う。


【op&ed】4.8
1クール目は少し控えめ。
opもedも本編とはしっかりシンクロしている。
op絵コンテ演出、満仲監督。edは塩谷さん絵コンテ演出。
edのキャラが全員走っている作画は一人一人の走り方が違くて、キャラの特徴をとらえたフォームになっている。

2クール目のopは甲斐さん、edは西尾さん絵コンテ演出、一人原画。
opはカメラワークも激しいし、アクションも凄い。相手コートもしっかり今後の敵になっている。
edはシネスコサイズの試合前シーン。本編には残念ながら参加されていないようだが、やはりスペシャルだ。

【キャラ】4.8
・烏野も他校も魅力的。
これが強みでもある。
勿論視聴者的には主人公が所属している高校を応援したくなるのが自然だが、他の相手校も負けてほしくないと思えてしまうのがこの作品の魅力でもある。そのくらいしっかりキャラを描いていた。

・味方のセリフも敵のセリフも凄く良い。
スポ根、青春を感じる素晴らしいセリフの数々。
キャラによってはシンプルだったり、哲学的だったり、深かったりもする。

・スポットライトを主人公サイドに絞らない。
スポットライトを主人公やその周辺に絞るアニメもあるし、それは全然悪いことでは無いけれど、このアニメはしっかり、満遍なくバランス良く、色んなキャラに焦点を向けていた。とにかくサブキャラ描写も敵キャラ描写も惜しみない。
そのおかげで、他校との絡みにも深みが出てきたり、リアクションや会話に納得がいったり、展開が更に熱く感じたりなど。


及川さん好きですね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最高のチームで、最高の瞬間を共に味わうために。

ハイキュー!!2期です。
まずは1期から観てください^^

1期もアツくて大好きでしたが、
2期はさらにヒートアップしている…!

もはや、コートという戦場で戦っている戦士たちですよ。
みんなかっこよすぎる(*´ω`*)

個人的にスポーツものは
途中で飽きてしまうことが多いのですが、

この作品は飽きるどころか、
もっと見たい!と続きが気になってたまりません。

2期は全25話です。


● ストーリー
宮城県立烏野(からすの)高校、男子バレーボール部。

春高に出場することを目標に練習に励むも、
このままでは強豪校に勝てないことを実感するチーム。

東京遠征合宿で練習と対戦を重ね、
それぞれが戦う武器を磨き、いよいよ春高予選が始まった。


ストーリーは大きく、
・東京遠征
・春高予選
の2つです。

この構成がよくてですね、

東京遠征編では
個人やチームが己の技を必死に鍛える努力が描かれ、

春高予選編では
身につけた技を駆使しながら戦っていく。

合宿での努力を散々見てきたから、
その成果が試合で発揮されると気持ちがいいし、感動もする(´;ω;`)

ハプニングもピンチも、
とにかく目が離せない展開ばかり!

いろんな技や作戦が組み合わさった多彩な試合運び。

選手の技や特徴1つで試合の流れが変わったり、おもしろいの!

作者はいろんな戦術を考えながら、
構成を考えているのかな。

アツい試合を意図的に作る作者は
すごいなあと思いました。

こんなにのめり込んでスポーツを応援したのって、
久しぶりな気がするw

試合の行方に緊張して心臓に悪かった…。笑


≪ どんなチームにも敬意を ≫

キャラの個性も大好きなのですが、
今回は“チーム”に注目していました。

1期もそうでしたが、
この作品は主役の烏野高校だけにスポットライトを当てることはしません。

大して強くもないし、
目立つ選手がいないチームが相手だったとしても。

そんなありふれたチームにも、
ドラマはある。通り過ぎてきた気持ちがある。

1つ1つのチームにしっかりと焦点を当てることで、
見ている側は自然と感情移入をしていて、知らぬ間に励まされてもいる。

そして試合の最後には選手やチームが抱えてきた思いや、
負けて悔しい気持ちに共感している(´;ω;`)

そういう作品だからなのか、
烏野のメンバーは「楽勝だった」「相手弱かった」などのような、
相手を見下すような発言を絶対にしませんね。

どんなチームや選手に対しても全力でぶつかり、
自分たちが上を目指すことだけを考えているアツいチームです。

だから大好きなのですけど^^


≪ 烏野高校バレー部 ≫

作中ではいろんな選手やチームがありますが、
やはり主役のチームが好きです。

烏野高校の、チーム感が好きです。

レギュラーでもそうでなくても、全員がチーム。

立ち止まりそうになったときに、
アドバイスをくれたり、叱咤激励してくれたり、
一緒に悩んでくれたり、そばにいてくれたり、
一緒にがんばったり、認めてくれたり…。

そういう存在が彼らの成長には欠かせなかったと思うんだ。

あまり大きくアピールはされてないけれど、
こんな仲間やライバルがいたからこそ、

烏野のみんなは思いっきり前を向ける。
迷わずがむしゃらにバレーに向き合える。

仲間を、自分を、チームを信じているから。

みんなまっすぐすぎるほどまっすぐだよ!


● キャラクター
個性が豊かで、しかも魅力的なキャラばかりです♪
普段のテンションは笑えて、コートでの真剣な姿はかっこいい!

1期ではノヤっさん推しでしたが、
2期では部長の大地さん推しだったな♪

一番まともな人なようで、
実は一番内側が燃えているアツい人。まさに部長!

というか、
東京合宿での他校のキャプテンみんな面倒見よすぎw

普段はおちゃらけているけれど、
バレーに対しては真面目な気迫を出すの好きだった(*´ω`)


● 作画
1期もすごかったですが、
そのクオリティは2期でも変わらず♪

ほんと、よく動くし迫力あるし、
試合を飽きずに観られたのは、作画の力が大きいと思います。

このカメラワークはあっぱれです!


● 音楽
【 前半OP「アイム・ア・ビリーバー」/ SPYAIR 】
【 後半OP「FLY HIGH!!」/ BURNOUT SYNDROMES 】

【 前半ED「クライマー」/ Galileo Galilei 】
【 後半ED「発熱」/ tacica 】

1期も音楽よかったけれど、
2期も良曲がそろっています!

OPは試合中のような直球なアツさ、
EDは心の内にあるような静かなアツさ。

私の一番のお気に入りは「FLY HIGH!!」ですね♪

OPは映像にも力が入っていて、
本編に劣らないよく動く試合シーンも見どころですよ^^

この映像だけで何杯もいけちゃいますね…
お腹いっぱいになれます(*´ω`)


● まとめ
期待していた2期ですが、
期待以上に楽しめました!

最後の試合はすべてを出し尽くして、
もう決勝戦だと思った!笑
(1期のレビューでも同じこと言ってたような。笑)

ハイキュー、やっぱり大好きです!
見ているこっちもアツくなってくるよー!!

3期も楽しみだ!^^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 25

85.3 4 青春でライバルなアニメランキング4位
黒子のバスケ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2084)
11116人が棚に入れました
バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、木村良平、小野大輔、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、江口拓也、保志総一朗、鈴木達央
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<最終回まで視聴完了> それぞれのキャラが魅力的だった

<最終回を観終えて>

結局2クール、全25話。
序盤は黒子と火神の出会いから2人の試合中の活躍を描き
中盤は奇跡の世代の一員だった緑間くんの活躍ぶり
終盤は奇跡の世代だった青峰くんと黄瀬くんの格闘ぶり。
どれも試合中心で見せる緊張感のある演出法で、
技術的にはリアリティがないとしても、リアルにありえる技に
見えてしまうほどだったので、
これってアニメ作品としては上出来だったと言って良いのではないかな。

迫力ある試合風景は、各自のモノローグで心のうちを吐露させつつ
想いと裏腹な部分や葛藤なんかをうまく表現できていたと思うし
なにしろ脇役の先輩方や仲間達も含めて、みんな魅力的だった。

特に後半の黄瀬、青峰の試合でのせめぎ合いは、
じっくり描かれていて見応えがあった。
{netabare}
勝ちたい、越えたい、だけど負けて欲しくない。
憧れてしまっているから勝てない。
なら、憧れるのをやめてしまおう・・・

黄瀬が青峰に抱く感情には、ものすごく共感できるものがあったけど
同時に、本当は憧れをやめることなんてできないさ・・とも思って。
なのでなおさら試合終了後の彼の想いも痛いほど伝わってきて
もらい泣きしそうになった。
{/netabare}

さてこれからってところで終わってるので
2期が今から待ち遠しい。待ち遠しいよー

<16話までの感想>

この作品も、1クールでは終わらず、2クールなのか、もしくは
さらにもっと続きがあるのかないのか?
とりあえず今時点で言えるのは、キセキの世代と言われた全員が
登場していないので、まだもう少しかかるんだろうなと。

バスケの試合シーンはそれなりにスピード感もあり、
監督の指示にもほぉ~っと思う部分があり、各キャラの持ち味を生かした
動かし方もなかなか面白い上、超能力技などを使わないのは好感が持てる。
ただ、バスケを知り尽くした人から見ると少々、苦言もあるようだ。

僕個人としてはそういう専門的な視点で観ていないので、
けっこう楽しめてる。 で、何に一番楽しめてるのかよく考えたら
やはりそれは、それぞれのキャラなんだろうなと。

占いを心底信じて、ラッキーアイテムが何であろうと試合に持ち込む緑間。
けっこう軽いノリのモデル兼高校生でもある黄瀬。
他のキャストも、性格が細かく描かれているのでそのへんにいそうな
リアルな雰囲気が面白い。

試合に関しては、黒子くんの元彼女を自称している桐皇学園高校の
マネージャー桃井さんが登場してから、ちょっと面白さが増してきた気がする。

とりあえずは、まだまだ新たなキャラが投入されるはずなので
このまま視聴続行しつつ、展開を楽しみにしていようと思う。
---------------------------------------

原作は読んでおらず、詳しい予備知識がないまま視聴。
舞台は高校のバスケ部。

背景の描き方は美しいし、キャラデザもかわいくカッコ良いのだが、
首に描かれるあごの影の描き方がどうも気になって仕方ない。

ちなみに、黒子というのは、登場人物の1人の苗字なんだけれど、
彼はバスケ強豪校だった中学から進学してきた1人であり、
その「キセキの世代」と言われる中学時代のバスケ部で
「幻の6人目」だったと言われていた存在。
存在感のなさを生かして影となって活躍する彼を見て
なるほど!それで黒子なわけか!と思わず納得。

黒子が影となり、光となるのはアメリカ帰りの大柄なプレイヤー火神大我(かがみ たいが)。
彼のキャラとか顔立ち見てると、『世界一初恋』に出てきた
高野さんにあまりに似ていて、ちょっと笑ってしまったが
黒子くんとの名コンビぶりをこれから見せてくれそうで
そのあたりも楽しみではある。

1話は、登場人物をざっと紹介するような内容にとどまっていたが、
1人1人、自分の能力をどの程度、そしてどんなふうに
生かしていくのか、また強豪校の中学から散らばっていったメンバーと
確実に今後、試合で顔を合わせるのだろうし、
そのあたりの熱い展開も期待したいところだ。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 53
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白い! そんなの 当然なのだよ! 

あらすじはあにこれを参照下さい

この作品は高校生バスケットボール部の青春を描いた作品です ただ
試合のリアリティはほとんどないです 好き嫌いは分かれると思います 
ただ その分ありえない”能力”や才能を持つイケメン達がいます♡ 
( 1話でどんな作風か 大体わかるので お試しにいかかですか? )

主人公の黒子テツヤは フィジカルも弱くテクニックも無い
だけど 天性の影の薄さがあります その才能を生かして
神がかったパスのつなぎを見せる! 
( ボール硬いし重いのに 突き指大丈夫?・・ なんて野暮ですよ♪ )

その他にも キセキの世代と呼ばれる5名も化け物!・・でもイケメンです♥

試合中は凄い能力バトルが繰り広げられますが それ以外にも
個々の”らしさ”や”プライド”が激突する熱い作品になっています。

また 嬉しい事に普通の人(それでも現実離れですが)の活躍もあります
チーム全員にスポットをあてることで 個人もチームも愛着が出ます。
  
バスケは5人のチーム制 そこに交代選手や応援する仲間 監督 その他
その一体感が とても良く表現出来ていて 観ていて熱くなります!
そしてスポーツは 試合が終われば敵も味方もない 爽やかです。

物語のテンポは とても良いです 
サクサク進むので 時間を忘れて つい寝不足に○o。.

あと スポーツ物特有の熱いセリフ バンバン 入ります!これ最高です!
そのたびに 胸が熱くなります 元気出る!凹んだ時なんか イイかも♪
 
OP曲の”CANDO”軽快なリズムに 元気が出る歌詞 作品と合っていますね!
{netabare}だから言ったじゃないか
弱さをウリにしたって 前になんか進めやしないんだぜ
ねえ 儚い自分
演出したって誰も無感動

孤独が苛む夜にだって 明日待ちわびる光がある
強がる弱い自分を認められる強さを
始めるんだ やれるモンさ
そこから前を 向いちゃって
歩け 走れ 何度でも

調子ハズレの声だって
いいさ! それがどうしたんだって
叫ぶんだ 俺の番だ Can you do it?
するとどうだろう何だって
怖くなんかなくなってんぜ
今日が我が身だ I can do it
You can do it
We can do it{/netabare} この背中押す感じ好きです!

冒頭にも書きましたが 能力を持つイケメン達なのですが
性格も 皆 個性的です その中の一人 緑間君も 面白いです{netabare}
あんなに 強いのに おは朝占いに頼って 喜んだり落ち込んだり・・
小物にも笑えます タヌキの置物って何?{/netabare}
ちなみに タイトルの”なのだよ”は緑間君の口癖です。

観終わって
現実ではありえない バスケ試合なんですが 段々病みつきになりました
最初は ”うそぉ~”とか思っていたのに途中”そう来たか!”になり
最後の方は”待ってた♡”の感じに。
能力って個人的には 
特撮作品などの主人公が放つ必殺技にも似ているなぁと思いました。
( 敵が使うと絶望し 主人公が使うと”ヨシッ!”みたいな )

部活仲間との団結力 そして汗と流れる涙は胸にきます! 
そして試合中万事休すからの・・・は熱い!最高でした! 
是非その目で見て感激してください。
Ⅱ期も観ます このままじゃやめられないです♪ どうなるのか楽しみ♡

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。
以下は 駄文です 無視してください○o。.。

小中学校バスケ部だった事もあり 内容はありえないけど楽しかったです
ボールの音 バッシュと床が擦れる音 流れる汗! そして掛け声!
とても懐かしいです 少し学生時代を 思い出してしまう作品でした。
( 上手でイケメンが隣のコートにいたら・・・それもう皆勤賞ですよ♡ )
(ノД`)・゜・。



 



 



 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 22

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

今のところ辛うじて「バヌケ」ではなく「バスケ」か B

原作未読(ちなみにスラムダンクも未読、未視聴です)

帝光中学には「奇跡の世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時期があった。
それぞれが違う高校に進学した彼らであったが、実は幻の6人目がいたという噂があった・・・。


10年に1人の天才が5人って、毎年の野球のドラフトみたいですね。
まあ、近年の野球では、○○のダルビッシュっていう表現の方が通例になってきていますがwww

まあ、それはさておいて、この幻の6人目である黒子テツヤが、誠凛高校に入学し火神大我と出会うところから物語が始まります。
この火神はアメリカ帰りで、本場のストリートバスケで揉まれたという猛者。
「奇跡の世代」という設定と相まって、初期設定のレベルが異様に高いという印象がありました。

古い世代の考え方かもしれませんが、こういうスポーツ物のアニメ(漫画もそうですが)は、主人公たちが最初はすごく弱くて、努力を積み重ね強豪とぶつかり、時には挫折もあって、徐々に強くなっていく過程を楽しむものだと思っていました。

しかし、このアニメの場合、私が考えていた以上に、主人公達は最初から強いし、特殊能力を身に着けていました。
しかも、対戦相手は全国大会レベルですよね。
それを上回ってさらに強くなろうというのだから、話の展開として相当に無理が生じて来るのだろうなと思ったのです。

行き着くところは超能力でも使うバスケなのだろうか?
それはまあ冗談としても、作中、あんなところからシュートを決めるなんて、まんざら冗談でもなくなってきたときには、ああ、このアニメも終わりかな、と思いましたよ。(ホントに)

アニメである以上、ある程度は非現実的なことがあっても良いと思うのですが、その線引きというのは人によって異なるので、非常に難しいところです。
バスケ門外漢の私が見た限りでは、アニメという許される範囲内で超絶技を交えつつも、ちゃんとバスケをやっていたのかな、という印象です。(あくまでも個人的印象です)

ただ、2期がありそうな終わり方していましたので、その場合、許される範囲を逸脱する可能性も十分あり得ると思っています。
原作ではその辺を揶揄して「黒子のバヌケ」(もはやバスケではないため)と呼ばれているようですが、逸脱しなければ同じことの繰り返しになってしまいますので、わざわざアニメ化する意味もなくなってしまうため痛し痒しです。
按配が非常に難しいこととなるでしょうが、そのあたりをどう展開するのかにはちょっと興味があります。

あと、火神が熱いのは見た目どおりなんですけれども、黒子も飄々とした外観に似合わず意外に熱い心の持ち主だったのは、見ていて面白いところでした。
単なるスポーツアニメではなく、熱血・スポーツアニメですね。
二人の台詞には心惹かれるものが多いので、それらを集めてみると結構面白いものができるかもしれません。

なお、女性キャラが二人しか出てきませんでしたが、ショートヘアフェチの私としては断然リコ派ですね。
天然でSっぽいところなんかも堪らなぃ・・・いえ、何でもありませんwww

投稿 : 2025/01/04
♥ : 14

82.1 5 青春でライバルなアニメランキング5位
Free!(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1782)
9044人が棚に入れました
「七瀬遙」は、「水」にふれること――「泳ぐこと」が好きだった。

小学生のころ、同じスイミングクラブに通っていた「七瀬遙」「橘真琴」「松岡凛」「葉月渚」
彼らは、小学校卒業前の大会での優勝を最後に、違う道へと進んでいく。

やがて時が経ち、高校生活を無為に過ごしていた遙の前に、突然、凛が現れる。
遙に勝負を挑み、圧倒的な強さを見せる凛。このままでは終われない。

そして、真琴と渚が再び集い、新たに「竜ヶ崎怜」を引き込んで、岩鳶高校水泳部を設立。
遙、真琴、渚、怜、そして、凛。
これは、躍動感あふれる男子高校生たちの、水泳と青春と絆の物語――

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央、宮野真守、代永翼、平川大輔、渡辺明乃、ゆきのさつき
ネタバレ

かおーん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

スイマー視点から。超クソ作品。時間の無駄。

京都アニメーションということで、やっぱり「けいおん!」の男子:水泳版といって良い作品です。

エリートスイマーが挫折を乗り越えて栄冠を掴むようなスポ根ではなく、まぁそんなにレベル高くない男子達がリレーで泳いで楽しいな♪的なアニメ。

合宿回あり、お祭り浴衣回あり、水着サービス回あり(というか毎回)といった、けいおん!と同じような時系列で話は進みます。

「オリンピックを目指す」とか言ってるのもいますが、
「夢は日本武道館!」っていってるけいおんのあの子と同じノリですね。

脚本が決定的にダメ。最終話、結末が最悪にマズい。
{netabare}
県大会の上位の大会で、リレーに替え玉で出場。1位で入って失格。こんなの許される訳がない。許してはいけない。
リアルなら両校ともに水泳部廃部。関係者全員停学、競泳界から永久追放。高校競泳のみならず、大学も無理。ルネサス、SWIN、KONAMI等クラブ所属選手も無理。二度と号砲聞いて飛び込み、タッチセンサーでフィニッシュすることはない。

スポーツを主題とするアニメでこんな脚本でいいのか?
「アニメだから。」で片付けていい問題じゃない。小説でも、映画であっても。こんな作品を世に出してはいけない。やってはいけないことの一線を越えています。

(過去、他の作品ではタッチの劇場版「背番号のないエース」で、死んだカツヤに変わって、県大会決勝の9回だけタツヤが投げるシーンがあり物議を醸しました。没収試合になるという原作にはない設定です。それでも他校の生徒ではありません。
稲中卓球部でも、卓球の達人であるおばあさんを使って替え玉で優勝したことありましたが、あれは未成年の飲酒、軽傷害、痴漢、昏睡強姦未遂等なんでもありな青年誌のギャグ漫画。)

学校の代表であり県の代表である選手、つまり他人を負かして、押しのけて、そのみんなの代表になっているんです。背負っているんです。

それがこんな勝手なことして失格なんて、「Free」でかたづけられる問題じゃない。

ハッピーエンドで終わってよかった?
良い最終回だって?

水泳部以外で。他の部活動でも。演劇部とか吹奏楽部だってコンサートのチケット争奪戦だってそうじゃね?
ジャニーズのコンサートのチケット取ったけど「寝坊したwww」ってツイートしたら、行けなかった人達は怒るでしょ。北島康介が「アラフェスなう」ってツイートして炎上したばかりじゃないか。
同じ事想像してみて欲しい。がんばって、あと一歩だったこと、誰だってあるはず。負けて、押しのけられたけど、自分に勝って代表になった人達には頑張って欲しい、楽しんでほしい。

その代表があの身勝手な行動で失格処分です。

横断幕を作ってくれた学校。
壮行会を開いてくれた先生、集まってくれた全校生徒。
練習に付き合ってくれたコーチ。
応援、サポートに来てくれた生徒たち。
(これらは作中で描写されてます)
小学校入学前からスイミングに通い、高校三年間泳ぎ通して、最後の大会に勝ちたくて、地方大会に出たくて挑んで負けた、多数の選手たち。

みんなを裏切ってる。

脚本家はゆとってるのか?勝ち負けを教えられずに育つとこうなるのか?
勝者には責任がつきまとう。「とらドラ」で大河が「やっぱり面倒になったから、リュウジと別れるわ。」ってあのラストからソッコーで別れるようなOAVあったら糞だろ?やってることは同じだぜ?

そもそも4人で泳ぎたいならどこだっていいじゃん。イワトビ高校のプールで、いつでも好きに泳げ。
何で、そんな地方大会なんて大きな舞台でやる必要がある?
{/netabare}

何かに必死に打ち込んだことがある人にはオススメできない作品です。
水泳、スポーツのみならず、努力する人たちをバカにしています。

---視聴前---
水泳辞典
フリー = 自由形
バック = 背泳ぎ
バッタ = バタフライ
ブレスト = 平泳ぎ
イチフリ = 100m自由形
2コメ = 200m個人メドレー
4コメ = 400m個人メドレー
短水路 = 25mプール
長水路 = 50mプール

クッション付きゴーグルつけてますけど、今どきの高校生はノンクッションが主流ですね。
足のくるぶしまである水着は、レーザーレーサー騒動から禁止になりましたので、今売ってないですね。

リアルの水泳は寂しい世界です。1日休むだけでタイム落ちるとか言われます。
水の中でひとりぼっちです。音も聞こえません。いや、水の音しか聞こえません。それでも、ただ淡々と泳ぐ、すっげー地味なスポーツなんですが、これをどうやってアニメにするのか。楽しみです。

5人いるようなんですが、どーすんですか?
タイトルからいって、400mフリーリレーなんですかね。一人余りますが。最後は大会でガッツリ泳いで終わり、になるのでしょうか。一般的に、長水路でターン1回、1人52秒で泳がないと勝負にならない世界。これでもかって厳しく書いてほしいです。
部室でお茶ばっかり飲んでしゃべってるけど、文化祭ライブは大成功とかしちゃう某アニメみたいにならないことを祈ります。
-------
各話感想

{netabare}
第1話
面白い!
水中のCGでの、水中感がとても良いです!
だがアニメパートでのそれはまるで感じないのが残念。。。
小学生時のバトルで、ターン後にドルフィンじゃなくてキックで上がったのがよし!浮上距離も短くて良し!小学生らしい!リアルさがありました。

ホモーとかアーとか言われてますが、水泳部から見ると全然そんなの感じがない不思議(笑)。
普段から全裸耐性あると、なんにも感じねー。笑えて良し。

主人公、地元のスイミングクラブが閉鎖、そして高校にプールがないって絶望的な環境な訳ですね。自分もクッソ田舎に引っ越したら中高ともにプールがないという泣くに泣けない状況だったのでビンビンに響きます。風呂でスカーリングしたり。わかるわかる。

あの、壊れたプールを修復できて水泳部が復活すると良いですよね。でも、現実はキビシイです。数年水抜いたまま放置されたプールの修繕は事実上不可能。ひび割れだけじゃなくて配管に深刻なダメージを受けます。311の震災でも、東日本のプールの大半が修理休業が必要だったほどダメージを受けました。とてもデリケートな物なのです。

ぶっちゃけ、「紅」ちゃんがスイマーで水着姿になってくれることを希望!もちろんバックの選手がいいなぁ。なぜか背泳ぎの女性選手ってすごいスタイルいいんですよね(えびちゃんとか)。他はゴリラなんで(スイマーみてたらすげーごめん)。

2話
直せねーよ!ってプールが見事に修復。DIYでどーにかなるか?配管とか漏水検査とかどーすんのよ?
つかなに4月に水張ってんだよこのバカ顧問www
水道代(安くて20万くらいか)はどーすんだよw 授業で使ってなかったんだから、水泳部が全額負担になるだろ、死ぬぞ?ウォーターボーイズみたくバイト生活開始か? これからカエルが卵産まないように塩素入れて水質管理し続けるのか?泳げないプールに?落ちる桜の花びらとか誰が掃除すんだよwww

とかリアルな話は置いておいて。

「俺はフリー(自由形)しか泳がない」=小学生でそれってカタワもいいとこ。んなバカはいらねーなんだが、1話でメドレーリレーで、凛がバタフライで突っ込んでくるシーンがありました。ということはメドレーリレー(背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の順)なので、まぁ遥はフリーオンリーなんでしょう。凛はバタフライで、メドレーリレー優勝でトロフィーゲットってことは、凛のほうが器用なタイプなんでしょうか。

で、中1でもう一度フリーバトル。で、遙の勝利。
高2で再戦。凛が勝ったのは、勝って傷つけたトラウマからか、遥が手を抜いたんでしょうね。酷なコトするなぁ。
つか、ベスト何秒?って会話だけで勝負つくのがスプリント系なんですけどね、盛り上げるために逐一勝負させてますね。

桜が咲いているような背景で、プールに飛び込んでましたが・・・水温、良くて16度くらいでしょうか・・・心臓に来ますね(笑)。

腐向けとかアー過ぎて見てられない、って意見も見受けられますが、スイマーからすると、あまりに自然な光景なので、なんかフツー。あんなもんですよ?ただ、屋外プールで練習する遥たちは、これから真っ黒クロスケにはなりますなぁ。


3話
タイトルが全然関係ない件について。
ドルフィンキックなんてどこにもでてこねー。遥の飛び込んだあと、一瞬だけ写っただけかよ・・・。

クラブに通う料金が部費で出せないかって・・・
プール満タンにする水道料+管理費のほうが、クラブx4より高いんですけどね。
今日日、野球部だって部費毎月1万円くらい払ってるんだから、そのくらい自分で出せよって言いたくなるが。

あとスイムキャップ取りすぎ。プールサイドでいちいち脱ぐな。アニメなので仕方ないのかな。

んー、あの練習量だと、4人にどんなにセンスがあっても、メドレーリレーで勝利することは難しいですね。
なんでしょ、京都アニメーションって会社は、練習しないで結果を出すアニメを作るのがポリシーだったりするところなんでしょうか?
今後に期待。

4話
うーん、カメラアングルがちょっとキモイかも・・・これが腐女子向けと言われる所以か。
ストパンみた女子ってこんな違和感感じるのだろうか、とまじまじと考えてしまった。

お、練習始まりましたね!やっぱり練習しましょう。練習描写を延々とやらなくても良いんです、毎日これだけ猛練習してますよってのを1秒でも描いてくれれば。

free=自由形、何を泳いでも良い、たまにバタフライで泳ぐ選手もいるっていってますが、半分ウソです。特殊なバタフライの泳ぎ方をしないと失格になります。(辰巳で4日日程で遠征に日数使いたくないチームのバッタ担当がフリーで出てタイム取ろうとして失格になりまくってる現実。)
自由形のルールで、体の一部が常に水上に出ていないといけません(スタートとターン後の15mとターン時を除く)。バタフライは完全潜行しますので普通に泳いだらアウトです。

1週間で泳げるようになる・・・泳げるようにはなるとは思いますが。タイムが出るようになるとは・・・。
進むキックを蹴れるようになるとは5年かかるとか言われるスポーツなので。でも頑張って欲しいですね。
泳げず、沈みながら泳いでいるフォームは非常に美しく書かれています。背泳ぎの腕がキャッチから反転してモモをかすめる描写。平泳ぎのキック、引き寄せから膝を付けたままウィップして伸びる描写。こういうのガンガン描いてほしいです。

水着の試着って出来るの? →下着の上からならOKです。
あんなに在庫がある店あるのかな?水着はフィット感のチェックだけなんですが、だいたいミズノならM、アリーナだとSとかみんな決まってるので試着しないんですけどね。遥の言っているとおり、フィット感が大事なんですが。これがやっかいで、水に入ると締まるのもありますので・・・。つーか高校生なら練習はボックスの耐塩素・抵抗水着にしろって。

ロングジョンとかフルスーツとか2010のルール改定で禁止w
ビート板の使用、余裕で禁止w サポーター、テーピングすら禁止っすよ。

5話
タイトルにある、オープンウォーター。意味はぶっちゃけ、ただの海。ワントラブル=死に直結、という超過酷な環境です。ダイバーが2人1組なのは、生存率を上げるためです。
1kmx4のコース・・・水泳部なら1時間かかりません。が、給水できないので危険極まりない。4人でかたまっていっても危険。トラブったら死ぬ。レイの、ビート板でキックだけで4kmて、こっちのほうが死ねるし猛特訓過ぎ! 自由形の推進力はプル8:キック2とかいわれる。キックじゃ潮があったら進まんわ。

オープンウォータースイム(マラソンスイム)が北京から五輪種目になりました。当然、出場枠など持っていない日本ですが、貴田選手が世界選手権で5位になり、自力でロンドン出場をもぎ取った、日本人長距離スイマーの夢の競技。

でも1人で練習してはいけません。複数でもだめです。鹿児島の小学生が遠泳やってますが、夏休みまるまる泳いで、選手選別までして、グループ組んで、同伴の船が付いてます。

まして、夜の海に入るとかマジで死ぬ(危険ってテロップ出てワロタ)。警察に自殺で処理されますよ?
溺れている姿を見て、マコちゃんはすぐに飛び込みましたが、これは不正解。ライフセイバーでも、最初の行動は「助けを呼ぶ」ことです。他の2名を叩き起こす。これで1人に救助を呼びに行かせることで生存率が大きく上がります。みなさんも。いきなり飛び込んじゃダメ!ゼッタイ!

こんな無駄なことしてないで・・・ターンの精度上げるためにも、学校の短水路を延々と往復してろよ・・・1人1コース余裕で専有できるんだからさー。

海での練習中、引き返したりで頭出して浮いてるシーンありましたが、あれ普通に浮きませんので、マネして深いところ行かないように。キックかスクリューでもがいてないと浮いて呼吸することすら、足の付かない海では難しいのです。

離れ小島まで泳ぐの、想像以上に危険なんすよ。あれだけキレイな海だと珊瑚あるので、陸に上がる前とか、砂浜でも足の裏ザックリ切るんすよ。
グアムで調子ぶっこいて離れ小島まで泳いで。浜に上がろうと思ったら珊瑚で足切って血がダクダク。やっべいてーなぁと思ってたら小舟が来たので乗せてもらったら、「サメに食われなくて良かったなハハハ!」って現地の人に言われた経験を持つ自分も海はトラウマ。
これ、水難事故気をつけましょう、の回だよね。

6話
水難事故に気をつけましょうの回、その2。
相変わらず内容ないな、京アニ。これって、けいおんの合宿みてーだよ、やめろよもう楽しくねーよ。
凛の「何やってんだ、あいつら」が全てを物語ってる。アフォな練習してないで、プールでやることあるだろ。
飛び込みからキック5回で浮上・ストロークカウントからゴール5m前まで、ターンからドルフィン3回、浮上までとかセクションわけてタイム取れ。しばらく練習してなかったんならプールでセクションごとの練習繰り返してタイムあげとけアフォ。

7話
遥負けました。しかも予選落ちです。
解説。予選は順位でなくタイムです、予選での順位は関係ありません。
凛は予選5位。遥は8位までに名前がありませんでしたので予選落ちです。(1秒くらいしか写さなかったけどw しかしあのタッチの差で、3人以上が割り込むってすげぇな。といってもイチフリって超激戦区なんでまぁあり得る話ではある)

といっても、凛も地区大会で5位じゃやばいです、どや顔してられないくらい恥ずかしい。オリンピックに出たいとかって話はどーなったんだ?(笑)
学年とか水泳はあまり関係ないのです、3年生になったからタイムあがるなんて保証はありません。ブレストで五輪金メダル取った岩崎恭子は中学生でした。

決勝は予選の順位ごとにコースの中央からコースが決まっていきます(陸上と同じ)。北島とかが中央のコースで泳いでいるのは速いから。凛は決勝、隅の地味なコース(2か7?)で泳ぎます。国際プールだと、中央3コースは下にレールがあり、カメラが同伴しますが端はなかったりします。
凛との勝負どころじゃなく、予選落ちした遥はかなりヤバイです。地区大会で予選落ちってw どのくらいやばいかって、ウォーターボーイズの最初、妻夫木が負けましたね?あれと同じくらいしょっぱい。タオルかぶったまま泣くところですね。足の付くプールでシンクロにでも転校しとけカス。

凛がレース前に、一緒に泳ぐために「申告タイムをわざと落とした」とありますが、自己申告したベストタイムで予選の組み合わせが決まることがあります。で、いるんですよ、遅いタイムで申告するアフォ。

といっても、やっぱりバトルは熱くていいですね!
凛が先にターンして、すれ違うシーン。呼吸時に目が合うとかもう勝負になりませんw。凛はバッタ専門らしくターン後にドルフィン数回蹴ってる=浮上は8m以上先。しかも浮上1発目の呼吸をしないことはセオリー。遥もフリーの選手なら、5m前から呼吸はしない。ぶっちゃけ20m以上の差が付いてます。「はッ!」じゃねーよ、追いつけるわけがねぇwww

来週のみどころ。メドレーリレーですね!
渚・真琴・凛・遥の順で泳ぎます。渚はバサロで15mくらい潜ってくれそうですね!真琴の「ひとかきひとけり」、美しく描いて欲しいものです。

8話
しょっぱいなー。個人種目、地区大会で全滅。
怜のゴーグルが外れた!ですが、ゴーグル外れるとマジでタイム落ちます。ゴーグルが外れず、水だけ中に入ると最悪でさらにタイムが落ちます(周りが全く見えない)。
「直せばいいじゃん」という訳にもいかず。バタフライは左右対称に動かないと失格なので、ゴーグル直そうとした瞬間に失格という罠。

だから、夜に水に入るんじゃねぇ!

ぶっつけ本番のリレー。予選落ちのかき集めなんだから注意も練習もないと思うが。フライング注意くらいか?
とてもじゃないが勝てると思えないけど勝っちゃうんだろうなぁ。

しかし、ブランクが長く、まともに練習してないイワトビ水泳部のほうが伸びしろありますね。
ヤバイのはサメ歯の凛だな。五輪目指してオージー留学までして地区大会予選スレスレなのは、将来ないな。

9話
????? 
なんだこの回は?

メドレー勝利、、、つかそんなに巻き返せるかっつーの。
メドレーリレーが、なんか穴場みたいな、まるでテニス四大大会のダブルスみたいな描かれかたしてるのがちょっと・・・。

あれっすよ、メドレーリレー専門の選手なんていないんすよ?各種弩弓のスプリンター、エースが出場ですよ?
ロンドン五輪、日本は入江、北島、藤井、松田ですよ? フェルプスとかソープとか出てくる競技ですよ?
予選落ちが集まって出場して勝てるような競技ではありませんのであしからず。

リレー、タッチの直後、仲間が上を飛んでいくところをカッチョよく描いてありますが、あれ、背泳ぎの選手だけ見えます。
タッチと同時に飛ぶ練習を繰り返すので、ホントにタッチした瞬間に飛んでいきます。2013年世界選手権でUSが失格になるくらいシビアです。「手が着いた!」って見えてから飛んだら遅れるので、手が着く前に飛ぶイメージです。
フライングさせないように、流れないよう伸びてタッチするので、フィニッシュして頭上げたときには次泳者は水の中。「ハル先輩・・・!」って上を見ても空。10mくらい先で浮き上がってますね(笑)

このアニメって、結局は過去の栄光にすがって逃れられない地方スイマーの話?になるのでしょうか。

小6の時に泳いで勝利した、メドレーリレーがフラッシュバックしてしまい、それを追い続けてる悲しい男子4人。そうとしか、みられない。

高2にもなって、小6のリレーが忘れられないって・・・
個人競技に、「お前達と泳ぎたい!」ってチームワーク?

キモすぎw

10話
回想回。
小学校のときのメドレーリレーを回想して、なぜリレーにこだわるのかを説明してる?つもりなのか? 結局わけわからん。

水中撮影、ビニール袋に入れただけで水中にカメラ入れると壊れます(笑)
SANYO Xacti(現パナ)が発売になったときちょっとしたニュースでした。水中撮影を身近にしてくれた名機。ありがとうSANYO。

11話
語られる凛がリレーにこだわる理由。
「リレーなんかやってたから遅くなった。」んなわけねーじゃん。
小学生でメドレーリレーの選手になったからって、一種目だけ延々と泳いだりしませんがな。4種目、みんなと同じに普段通りのドリル中心、最後にちょっと引き継ぎ練くらいなもの。

これで、あの予選のレベルで「世界」を口にだせるってある意味すごいけど。痛い。

なんか見てるの辛くなってきた。次回最終回じゃなければ切るレベル。
高校2年にもなって小6の大会とか思い出すか?気持ち悪い。

能書き垂れてないで泳げ。


12話
糞すぎる。脚本ウンコ。
他校の選手が出場って、前代未聞ってレベルじゃねーぞ。

実際やらかしたらどうなるんだろ・・・
最低でも両校ともに部活動停止。
最悪、両校共に部活動廃止、全員停学だよ。

仲間意識で失格覚悟でなかよしこよしにフリーダム♪って話じゃない。
学校に横断幕出てたじゃん、壮行会まで開かれてたじゃん。
県大会勝利して地方大会に出てる訳じゃん。県代表なんだぞ?背負ってるんだぞ?他人を押しのけて出場してるのに、そんな勝手が許される訳がない。

そのむかし。とある県の水泳部(おとなりさんだった)が、消毒用の錠剤(混ぜるな!と言われてる2種類がある)をジュースのビンの中で混ぜる実験してたら爆発して流血・入院騒ぎ起こして廃部になってたぞw
んなことでも廃部処分なんだから、これはアウトだ。

{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 24
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これから見る人は要注意。女向けと言うかお姉向け(最終話まで

なんで男が沢山出るとホモって言われるかって?
その理由の1つが
前情報とかなしになんとなく見ていて普通のアニメだと思っていたらホモEND(キスとか)だった。
私はそういうアニメには殺意が湧いてくる。
そういうアニメが増えているので警戒してホモ展開になるんじゃないかと警戒しているのではないだろうか?
まぁいわゆる予防線ですね。


京都アニメーションなので安定の作画クオリティー。
水の表現に力を入れているとかなんとか。
BL展開に流れたら見るのやめます。
きっと京アニだからBLにはならないと願いつつ。
まっ普通に最後まで見る事は確定…しないかも…


■あらすじ(公式引用)
俺とお前の差を教えてやるよ!

「七瀬遙」は、「水」にふれること――「泳ぐこと」が好きだった。

小学生のころ、同じスイミングクラブに通っていた「七瀬遙」「橘真琴」「松岡凛」「葉月渚」
彼らは、小学校卒業前の大会での優勝を最後に、違う道へと進んでいく。

やがて時が経ち、高校生活を無為に過ごしていた遙の前に、突然、凛が現れる。
遙に勝負を挑み、圧倒的な強さを見せる凛。このままでは終われない。

そして、真琴と渚が再び集い、新たに「竜ヶ崎怜」を引き込んで、岩鳶高校水泳部を設立。
遙、真琴、渚、怜、そして、凛。
これは、躍動感あふれる男子高校生たちの、水泳と青春と絆の物語――


■WEBラジオ(wiki引用)
『イワトビちゃんねる』は、2013年6月17日よりランティスウェブラジオと音泉にて配信されているWEBラジオ番組。パーソナリティは、島﨑信長(七瀬遙 役)と鈴木達央(橘真琴 役)。毎週月曜配信。
http://iwatobi-sc.com/radio/


Freedom! [Free! MAD]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21542456
これには爆笑してしまったw


簡単にこのアニメの説明をすると、男キャラに女っぽい仕草と女っぽい展開をさせてゆるふわストーリーという感じ。
腐向けというよりお姉系好き向き?な感じ。
ホモホモしい所も沢山あるが、キスみたいな露骨な事は最後まで無いが明らかにホモホモしい想像ができるシーンが沢山あるので気持ち悪い。
単純にホモっぽい感じに男っぽい所が見れるのかと思いきや何処の層狙って作られたアニメなのかさっぱりわからないアニメでした。
水泳も適当だしスポ根でも無いしキャラ萌えだけなんだろうなぁと。ストーリーもひどいしなんだったんだろうこれ。


各話感想
{netabare}1話
って冒頭回想だったのか!!
水の表現はうーんなんか微妙な気がしないでもない。
鯖うまそう…水着にエプロンってww裸エプロンかい!
ホント京アニはタレ目好きだなぁ。先生がエルタソっぽい。
今って屋上開放されてる学校ってあるのかな?
飛び降り事件が多発して以来何処も上がれないんじゃないかな?
私は小さい頃から全部の学校で屋上は禁止でした。
砂糖かけてどうするw
劇場版中二病でも恋がしたい。っていつの間にCMになったんだよww全然気づかなったぞw
なんで写真残ってるんだよwトロフィーうめんなw
帰ってきた凛!宮野真守△海外でボロ負けたのかな?
そりゃ水貼ってるわけねぇよなww
ゴウちゃんとか名前がひでぇww浅井長政の三女がゴウだったのか!
なる程凛は水泳強豪校の選手なのか。
なんで脱いでるんだよww
勝手に人の学校で泳ぐなってかなんで開いてるしw全裸水泳ww
昔水泳習ってたけどフリーってなんだっけ。覚えてねぇ…
ライバル関係か。
なんかOPED微妙な気がする…


2話
なんで歯がギザギザなんだ?某忍者アニメのサメみたいなキャラのやつみたいじゃないか。
まぁ怒られるよね。女先生可愛い。
GOちゃんがリトバス鈴にちょいちょい見えてしまう。
まぁ髪型位なんですけどね。
アニキ水泳部じゃねぇのかよ。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工先生水着にならないのかよorz
まぁきっとフラグで後でどうせ水着になるのだろう。
どういう事なんだ。凛がキレる理由はなんだ?ハルが真面目に競わなかった事に腹を立てたのかな?
GOちゃん入るんかーい!なんて無防備な子。ってかあざといと思われても仕方ない。
プール潰れるのか。えw誰だよww佐々部コーチそんな見切れてたのか?w
遙と凛でこっそり勝負してたのか…凛それでグレちゃったのかな?
なる程それで遙も。


気づいてしまった。気づいてしまったんですよ。
違和感がなんなのかわかった。男なのになんで女の仕草してんだよ。
手を組んだり手を握ったりワクワクみたいな手の仕草したり。
リアクションも手を後ろに伸ばしたり。
http://p.twpl.jp/show/orig/nGpBv
喋り方とかもおかしい気がしてきた。なんか変だ。
渚と真琴がひどい。どうなってんだこの二人。後EDだな。
気持ち悪い。これだこれ。ここがホモホモしい原因だったのか。
いやホモってかおねぇってかなんていうかナヨナヨしすぎ。キモい。
京アニは女しか書けないのか?男の仕草がおかしい。
これに気づいてからそこばっか気になってしょうがない。
やばいキツイかもしれない気がしてきた。
EDのミスマッチ加減にもガッカリだ。


3話
なんだやっぱ風邪引いたのかよw
もう一人部員増えるのか。
あれこんなOPだったかな。なんかかっこいい。
あらっ小学生時代を文庫化ってアニメじゃやらないのかな。
イワトビちゃんストラップきもい。
屋内プール高そうだ。
うーん先生がエルに見えてくる。
あれ?竜ヶ崎くんレンズ入ってない?頭脳派なのか。
理論と計算w 何処の牧瀬紅莉栖だよこいつw
うわ棒に刺さりそうでこええ。
合同練習ノリノリだな相手の部長w
うーんやっぱ女臭い手の動きだ。
「すっごく綺麗だったんだよね!」の手がキモい。
ハルちゃんさんw 泳がないって見るだけなのか?
ゴウのエロ妄想が捗ってそうだ。
レイが盛大にずっこけたwww凹んでるw
泳げないのになんで脱いだしw
レイの興味の持ち方が変だ。レイ「ばっ!」ってなんだよw
強引だなレイの入部。
そして相変わらず謎の砂漠ED…


4話
やっと部活発足か。
レイ泳げるようになるのか怪しいなw沈んでるw
しかしまぁ泳ぐ所から始めるとかスポ根ものは望めなそうだ。
大会でてとか熱い流れあるのかなぁ…
えっ二三日で泳げるようにならんもんかね?やっぱり沈んでるw
まぁ背泳ぎとか色々やるなら無理か。
勉強のしすぎで頭が重いってどういう事w
水着関係無いだろ。淡々と日にちが進むなぁ。
度付きゴーグルなんてあるんだな。
あれ?水着って試着できるんだっけ?
凛vsハルで話が進むのかなやっぱ。
県大会なんて出れるのか?泳げない奴いるのにw
進まないww
そういや泳げない友人に毎年海で泳ぎ方教えても泳げるようになってないっけなぁ。
え?なんでいきなり泳げるようになったんだ?
バッタってバタフライ?無理じゃね?あれ程難しい泳ぎ方も無いぞ。
結構適当な水泳知識くさいなこれ。
そういや今回それ程金髪の変な仕草気にならなかったな。
あら?来週休みなのかな?


47 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/09(火) 08:15:26.52 ID:i4/JQwek0
ラジオで韓国からのメール紹介してて
非常に不快だったから苦情送っといた
ほんとメディアは隙あらばチョン関係をねじこんでくんな

174 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/23(火) 15:26:19.25 ID:w/5xIe4G0
またラジオで韓国メール紹介してたな 
きっもちわる 
このタブリエコミュニケーションズってチョン企業なの?
ほんと吐き気がするわ

176 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/23(火) 20:07:27.92 ID:IDIt6CS00
>>174
自分も不快だったからメールで苦情送ったよ

188 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/24(水) 09:14:51.91 ID:OvG/Ut5h0
放送作家誰よ

191 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/24(水) 10:56:35.14 ID:Z886Vj4o0
>>188
南口企画・企画厨房@『Free!』WEBラジオ【イワトビちゃんねる】01回が更新。パーソナリティは七瀬遙役の島崎信長さん・橘真琴役の鈴木達央さん。
ラジオの感想、出演者へのメッセージ、各コーナーへの投稿宜しくお願いします。構成田原

192 名前:声の出演:名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/24(水) 11:06:18.07 ID:lSbSaNVE0 [4/4]
>>191
なるほど 韓国推しはこいつの仕業か

うわうわラジオ韓国押しとか狂ってる…


5話
県大会まで48日。
イワトビチャンシークレットってなんだよw
フリーしかって意味がわからないんだが…
フリーのなんだよと。
地獄の無人島合宿。六位とか微妙すぎるwまぁ入賞するだけましかw
部費足らず。
締め付けが微妙に違う…(意味深
キャンプ道具すげぇなぁ。無駄に欲しくなる…
今更気づいたけど無駄に肩幅広いな。
まことの謎トラウマ?
先生何処へ行くつもりなんだその格好w
なんでプールあんだよ…
鯖みてぇな臭いってなんだよ唐突すぎ。
先生とGOだけ民宿とか舐めてんのか。
いやいや無理だろそんな遠泳とか…プールでやれよ。
なんだこの舐めきった水泳は。ありえんだろ。
先生マジ天使!
しかしGO兄妹はナツメブラザーズを思い出すなぁ。
鯖アンドホッケ 鯖アンドパイナップル ねぇよww
ピザのパイナップルだけは許せないって酢豚だろそれ。
ハルちゃんとがいいなぁ~ あっホモ発言。
うわーなんで夜に泳いでんだよ。はい。そうなるよね。
これはひどい展開。クレーム来るレベル。


6話
※夜の海で泳ぐことは危険ですので真似しないで下さい。
なんだこれ。だったら最初からそんなシナリオにすんな。
海荒れすぎだろ。一体ここまでに何十分経ったんですかねぇ…
あっさり救出してるし。
息が弱いと人工呼吸するもんなのか?まぁ未遂だったが。
実にホモホモしぃ…アングルとかのせいもあるのかな。
なんか体つき気持ち悪い気がしてきた。
ハルと一緒に泳ぎたいんだ。なんか気持ち悪い。
えぇっそこ怒るとこだろ…なんで怒るのやめたんだ…頭おかしいのか?
裸にエプロンまた出たww完全にホモアニメだなw
っつうか廃墟の缶詰食うってあり得ないだろ。
そもそもなんでテントに戻らないのか…
玲不遇すぎるだろ3面ってw
金髪がいちいち気持ち悪いなぁ…
3kmの距離で船が沈んだのか。
そんなトラウマあんのになんで遠泳したんだ?意味不。
泳ぎたかったから…動機付けが希薄。
あれがデネブアルタイルベーガ。
なんかこのセリフあちこちで使われるなw
なんで帰らないんだよ。普通事故ったら帰るだろう…ありえん。馬鹿なの死ぬの?


7話
県大会まであと五日。コーチ必要無いのか。
扉開いてるからって勝手に入るか?って夢か。おやじ?
フリーの100に出るのかハルカもリンも。
レイもリレーに出るだと!?その前に普通に泳げるようになれよw
半吉ってなんだ?待ち人きたる。
オヤジって親父?友達?愛称?親父か?わかりづらw
なんで親父の子供の映像が出てくるんだか。
県大会の当日か。一気にすっ飛ばしたな。
ってかなんで県大会なのに必ずリンと勝負する事になってんだ?水泳ってタイム競うからそういうものなのかな?
エントリーの申告タイム順なのか。
リンの勝ちか。予選落ち!?
どうせ遙勝つんだろうとか思ってたからこれは気になる。
こっから後半どうやって遙と凛をまた戦わせる展開に持ってくんだろうか。


8話
二度と泳ぐことは無い。はいフラグですね。
OPなかなか良いだけに内容が…
先生とコーチは知り合いだったのか。
ハルカのシャワーシーンのケツの筋肉おかしくね?腰の位置より高かったぞ…
勝ち負けじゃない別の理由?小学校の頃のリレー?
渚の動きがやっぱり気持ち悪いw完全に女だな。エルの顔にすげ替えたら可愛いかもしれない。
いーけいけいけいけいけまことー!ちょっと吹いたw
なんだろう見せ方の問題なのか競争の緊迫感が伝わってこない。
レイいつの間に泳げるようになったんだよwってやっぱバタフライなのかww
水泳で押せ押せってどういう事ww
なんか泳ぐシーンの作画が結構雑な気がする。
まだ1巻も出てないってのにクリアーファイルだのドラマCDだのキャラソンだの充実してんなぁ。さすが京アニ。売れてるのかな?
なんだ全滅かよ…
二日目だと?個人メドレーとリレーか。リレーそういやハルカやらないんじゃなかったっけ。一悶着ありそうだな。
風呂をGOちゃんが確認するのはどうなのよwwまぁGOちゃんになら覗かれたいかもw
メドレーリレーってクロールとか背泳ぎとか全部やるやつだっけ?
人んちで勝手に何やってんだっていう…ってか親いねぇのか?
まぁその辺アニメだからツッコんでもしょうがないか。
泳ぐんかーい!おいおい今まで拒否ってた理由はなんだったんだよw適当すぎんだろw
荒々しいダイナミックな泳ぎ!なんじゃそらw
手が伸びるような錯覚を起こすストローグ!w
なんだそのバッタはなってねぇ!ここひどいw
そして遙か。
割りと楽しめてるからそこそこ面白いアニメではあるんだけど突っ込みだすとキリがない位色々ひどい所が…


10話
ショタ回か。OP普通にいい感じの曲だよなぁ。
なんかもっとOPみたいなアニメだと思ってたんだけどなぁ…
桜のプールってなんだよw
スイミングクラブも一緒だったのか。
3kmちょっと走って通ってんのかよ。小学生にしては遠くないか?
花壇にって言い訳きつくないかw
なんだ遙急に走って帰るとか対抗意識燃やしてるのか?
水の中にいることが自然だからフリーって意味不。
凛がリレーに拘るのはなんかあんのかな。
花壇の案採用されてるしw
あれこれ1話の話だっけ。見たことのない景色見せてやる。どんな景色なんだ…
ゴローちゃんいつの間にコーチにw
ってかなんでちゃん呼びなんだ。
いやいやいやカメラセットありえんだろwwまぁアニメだからいいかw
遙下手くそになったって事かな?
カニチゲ鍋?ダイエットでもしたいのか?トマト鍋だったのか。
うっわ先生グラビアやってたのかよww水着関係の仕事じゃねぇw
先生清純派癒し系かと思ったのにガッカリした。
露出狂はAVでも出ればいいんじゃないんですか?
なんだろう。グラビアとか芸能界行っちゃう女って露出狂かミーハーにしか見えない俺は偏ってるのだろうか?
凛の親父はイワトビ一期生だったのか。
なんでオーストラリアなんだろう?水泳強かったっけ?
中学1年の冬休みに何があったんだ。
オーストラリアに行ってまで鍛えたのに勝てなくて折れちゃったのか。
レイが熱くなる意味がわかりません。
ってか凛やめた癖になんでまたやってんだろうか。
レイばっくれたか。まさか乗り込むのかよw
凛ちゃんさんってなんだよw凛さんですねでいいだろ。一々ちゃんつけるな気持ち悪いw
そうかこのアニメの違和感はちゃん呼びってのが気持ち悪いのか今更気付いた。
相変わらず意味不明な砂漠ED。曲は悪くないんだけどなぁ。
次回予告のブーメラン眼鏡wwwくっそ吹いたwまもww


11話
凛は世界を狙ってるのか。
ってかなんでそんなブーメラン眼鏡が熱くなってんだかよくわからん。
ほんとだよなぁなんでブーメラン眼鏡に話さなきゃならないんだっていう。
え?嫉妬?女かよこいつwwきもいw男にこの展開は無いだろw
ブーメラン眼鏡意味不明すぎるw当たり屋かよw
心配してくれたんですかってこいつガチホモかよw
あぁそうかホモだと思えば納得の行く展開だな。
「あんな人もういいんです。もう知りません。」発言が完全に女w
お見舞いに結局食べ物買ってきたのかよw
いやぁメロンパンには牛乳じゃないか?
凛は何かあったのか。
行くぞって言われてブーメラン眼鏡嬉しそうだなおいw
イワトビマスコットが気持ち悪いw
そしてこのBGMwwwダメだどうしてもあの動画が脳裏を横切ってしまうw
ヤバイかつ丼食いたくなってきた。
あれそういやなんの試合なんだ?県大会終わったのになんかあんのかな?
え?渚寝てなかったか?なる程レイがいなくなった後だったか。
渚抱きつくとか完全にホモww
今度は凛がブーメラン眼鏡呼び出したか。
海外でズタボロだったのかやっぱ。
リレーのせいでダメになったと思ってるのか。
ってかなんで呼び出したのか謎wまぁ話の都合なんだろうけど。
わざわざブーメラン眼鏡に喋る意味がわからない。
フリーの100だと?リレーに出れないのか。あらら。
来週フリーで遙とやりあって和気あいあいENDかな?


12話
日曜日に池袋アニメイト前に女の子がいっぱい集まってたけどフリーのイベントかなんかだったのだろうか?
凛なんでこんな駄目なんだ。荒れてんな。
ハルなんで一緒に泳げないの?わけがわらないよ。
ブーメラン眼鏡が気持ち悪い…
男の仲直りの仕方じゃないなこれ。
何の時間が無いんだ?凛はなんでハルにあたってんだ?
なんじゃこりゃww色々わけがわからないw
は?凛なんで同じチームになってんの?意味不明wご都合すぎ。リアルでもこういうの有りなの?
なんでハルの飛び込み姿見て( ゚д゚)ハッ!としてんだよww
なんで抱きついたwwwきもいwwアウトだなこりゃw
ブーメラン眼鏡の疎外感がひどいw
結局失格かよwwこれはひどいw
退部すんのかよ。なんじゃそら。なんだ辞めさせないのか。
ニトリの笑顔が気持ち悪いw
うわっこれで終わりかよ。なんじゃこりゃw
っと思ったらおっと凛転校してきたのか?合同練習で来ただけなのか?
最高の仲間に戻りましたとな。うーん感動しないなこれじゃ。
実にホモホモしいアニメだったなぁ。完全に女向けだった。
宮野真守出てなかったら途中で切ってた作品だったかな。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 58
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

遙かなる自由

水泳&友情の物語になりそうです。

たまこまーけっとの時に流れていた京アニCMはコレの予告だったんですね。

作画は京アニらしくて良いです。水の表現とか難しそうだけど頑張って欲しいです。

※1話感想{netabare}
しかしこれ女性向けなんでしょうか? 王子様感が強いです。
半裸のイケメン祭りや風呂乱入に半裸エプロンとかちょっとあざとく感じます。
あまりそっち路線に傾いて欲しくないんですが
今後もちょいちょいサービスショットが出て来そうです…。(^_^;)

「タイムにも勝負にもこだわらず水を感じる事が大切」とか
「見たことのない景色を見せてやる」とか「俺はフリーしか泳がない」とか
台詞がくさいのも今はまだむずがゆいです。
台詞に見合うアニメになるのでしょうか?

ストーリーとしては何だかんだで水泳部作って打倒鮫塚。
水泳関係の夢破れた新任教師が顧問ってなっていくのが見え見えなんですが
うまく情熱が伝わってくれば楽しめると思います。
今の所掴みが甘く微妙に感じるので盛り上げて欲しいですね。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
なんだか凛の性格が悪いように描かれていますが、主人公の遙の方が嫌いです。大嫌いです。
一生懸命に勝負してくる人にもどうでもいい態度はやはり失礼に感じます。
こういう情熱を感じない奴に負けるのはもの凄く悔しいし勝っても勝ち甲斐が無いし
メドレー等団体戦でも喜びが分かち合えず虚しくなります。
凛もそんな気分なのでしょうか?親友とライバルに成りたかったのだろうし。
遙をどうにか悔しがらせたい気分になりましたのでアンチ遙で物語を追いそうです。
彼が『競泳』の良さに気付き情熱の炎が灯る展開を希望しています。
あぁー書いてるうちにまた腹立ってきた…こんなのが主人公なのか。負けるな凛。

天ちゃん先生は水泳関係で夢破れたのかと思ってましたが正確には水着関係。
水着を見せる事に反応してたのでグラビアとかモデル関係かな?
心か柔肌に傷でも付いてしまったんでしょうか?何があったのか気になります。
今の所この先生が一番好感度高いので出番が増してくれると良いのですが。

プールに関しては汚れているのは良いとして
学校の公式な設備なハズなのにあんなにひび割れ草生えるまで放置される事あるのかな?
割とあっさりと水泳部作れたので苦労の描写が欲しかったのかも知れないけど
蛇足でリアリティを損なっている気がします。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
新入部員GETできましたが泳げないという事が発覚。
遙が努力を見せない分、これから彼が努力する姿は見られそうです。
ただ棒高跳び諦めるのが早いヤツなのが玉にキズですが。(^_^;)

どうやら遙が自由の象徴になっているみたいで
彼がフリーに拘る理由やタイトルの意味はより鮮明になった感じはします。
しかし自由を支えている努力の部分が遙には無く、
また努力し支えてくれる仲間の存在にちゃんと気づいていないのがもどかしいです。
凛も含め周りは懸命なのだけどそんな中一人ぷかぷか浮いています。
悪いヤツじゃないのは分かっているんですが水と自分しか見えてないのがな…。
作品を通じて変わって行ってくれると良いのですけれど。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
凛の練習メニューを見て彼の努力を少しばかり知った遙。
少しは気にして思う所もある様で『競泳』を知る一歩となってくれれば良いのですが…。
『泳げない怜』と『競えない遙』
互いに教えられ合い、互いに成長して欲しいです。

やはり私は凛の方に感情移入してしまっています。
勝っても負けてもヘラヘラしてる奴と勝負してもストレス溜まるだけ。
遙が凛を認めきちんと勝負してくれるまでこちらを応援します。

男の水着会は嬉しくないですねー。女性視聴者は喜んだのか…な?
流石に筋肉好きの江ちゃんもお腹いっぱいになってしまった様子。

怜はなんとバタフライで泳げるように。
途中蝶々が良く映っていたのでそんな気がしてましたが…
実際あり得ないけどその辺はツッコんだらいけないんでしょうね。(^_^;)
彼の自由は蝶という形だったという事で。まずは県大会へ。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
岩鳶高校には過去水泳部があった様でその練習メニューに乗っ取り島巡りの合宿へ。
過去の水泳部は成績は微妙。OBが居るとしたらピザ屋かな?
何はともあれ都合良くイカ釣り漁船を持っていてくれて良かった良かった。
島ではたまたま(?)鮫柄にも鉢合わせだし、
琴にはどうやら海に纏わるトラウマがある様で波乱が起こりそう…って思ってたら
怜がスゴく無謀な事してて一大事。晴れてた空も何故か一気に雨模様でピンチです。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
元々ビート版レベルの奴が遠泳する自体危険極まりないのに夜泳ぐからこーなるんです。
天気も一時的に荒れすぎ。海も数時間だけあんなにうねる事はあり得ないです。
この合宿色々と無茶すぎ&過剰演出でチョット冷めてしまいます。
人工呼吸も躊躇うからなんかいやらしくて狙いがあざといです。

琴はお爺さんが海で亡くなったのがトラウマになっていたみたい。
この2話でこの話を入れ込んで四人で乗り越えるのを表現したかったのでしょうけど
やっぱり強引すぎで、もうチョット上手く話を運んで欲しかったな。
このままだと鮫柄と鉢合わせた意味も良く分かんないし…次回もう一波乱あるのかな?
いよいよ県大会が始まるみたいだけどメドレーにはエントリーするのかな?
{/netabare}

※7話感想{netabare}
やっと凛と遙の対決の時。遥が好きになれないのでやや凛持ちです。
ちょっと幼稚な所あるけどね。あと、試合に親父の死を背負う事もないと思う。
遥が珍しくやる気になってるけど凛がウザいからって感じで
正面から受け止めての勝負とは少し違う気がして気持ちの良い対戦ではないですね。
そんな二人は予選でいきなり対戦。申告タイムって漏れちゃって良いものだったのかな?
次回まで引っ張るのかと思ったけどとりあえず凜の勝利で決着。
え!?遥が予選落ち!? あのタッチの差で3人以上割り込んでたのか。
ってか、予選で全力出して二人とも県で5~9番目のレベルの選手なのか…微妙~。
勝った凜も凄く喜んでても5位だし、そんな悪態吐かなくても…ヒールだなぁ。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
遙は相変わらず自分のことばかりで身勝手です。
周りがみんな良い人たちばかりだから成立してるけど、
実際こんな奴居たら相手にされなさそう。
凛も結局みんなと泳ぎたいだけじゃないか。素直になりなよ。
みんなで協力して同じ思いを共有できれば勝ち負けに関わらず価値があるのだと思うけど
そういう展開になっていくのかな?
尺の関係だとなのだろうけど見かけや志の割に
県大会で予選落ちしちゃうレベルの話なのかと思うと少しテンション下がってしまいます。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
祭りに野郎だけで来てる割に爽やかです。まぁ作風だしね。
皆、遙に気を使ってイイ奴です。SPみたいだけど。
遙を支えているのはこの仲間あってこそなのだと改めて思った一話でした。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
七瀬はるかって何か聞いた事あるなーって前々から思っていたら
パワプロに出てくるお嬢様だと判明しつかえが取れました。

…っと、どうでもいい話はさておき、天ちゃんはやっぱりグラドルでした。
引っ張った割に何も起きなかったですが…これからかな?

凛が望んでいるのは結局、勝利ではなく仲間な気はしますが
何でこんなに拗れるのか? 怜の言う通り意味が分からないです。
中学時代に修行帰りで遙に負けたとして、才能の壁や嫉妬を感じ自己否定され
『努力しても望みに届かない凛』が『才能を持っているが望まない遙』を
許せないし悔しい気持ちまでは分かるけどそれ以降の拗れは性格の問題ではないかな。
努力しない遙も嫌いだけど嫉妬深い凛も見苦しいです。
普通のスポ根だとそれでも努力する姿が清々しく好感が持てるのですけれど…。
もうどっちもどっちで応援しがいがないな、これは。(^_^;)
他のメンバーや先生等、脇役の好感度は高いのが救いです。
今後どういう展開でも良いけど、脇役が幸せになれー!
{/netabare}

※11話感想{netabare}
凜は思っていた程は遙に嫉妬していない模様なのに何故こんなに拗れるのか…。
水泳でリレー頑張ってたから個人成績伸びないという理論になるのもちょっと変だし。
凜と怜の口論してたけど二人とも似た者同士で
仲間と泳ぎたいという気持ちは共通している様でもあります。
小学校時代のリレーがよっぽどなのだろうけど(ある意味トラウマ?)
結局は過去の事象がどうのこうのと言うより、
素直になれなずヘソを曲げてしまった凜の性格に問題があるとしか思えなくなっています。
近くに良い後輩君が居るのにも気付いてないし…。

勝手が許されていた遙の方は不器用ながら仲間に感謝が言える様になっただけ成長は見られます。
ようやく周りが見えて来たみたいで真琴は結構嬉しかったんじゃないかな。
次回最終回。
仲直りEDだと思うけど大した話にはなっていない印象のまま終わりそうですが…。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
ラストで一緒にリレーを泳ぐのは途中で読めちゃってはいたんですが
綺麗に纏めてあり、とても良い素晴らしい最終回でした。

リレーで皆が見た景色は圧巻で素晴らしい表現でした。
泳ぐってこんなにも自由なんだぞ!と言うのが伝わってゾクッと来ました。
特に自由に泳ぐイルカ(遙)を追うシャチ(真琴)と鮫(凛)の比喩
そして笑顔で泳ぐ渚の姿は物語も感じさせてくれました。

ただ岩鳶は失格でも思い残すこと無いと思うけど、
もし鮫柄が失格になってたらどうすんだよ…っと冷めた事も思ってしまいましたが。
{/netabare}

【総評】{netabare}
「また一緒に泳ごう。」と、たったその一言が言えない男が巻き起こした物語。
序盤は遙のいい加減さが大嫌いで、
中盤以降は凜の女々しさで不快感が拭えぬまま最後まで観る事に成ってしまいました。
渚や真琴、怜など周りは本当に仲間思いで好感を持っていましたし、
最終回はとても良かったのですがそれでも借金を返しきれなかった印象です。

よくよく考えると大した話ではないですし、
能力的にも県予選を通過できるかボーダラインのレベルでアニメっぽくない等身大のドラマ。
初期設定は悪くなかったと思いますが盛り上がりに欠けてしまいました。
合宿や夏祭り回を短くしてもう1ステージ上での戦いにして欲しかったです。
最終回は良かったのですがコレを全国大会で見せなきゃ!
っと言う思いは残ります。

あと、天ちゃん先生の過去は引っ張るだけで何も無いと言うのちょっとガッカリしました。

個人的には余りお勧めではないですが遙と凜に好感が持てる様でしたら楽しめると思います。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 38

83.6 6 青春でライバルなアニメランキング6位
ピンポン(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1636)
6641人が棚に入れました
原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

声優・キャラクター
片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この作品を手がけてくれた全ての人へ『愛してるぜ!』

2014年4月放送。
ノイタミナ枠、全11話。


【前置き】

『心のなかで、3回唱えろ!!

 ヒーロー見参! ヒーロー見参! ヒーロー見参!

 そうすりゃオイラがやってくる! ピンポン星からやってくる!』


こんな明朗闊達な台詞が清々しい本作は、卓球を軸にした人間ドラマを描いた快作です。

原作は、こちらもアニメ映画化された「鉄コン筋クリート」でも有名な「松本大洋さん」で、1996~7年に連載。全5巻。
でもやっぱり、松本大洋さんの代表作といえば、本作『ピンポン』だと個人的に思います。

連載から4年後には窪塚洋介さん主演で実写映画化もされ、当時かなりの話題作となりました。
(実際にメチャ面白かったです、クドカン&窪塚さんだし。ブクロサイコー!)

私はこの実写映画から入り、後に原作も読みこの独特の松本大洋ワールドにのめり込んでいった人間です。
一時の感情に過ぎることなく、今も心に残り続ける程に…。


さて本作は、更にそれから10年余り経ってからのアニメ化。
しかも、予てより松本さんと交流が深い「湯浅政明さん」が監督に就任。
前情報としては、もう「これでどこから文句が出ようか!」と思うレベルでしたね。
発表時の私は、発狂にも似た歓喜の声を上げたものです。

あの独特の絵柄をクールアニメとしてどう描くのかという不安も勿論ありましたけど、何よりシナリオが1クールで描きやすい量なので、原作通り描けばそれだけで十分に面白くなるという確信もあったのです。

……ただ、そのシナリオが新たな味付けで更に魅力を増すとは…、これは嬉しい誤算でした。


では、勢い余って原作や実写映画まで再視聴しちゃったので、それを踏まえて「ピンポン」という作品と、アニメ版の良さを存分に語りたいと思います。



【あらすじ】

片瀬高校1年で、幼少期から一緒に卓球をしていたペコとスマイルが主人公。

卓球は強いがその才能に自惚れていたペコと、ずっとそのペコの後ろにいた内気なスマイル。
ただ、その卓球の才能は静かに、スマイルにも微笑みかけていたのです。

コーチとの試合からインハーハイ予選、これまで試合に消極的だったスマイルが、その才能の片鱗を見せます。
しかしペコは自身の実力を過信し続け、圧倒的に実力差が合った筈の旧友にも敗北をきすのでした。

コーチから見初められ、メキメキと頭角を現すスマイル。

自暴自棄になったペコは再び、スマイルのヒーローとして彼の元へ返り咲けるのか……。



【論じてみる】
{netabare}
さて、本作で徹底されているのは、『才能があるか否か』だと私は思います。
才能がない者は、どれだけ努力して足掻こうが、その才能という壁に阻まれて超えられない。

「友情、努力、勝利」という謳い文句が少年ジャンプではよくありますが、本作においては全く違います。
必要なのは、才能と、それを育む環境。
まさに、「才能、環境、勝利」という感じですね。

実際、本作は高校卓球を舞台にしていることからも、王道的展開では部員同士の助け合いやチームプレーも主軸となると思うのですが、作中ではそういう描写は全くと言って良い程ありません。
孤高の実力を持つ人間を、周囲は最終的には受け入れて、賞賛するしか無いのです。

この徹底したリアリズムが、この卓球という極限の反射神経が求められる世界では、非常に説得力がありました。


ただ、才能を持った人物だけでなく、その才能を得られなかった者達の、歯痒くもその力に渇望し藻掻く様…。
そしてそれでも、自身の才能の限界を感じ納得せざるを得ない様…。
本作『ピンポン』は、そういう描写を生々しく描いていて、ここが非常に胸を揺さぶられます。

勿論それは、才能に恵まれた勝者側の「孤独と苦痛」も、しっかり描かれています。
この生々しさこそ、私が本作を大好きになった要因でした。



作画は、かなり独特な松本大洋さんの原作漫画を、忠実に再現したと言って良いかと思います。
ちなみに絵コンテは、全て湯浅監督自ら手がけたようですね。

同じ原作者の映画「鉄コン筋クリート」も良かったですが、「ピンポン」は更に漫画のコマ割り的に画面を割って見せる演出もされていて、まるで動く漫画を見ているようで、とても見栄えがありました。
パッと見だけで雰囲気が他の作品と違うというのは、やはり大きな強みですね。
まぁ…、大きな賭けでもあると思いますが。

総じて、一枚重視よりも枚数重視の作画のように感じましたね。
スポーツアニメでは、その方が断然合っている気がします。
最終戦の、キャラだけでなく画面全体がグイグイと動くラリーなんて、もぅ最高でした。

ただ、背景ですら基本的に物差しを一切使わない描き方なので、子綺麗なデザインを好む方には向かないかと思います。

加えて(WUGの時もそうでしたが)、タツノコプロ制作の作画が、所々不安定な回があり、シナリオやゲーム展開に100%集中出来なかったことは、大きなマイナスでした。
原作は、パッと見ではヨレヨレに見えても芯の通ったリアリティ重視の作画であったのですが、アニメでは本気で顔や動きがヨレヨレになっているように感じたシーンが幾つかあり、そこは残念に思えました。

オープニング曲の映像が当初は本編映像の使い回しだった点から見ても、スケジュールが十分でなかったのかもしれませんね。



音楽的な面で言うと、オープニングもエンディングも作風を活かしたテイストで好きなのですけど…。
比べるのも少し如何なものかとも思うのですが私は、劇中のサウンドはSUPERCARが担当した実写映画の方が、頭二つ抜けて好きでしたね。

中でも、頂点であるドラゴンとの対決で流れる「Free Your Soul」という曲は、劇中最高の盛り上がりを見せる曲で、実写映画はこの曲だからこそ鳥肌が立つ程の最高のシーンになったと個人的には思った程です。
この試合のシーンにある

「俺の名前はっ!! 星野!! 裕だ~!! そこんとこヨロシク!!!」

の部分も、映画のほうが音楽的にも演出的にも非常に格好良かったです。
SUPERCARは、アニメでも「交響詩篇エウレカセブン」で劇中音楽を担当されていますので、本作もまたSUPERCARだったら…と、どうしても比べて考えてしまいました。



……と、所々惜しい面もあるのですが。
それを補って余りある、原作から非常に上手く味付けをされたシナリオ構成は、本作最大の魅力でした。

味付けされたのは主にサブキャラクターのバックストーリーですが、これは松本大洋さん監修の上で新たに描かれたもので、原作ファンの方も違和感無く受け入れやすい…と言うよりかなり好印象だったのではないでしょうか。
(ドラゴンの彼女や彼の生い立ち、チャイナの母親も登場するクリスマス回、スマイルに跳ばされて海外に翔ぶ江上ww、などがアニメオリジナルです。)

映画版では110分程度でまとめなければいけない故に切り捨てられた部分も非常に多かったのですが、本作では多くのキャラクターが原作以上に描かれており、

「ピンポンを深く知るには、原作だけでなくアニメ版も絶対に欠かせない!!」

と思わせてくれ、総じて作品の満足度を飛躍的に上げてくれました。
{/netabare}


では、ここからはキャラクターについて、好きなシーンを交えて語りたいと思います。
(※全部読むと長くなるので、視聴した方が好きなキャラのトコだけでも見て下されば嬉しいですwww)

【ペコとスマイル】
{netabare}
「ボク…先に行くよ、ペコ。」

これは第2話の終わり、コーチとの試合の後にスマイルがペコに行った台詞でしたが、この台詞は、ただ「先に帰るよ」とは、少し違う気がしますね。
ここからインターハイ以降、プレイスタイルが大きく変化していったスマイルを振り返ってみても、これは、

「先に高みへ登って、ヒーローを待っているよ。」

と言う意味合いだったと解釈出来るかもしれません。

そして、当のペコもこのスマイルの本心を、実は見抜いていた事が後に語られます。


『アイツが笑わんくなったんは、オイラの卓球がしょっぱくなってたから…。

 気が付いてたけど知らん振りしてた、ビビって必至に耳塞いでたさ……!』


「格好悪いペコを見るのは嫌いだ。」「再びヒーローとして自分の前に現れてほしい。」と願うスマイルの願望に、ペコは応えられる自信が無かった。
才能に自惚れていた点も勿論あるのかもしれませんが、そういう要因からもペコは練習をサボりがちだったのかもしれませんね。


そう考えると最終話の、2人の試合直前にスマイルがペコに言った

「遅いよ、ペコ。」

と言うのも、ただ「試合会場に来るのが遅いよ。」とは、違う意味合いに聞こえますね。
それは、ペコの

「そう言ってくれるな、これでもすっ飛ばして来たんよ。」

にも、通じます。
直接言葉にしなくても本心が通じ合う、この2人だからこそ出来た見えない信号を出しあうような会話でしたね。

そんな2人の最終戦。
再びヒーローに出会えたスマイルの、本気で戦った試合で見せた最高の【笑顔(スマイル)】は、本作を最後まで追って良かったと思わせるには十分なシーンでした。
{/netabare}



【佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ】
{netabare}
個人的に作中、一番印象強く心に残った大好きなキャラクターです。

王者海王に属するペコの旧友で、彼もまた…昔ペコに憧れた人間の一人でしたね。
まぁ…そんな素振り、基本的に彼は微塵も見せませんけど。

ただ彼は、才能が大きくものを言う卓球において、高みを目指す資格すら与えられませんでした。
それでも、コーチ曰く

「不器用さを絵に書きゃ、即コンクールで入選するってタイプの男だ。」

「10やれと言えば、100でも1000でも続けるような男だった…。」

と称される男で、コーチに心情的に「好き」とも言わせた、(見た目とは裏腹に)実直なヤツなのでした。
作中で彼は王者の先鋒を任される実力を身につけるワケですが、それは彼の凄まじいまでの努力がさせた結果だったのでしょう。


そんな彼が卓球から足を洗うきっかけとなったスマイルとの試合と後の傷害事件は、見ていて胸が張り裂けるような内容でした。
最後にスマイルが言い放った

「それは、アクマに卓球の才能が無いからだよ。

 単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐほどのことじゃない。」

長い目から見ると、アクマにとっては【現実を見る良い機会】だった。
こうまとめてしまうのは簡単で、正論だとも思います…。
それでも、言葉にするのは胸が苦しくなるものですね…、大好きなキャラクターだけに。


彼の良いところは、ここからただ自暴自棄にならず、卓球を避けていたペコに本音を吐露してエールを送ってくれるところでした。


「俺はオマエの才能が欲しかった!!

 戦型もラケットも…、フォームも全部オマエを真似たっ!!!

 でも、オマエにはなれなかったよっ!!!!

 クラスの皆々…、オマエに憧れてた……、俺らにとってオマエは…

 オマエ誰より卓球好きじゃんよっ!!!」


「続けろ卓球。

 血反吐吐くまで走りこめ、血便出るまで素振りしろ。

 ちったぁ今よかラクになんぜ、ヒーローさんよ。」


これは、アクマが自分を「凡人」だと認めたからこそ、ストレートに言えた台詞でしたね。


最後のインターハイでは、アホっぽい彼女ムー子を連れて観戦者として登場していましたが、エピローグでは3人目の子供が産まれると聞き、彼は彼なりの卓球とは違う新たな幸せな人生を送れたことに、嬉しさ…と言うより救われたような気がしました。
不器用だけど、アクマはとても良いお父さんな気がします。



そういえば、副部長の真田がアクマのことをこう言う台詞がありましたね。

「アレは、盲腸腫らしてんラケット振る男たい。

 奴が部屋に貼っとぅポスターば、ワシは笑えん。」

作中で語られることはありませんでしたが、このアクマの部屋のポスターとは、1960年代に活躍した「円谷幸吉さん」と言う長距離ランナーのことです。
(原作では、「円谷幸吉のポスター」とフルネームで真田が言っています。)

幾度の逆境にも負けずオーバーワークを重ね…、悲痛な最後を遂げた選手なのですが、アクマがこの選手の志を常に胸に刻み努力を続けていたことを考えると、より一層アクマというキャラクターに深みが出ます。
ただ…真田の言う通り、彼の姿勢を見ると全く笑えませんけどね。
{/netabare}



【孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ】
{netabare}
アニメのオリジナルストーリーのおかげで一番人間味が増したのが、このチャイナな気がしますね。
(チャンピオンの重圧を背に戦うドラゴンのオリジナル展開も良いのですが、個人的にはチャイナ推しです。)

彼は、現卓球王国である中国のエリートから漏れ日本で再起を狙う選手である為、そもそも日本でプレーしていることに大きな不満を抱えており、日本人を見て

「お遊戯みてぇな卓球やりやがって、こんなヤツらと打つとはな。」

と小馬鹿にしていました。

ただ、スマイルとの戦いやドラゴンとの敗北の後、彼は自分を見限り心機一転し、異国の部員とも卓球を通じて絆を深めていくのです。
そのきっかけとなったのは、試合後のこのコーチの言葉でした。


『ウェンガ…、君の人生は始まったばかりだ。今スタートラインに着いたところだよ。

 卓球じゃないよ、人生の話をしてる。

 そしてこれはコーチとしての言葉ではない。

 君をよく知る友人としての意見さ。』


笑って「救われるよ…。」と言ったチャイナ。
実はこの2人が、とても深い信頼関係の上で成り立っているのが見えた名シーンでした。


ここから良い意味で、性格が丸くなったチャイナ。
アニメオリジナル要素でもあるクリスマス回で、チャイナの母親が日本に来たエピソードは、彼の人物像がより掘り下げられ好感が持てる作りになっていたように思えます。

母親の手料理(チャイナの好物のワンタン)を、部員皆で手伝うシーンは微笑ましかったですね。
おまけに部員達にカラオケで浜田省吾まで披露して…、良い声出すなぁ…。


2回目のインターハイ。
彼はコーチに、こう言っていました。

「信じられないかもしれないけど、ウチもけっこう強いチームになってきたんだ。

 それこそ、一から赤子に読み書き教えるみてぇにしてよ。」

去年のインターハイの時の台詞からは、とても考えられない台詞ですね。
卓球から少し足を遠ざけて初めて見えてきた、心から信頼出来るコーチと、いつも自分のことを考えてくれる母親の存在が、彼をこうも変えたのでした。


このチャイナの中国語にしても、アニメだからという手抜き感が全く無くしっかりと中国人を起用して好演をされており、総じて彼の描写に関してはアニメでは大満足の出来でした。


ちなみにエピローグでは、日本に帰化し母国の中国を倒したと報じられているチャイナですが、これはアニメオリジナル要素です。

彼がどういった経緯で日本に帰化して、卓球を続けたのか……。
それは、彼の帰化した名前に入れられた【辻堂】(←高校の名前)を見ると、少し見えてくる気がしますね。
{/netabare}



【オババとバタフライジョー】
{netabare}
さて…選手だけでなく、ペコのコーチを務めた「タムラのオババ」と、スマイルのコーチである「小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー」にも、少しスポットを当てましょう。

バタフライジョーに関しては、高校の指導者としては失格極まりない依怙贔屓を見せていますが、その熱意が向けられたスマイルに対しては好転したように思いますね。
キャラ立ちとしても、あの英語教師ならではのルー大柴ばりの英単語を織り交ぜた会話や、スマイルに対しての危険なまでのラブコールは、個人的に大好きでした。
端から見ると、ホントただの危ないジジィですけどね。

ただ、72歳という高齢でありながらその実力は本物で、第2話でのスマイルとの試合でもペコが

「こりゃ、棺桶に片足突っ込んだジイさんのプレイでねぇぞ。」

と言わせるぐらいの卓球を見せてくれるので、これが中々馬鹿に出来ないジジィなんですよね。


「頂上に立たねば、見えない風景がある。」

そう言える程の、かつてのトッププレイヤーの指導は、とても贅沢なんでしょうね。
環境だけで言えば、王者海王の設備とは比べ物にならないですが、スマイルがそれでも海王の誘いを断り片瀬高校に残った理由の一つには、このバタフライジョーの指導に対しての答を示したような気がしました。

「私の知る限り、君は最高のプレイヤーだよ、Mr.月本。」

こう言えるようになるまで、スマイルを指導出来たこのジイさんは、良い余生を過ごせたことでしょうね。
愛情表現とは言えデートにまで誘い出す辺りを見ると、そろそろ頭のネジがオカシイ頃合いだったのでしょうし。



でも指導者としては、ペコを見つめ続けたオババの方が何枚も上手に見えますね。
環境の面からも、途中からは大学のコーチをしている息子にペコを預けはしましたが、卓球場を開いていたその見る目はジジイ以上。
言葉の節々で挟まれるオババの『愛してるぜ!』も、ペコへの深い愛を感じましたしね。

ドラゴンとの一戦では、ペコが防戦の時は「そうじゃねぇだろ。」と、攻めてからは「そうだ!」「そう!」と、熱い視線を送りながらの応援で、本当にプレイヤー思いの良いオババでした。


声を担当されたのは、超大御所である野沢雅子さん。
悟空のような活発な男キャラを演じることが多い方ですが、渋いバァサンを演じられても、これまた非常に声に厚みがあって格好良いのです。

ペコの足腰を鍛え直す石段の指導の時でも

「うっせぇ、黙れ、喋るな、従え、殴るぞ!!」

「アタシをオマエのハニーだと思って、登ってギュッと抱きしめてくれ!!!」

などは、台詞の良さも勿論ですが、声の力でより痛快に聞こえた気がします。
まぁ、言われた当のペコは吐いてましたけど。
(登るがしんどくて……のハズ。)

総じて、野沢雅子さんだからこそ原作以上に印象値の強いキャラクターになったのではないか…と、個人的に思いました。
{/netabare}



【総評】

原作にも実写映画にも無い、新たな「ピンポン」の魅力を引き出せたアニメとなったのではないでしょうか。

監督と原作者が深い交流であるからこそ、ここまでの仕上がりを見せられたとも言えるでしょうね。


自分の中では、シナリオ構成はアニメ、絵は原作、音楽面は実写映画、と綺麗に票を分けた結果となりました。
先でも述べた通り、こう別のメディアを比べ合うのもおかしな話かもしれませんが。
それでも、他の媒体では出来ないアニメならではの良さを活かした内容だったのは、間違い無いです。


多少の不満はありましたが、それでも大いに3ヶ月間楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて、タイトルの通り製作者全ての人に、オババみたく


『『 愛してるぜ! 』』


って言いたくなりました。

絵に抵抗が無い方も、むしろある方も、是非このシナリオを思う存分楽しんでいただきたいと思います。
作中の台詞を引用すると

「真夏にカーテン閉めきって、たかが2.7gの玉の行方を必至に追いかける根暗なスポーツ」

に、大の男達が思いっきり必至に向きあう様を描いたのが、本作です。


ではでは、とても長々としてしまいましたが、読んで下さり本当にありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『佐久間 学/アクマ』声 - 木村昴さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ムー子』声 - 栗田エリナさん


以降、どーでもいい話なので、〆ます。
{netabare}
レビュー内でも述べましたが本作は、選手だけでなく高齢者のジジババ2人の格好良さも大きな魅力です。


特に野沢雅子さんのオババの格好良さときたら、私に新たな性癖を刻みつけるには十分な程、魅力的なキャラクターでした。

↓本音↓

◇一番可愛いキャラクター◇
『オババ』声 - 野沢雅子さん



一度でいいので、こんな格好良いバァさんから見初められて、作中のように

「愛してるぜ!」

と、言われたいものです…。


「全く、高齢者は最高だぜっ!!!」
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 71
ネタバレ

いおりょぎ  さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

卓球知らなくてもとても楽しめた良い作品でしたv(*'▽^*)-☆ そして、チャイナ・佐久間・モブ・・・サブキャラが深く印象に残りましたよ!(視聴完了再レビュー)

原作未読。
窪塚洋介氏の実写映画視聴済み

湯浅政明監督。
タツノコプロ製作。

全話視聴しました。
当初の期待を裏切らず、最後まで楽しめました(o^-‘)b
そして、アニメというジャンルに拘らず、多くの人にお勧めしたいと思える作品だったと思います。

まずアニメとしては、作画が大きなハードルになりますね。
自分は実写映画視聴していて興味が湧いて見たんですが、アニメから見る方でしたら、キャラデザインに抵抗を感じる人は少なくないと思います。

生理的に受け付けないという方にまでお勧めはしませんが、実写映画では感じられないアニメならではの良さが随所に発揮されていて良かったですよ。

湯浅監督がシリーズ構成、脚本、絵コンテと殆んど手掛けています。

自分はリアルの卓球には殆ど興味ありませんが、その世界観は実に上手く表現されています。上手くは言えませんが、魅せるポイントを良く押さえていて、見る側が「ここっ」って思う場所に力を注いで作られたんじゃないでしょうか。

試合のシーンでは、漫画のようなカット割を使ったところや、CGっぽい感じを完全に排除した崩れた手書き風の作画が効果的でした。

逆に、そうでないところはやや作画崩壊の部分も多々あり、そこはやや残念なところ。
どうも「クレヨンしんちゃん」関連の作品に多く携わっているようで、崩れた画風に妙に納得したりもしました。
でも全体的に自分は好感度は良く、もっと他のジャンルも手掛けてみたらいいんじゃないかと思います。

ストーリーはもちろん原作が良かったんだと思いますが、アニメならではの良さが随所にありました。

実写映画ではどうしても二人の主人公ペコとスマイルの印象ばかりが記憶に残りましたが、本作では、特にチャイナこと孔文革(コン・ウェンガ)とアクマこと佐久間学(さくままなぶ)の印象が強烈に残りました。

以下、今回自分が気になったキャラについてネタバレ感想になります。

孔文革について
{netabare} まずは何といっても孔文革の存在ですね。
卓球大国の中国代表に漏れて、まるで卓球の辺境に地に追いやられたように日本にやってくる。

エリートから転落した脱落感と、全てが生ぬるく見える日本の卓球。
こんな辺境から、すぐにでも這い上がって中国に戻るという強い決意をもっていたが、日本にも壁となる存在があった。

普通の人間なら、ここであきらめてもいいところ、孔文革はそうしなかった。
あきらめずに、辻堂学院の卓球部を育てることを決意し、再び這い上がれる事を目指して努力し続ける。

卓球部のメンバーとの交流を通して、日本という国に徐々に馴染んでいき、メンバーに慕われるようまでなっていきます。
彼の真摯な姿は、国の軋轢を超えて、純粋に心打たれるものがありました。

コーチとの会話が絶妙で、彼の孤独感が次第に溶かれていく脚本も素晴らしかったです。

また、卓球大国である孔文革が試合中に放つ台詞は一言一言がとても重みと説得力があって、「いや」っていう一瞬の台詞でさえ、その試合の持つ意味が深く感じられました。

そして、孔文革を演じた文曄星さんが素晴らしかったです。
詳しい経歴は分かりませんでしたが、是非他のアニメにも出演してほしいですね。

最終回で孔文革が日本に帰化して日本代表になったっていうのは凄く良かったお話。でもアニメオリジナルストーリーだそうです。

ちなみに孔文革のお母さんも、アニメオリジナルのキャラだそうです。{/netabare}

佐久間学について
{netabare} 小さいころからペコの試合相手。

ずっとペコの才能にあこがれていて、スマイルよりも明確にペコに純粋に近づこうと努力してきた。

それが、ペコでなくスマイルに負けて・・・。
まあ架空のお話なんだけど、この時の気持ちは辛いだろうなって思った。

でもその後とった佐久間の行動は本当に格好良かった。
すさまじい程の潔さと、それでもペコを信じる強い信念は、卓球では負けたかもしれないけど、人生の勝負では勝ったんじゃないかな。

最終回で3人目の子供ができたって話は、なんか嬉しい気持ちになった。
才能の無い者が辿る道は、時に険しく困難だけど、そういう経験をした人は、普通の幸せを普通以上に感じることができるんじゃないかなって。{/netabare}

モブのお兄さん江上
{netabare}最初のインターハイ予選でスマイル負けた大鵬高校3年生。

3年間の意地を見せようと気張って臨んだ試合相手がスマイルであっさり負けた。

原作では本当のモブだったみたいだけど、アニメでは随所に彼が登場して、とても楽しませてくれた。

一番一般人に近い彼が言う台詞が結構面白くて、特に最後のペコとスマイルの試合で、「やっぱり俺卓球好きなんだ!」っていう台詞が、いい意味でこのストーリーをまとめてくれたんじゃないかな。{/netabare}

オババ
{netabare}「愛してるぜペコ」
この台詞をこれほど上手く言えるのは流石に野沢雅子さんだなって思った。

登場回数の割に台詞は多くないけど、やっぱり野沢さんの存在感も偉大でした。{/netabare}

総括

とにかく作画抵抗が無ければ見ておいて損はない作品だと思います。

若干ですが、声優陣に不慣れを感じる点があります。

作画や声優さんなど、微妙な点もありますが、それを覆すだけの素晴らしい脚本と演出があります。

ノイタミナもこういう作品が増えれば、存在感が良くなるかもですね。

OP・EDも良かったですよ。
ノイタミナ枠のアニメはOP・EDに力を入れてる気がします。

いつも長文お読み頂きありがとうございます(*^_^*)

以下前回までのレビューになります。
興味がありましたらご覧ください。
《リアル浜田省吾 キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! 春だけどクリスマス&中国人の声優さん歌上手いね(o^-')b 佐久間格好良かったぞっ!! (6話まで感想)》
{netabare}6話まで視聴しました。

そろそろ前奏が終わり、本番突入前夜という感じです。

いや~、それにしてもアニメでリアルの浜省が聴けるとは思って無かったです。それだけで、ちょっとした感動でしたね。

あと、中国人の声優さん日本語も日本の歌も上手いですね!!
国としては、色々あるけど、ここは素直に彼の存在感に拍手したいと思います。

作画は、挑戦的なのか、ブレてるのか分かりませんが、結構崩れてきてますね・・・。
これは受け入れられる人と、そうでない人が、更に分かれそうで、ちょっと残念かも。

でもストーリーとしては、これからが本番で、面白くなってきました。
脚本と演出が作画をカバーして、素晴らしいので、これ以上作画を崩さず、もっと面白くなって欲しいです。

それにしても佐久間は格好良すぎたぞ!!{/netabare}

以下初回レビューです。
《可愛い女の子もいないし、作画もすごく特徴があるけど、スポーツアニメ好きなら、これは見ておいた方がいいかもしれない力作です!(2話まで感想)》
{netabare}原作未読。
窪塚洋介氏主演の実写映画視聴済み。

2話まで見ました。

あにこれ始めてから、良い作品が多く褒める形容詞に困るのですが、結構すごい作品が出たなと思いました。

原作未読ですが、漫画家兼イラストレーターの松本大洋氏のヒット漫画で、2002年に窪塚洋介主演で実写映画化されており、そちらは視聴済みです。

実写映画は面白かったので、アニメ放送前から興味があり見たのですが、作画は松本氏の意向を反映しているのか、原作に忠実であるが故にかなり癖のある作画になっています。

主人公ペコこと「星野裕」、同じくスマイルこと「月本誠」のキャラもある意味強烈で、視聴者をより好みするデザインだと思います。
もちろん、可愛い女の子は出てきません。女性といえば、町の卓球場の主のオババがいるくらいで、なかなか上手い誘い文句が出てきません。

が、2話まで見た時点で「アニメの作品」として、かなりのハイレベルな作画技術、演出、がはっきりと現れたため、急いでレビューすることにしました。

製作は言わずと知れたタツノコプロです。直近では「夜桜四重奏」なんか作ってたみたいですが、視聴して無いため、比較ができません。
が、相当な技術力があるのは間違いないです。

気になるストーリーは、実写映画視聴済みのため、いい意味で安心しています。

そしてその面白いストーリーを魅せる演出が素晴らしいです!!

特徴のある原作漫画の画をここまで良く、動く映像に具現化できたものだと、すごく感心しています。

自分はリアルの卓球に興味ないですし、できれば可愛い女の子が出てくるアニメが好きだけど、悔しいですが本作は、脱帽の域にあります。

この作画に抵抗がなく、スポーツもので女の子が出なくても楽しめるという方なら是非お勧めです。

少なくとも1話の後半まで見れば、良さは分かって頂けると思います。

気になってはいたけれど期待はしていなかっただけに、別の意味で注目する作品になりそうです。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 62

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

愛してるぜ。

フィギュアスケートの採点方式などのように、最大と最小の点数を除外してその他の得点の合計、もしくは平均でポイントを競う算出方法がありますが、そういう観点から言うと、このレビューは除外対象かもしれません。

未視聴の方の参考にならないくらい、全くもって汎用性のない大絶賛レビューであることをお許しください。


そもそも原作が大好きで、劇場版(実写)はまあまあ好きくらいの状態で期待半分、不安半分の視聴だったわけですが、たぶん、視聴開始1分もしないうちに「これだよこれ!」ってなって、opで心の導火線に火がついて、Aパートで原作の世界観が鮮やかに蘇り、タイトルに鳥肌が立ち、Bパートの頃には「これ‥名作じゃなかろうか‥」edを聴きながら「間違いない‥名作だわこれ‥‥うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」でした。


……解ってます。
まだ1話目です。

どう考えても結論を出すには早すぎる。

でも、この幸福に満ちた原作とアニメの出会いに感動せずにはいられないのです。
作品を作るということは、イメージを形にする作業だと考えます。ですがたぶん、どのクリエーターも100のイメージを100の形にクリエートすることは出来ないだろうと思います。それが大勢の共同作業を必要とする作品作りなら尚更です。
頭に描いた完成のイメージににじり寄る作業。それこそが作品を作るということなのだと思います。そうやってできた作品の完成度は、もしかしたらイメージの70%くらいなのかもしれないし、90%かもしれない。ひょっとしたら30%にも満たないのかもしれない。それは解らない。

ですが、この作品は、自分のイメージを限りなく100%再現してくれている。それだけは自分の中ではっきり感じることができる。

それはつまり、この原作に自分と同じ方向のイメージを持ったクリエーターが、自分の数倍、数十倍のイメージをしたからこそ生まれた作品ということが言えると思う。

大好きな原作を、自分がイメージしていた方向に、自分が思った以上のクオリティーで作ってくれる。そんなクリエーターの手に作品が委ねられたこと。

未視聴のアナタにとってまったく意味がない情報なのは解ってますが、間違いなく、わたしを幸せにしてくれる稀有な出来事でした。



そんな感じで2話、3話と進んでいったんですが、極上の全11話でした。かなり鼻息荒い状態だったから自分の中で「期待しすぎ→酷評」に反転する可能性もあるな‥という不安もあったのでホッと胸を撫でおろしております。名作でした。


作画について。

特徴的な作画は間違いなく人を選ぶと思います。パースの狂いとか落書き風の安定しない線描を受け付けない人もきっと居るでしょう。
このアニメで初めて原作の松本大洋さんのタッチを見た人がどういう印象を持つのかちょっと想像できないんですが、この作画が作品に必要な空気を作っているのは間違いないと思います。
そして、この落書き風のタッチをよく動画にできたな。してくれたな。というのが最初に感じた驚きです。

こうゆう落書きタッチの作画を平面的に捉えた短編アニメとかたまに見ます。この作品でも漫画のコマ割りみたいな表現を結構多用していたし、止め絵に近い手法で原作が持ってるスマイルのスマイルらしさや、ペコのペコらしさを表現したりしてましたが、
些細な動作や仕草を、このテイストのまま完璧にキャラのイメージ通りの動画として再現しているのを目の当たりにして、終始ニヤけたり感嘆したりでした。
卓球という、攻防の速いスポーツの表現方法もリアルさと個性的なデフォルメを巧く使い分けていてとても良かったと思います。


演技について。

正直、ペコという独特のキャラクターの話し方の正解がいつまで経っても解らないんだけど、この感じアリだと思いました。あと、ドラゴンという卓球モンスターの話し方も優しすぎるかな?と思う場面もあったけど、最終的には緩急があってよかったと思いました。

その他のキャラは‥衝撃的なほどの完璧さでした。
片校の先輩大田の単純バカっぽい演技、悪魔、月本、海王の福キャプテン、旅人になるヒッピーロン毛高校生、他もろもろ。みんな完璧に再現されていたんだけど、

この4人の演技には驚きを隠せませんでした。

孔 文革(コン・ウェンガ)とそのコーチの中国コンビ、彼らはほぼ中国語での演技なんだけど、ほんと完璧でした。声優さんはネイティブな中国人だと思いますが、よくこんなぴったりの人を探してきたもんだと思わざるを得ません。

おばばと小泉。この大人組‥てかご老人2人も完璧でした。ほんと何度も同じ事言って申し訳ないけど完っっっ璧でした。大人キャラのクオリティーってわたしが作品を評価する上でけっこう重要事項かもしれません。
こいつ頭大丈夫か?と思われるのを承知で言わせていただくと、わたしの為の企画、演出、キャスティングだったんじゃないかと思ってます。割と本気で。
結構重症です。


物語について。

またまた誤解を承知で言わせていただきますが、
この物語、卓球というスポーツの熱い戦いを描いてますが、「スポーツもの」という分類には属さないと思っています。

徐々に成長しながら、一試合一試合を勝ち上がり、宿命のライバルがしのぎを削るトーナメント。

確かにそういうストーリーだし、ほとんどスポ根の王道メソッドで構成されているのは間違いない。
だけどこの物語は、そういう戦いと併走して起こるそれぞれの感情の方に焦点をあてている。そういう物語だと思います。

全11話ですが、登場人物それぞれに物語があり、それぞれの方向に進んでいて、濃密な個と個の交差が描かれています。卓球も試合も舞台ではあるけど、それ自体が主役ではないのです。
才能と努力、過程と結果、幸福と苦悩が1つのテーブルを挟んで時速140kmで交わり、そして変化する。ときには劇的に。
もしかしたら、通常のスポーツアニメより試合を短く描いてる部分や決勝戦などの描写に違和感をおぼえる方もいらっしゃるかもしれませんが、たぶんそれは、試合のディテールや結果にそれほど意味がないからだと思います。むしろ、試合を描きすぎると感情部分がぼやけてしまいかねない。戦いのカタルシスという甘い誘惑に流されてしまってもおかしくなかったと思うけど、この物語はそうならなかった。最後までぶれずに人間に焦点をあて続け、描ききった。

そういう類の物語です。



スマイル。

心からの笑顔になる瞬間。
勿論勝利の瞬間やいいプレーができたとき心から笑うことができると思います。
ただこの物語では、それ以外の心から笑顔になる瞬間が描かれいます。それがこの物語の本質と言っていいかもしれません。今後視聴する方とその感覚を共感できたらとても嬉しいです。

少し脱線しますが‥‥

卓球と愛とスマイルに関する話を1つ書かせてもらいます。

まあ、卓球の福原愛選手のことなんですがw

実はわたしには彼女の試合で忘れられない印象的なシーンが1つあります。
2008年、北京オリンピックの女子個人戦で当時世界ランク1位の張怡寧(チョウイネイ)選手と対戦したときの一場面です。
その試合、福原選手はかなりいいプレーをしていました。挑戦者として迷いのないプレーで、見ていて技術的にも精神的にもいい状態にあるのがビンビン伝わってきていました。
そんな中で凄まじいラリーをしたのです。愛選手が、通常ならラリーにならないだろう狙い通りの決め球を最高のコースに打ったんだけど、なんと張選手、この球をリターンしてきたのです!でもそこはいい状態の愛選手、この想定外ともいえるリターンにちゃんと反応し、また決め球を最高のコースに打っていったんです、あろうことか張選手、その球にまた反応し難しいコースにリターンを返し、それをまた愛選手が決め球で‥‥

というラリーが何度も続いた末、結局張選手にポイントをとられてしまいました。
かなり悔しい場面ですが、なんと福原選手、このときものすごく嬉しそうに高揚したような笑顔を見せたのです。

この笑顔を見たときわたし、ゾワゾワゾワーーッ!!!ってなりましたね!
たぶん愛選手の中で、ポイントを取られたことより楽しさが勝ったんだと思います。自分の中の最高のショットを、反応速度、読み、技術、経験を駆使してリターンしてくる相手との、今まで経験したこともないようなハイレベルなラリーに。
最終的には試合にも勝てなかったんだけど、このとき、良かったな愛ちゃんって思いましたもん。
だってなかなか経験できないですよ?勝敗を超える喜びなんて。



というわけで、

つまりなにが言いたいかというと、

このピンポンという作品は、そういうスマイルもあるという物語だということです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 36

76.6 7 青春でライバルなアニメランキング7位
黒子のバスケ(第2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1016)
6382人が棚に入れました
誠凛高校バスケ部は、ウィンターカップでの『キセキの世代』との全面戦争へ向けて、激しい練習を積んでいた。
そんなある休日ストリートバスケの大会に参加した黒子たちは、会場で火神のアメリカ時代の兄貴分
氷室辰也と出会う。
かつて共にバスケを学び、技術を競い、決着をつけられないまま別れてしまった因縁の相手に対し、
煮え切らない態度を見せる火神。そんな火神だが・・・?
さらにそこへ、氷室と同じく陽泉高校バスケ部に所属する『キセキの世代』紫原敦が現れる。


声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、浜田賢二、江口拓也、井上剛、三木眞一郎、木村良平、保志総一朗、小野大輔、鈴木達央、諏訪部順一、中井和哉、折笠富美子、鈴村健一、谷山紀章、神谷浩史、甲斐田ゆき、武田幸史、石川界人、須嵜成幸、嶋村侑
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミスディレクション万能説

黒子のバスケ、いや「バヌケ」の第2期
{netabare}前半はインターハイの予選
そして後半ではインターハイの準々決勝までが放送されました {/netabare}
数々の熱い試合が繰り広げられました

このアニメの見所はやはり必殺技ですね
それも実行不可能なレベルの
黒子くんはもはや魔法使いと行っても過言ではない
どれだけミスディレクションすれば気が済むんだ?
そしてそれを上回る技(?){netabare}ゾーン{/netabare}
これを使った選手はシュビンシュビンうるさくなります
マジです
そして目がバチバチします
マジです
人間の動きじゃなくなります
マジです
とまあ頭のおかしい技がたくさん出ますが、それでも試合の見ごたえは抜群!
3期もそのうちやると信じています
是非とも皆さんご覧になってくださいヽ(*´∀`)ノ


好きなキャラは相田 リコちゃん
やっぱりこの娘がこのアニメでは一番可愛いです


第26Q
{netabare}OPかっけええええええ
紫原&氷室登場
てか紫原でけええええええええええええ
英語をしゃべる火神はなんか不自然だよね{/netabare}

第27Q
{netabare}休日はちゃんと休まないと体がダメになっちゃうよ誠凛のみなさん
そんなことよりKUMAさんがああああああああ
「それでは面白くもなんともない」
赤司様マジかっけえっす{/netabare}

第28Q
{netabare}やっと試合が始まりました
鉄心こと木吉鉄平の「後出しの権利」が炸裂!
それ以上に勇者王の声が存在感ありすぎww
俺にも聞こえたよ
火神がくんが扉をこじ開けた音がね( ー`дー´)キリッ{/netabare}

第29Q
{netabare}ついに緑間くんのいる秀徳との試合が始まりました!
早くも火花がバチバチです
バスケとは思えないほどのカットの応酬
緑間くんが少しおかしい??{/netabare}

第30Q
{netabare}あの緑間くんがパスをするなんて!?
まあ展開はすべて知ってるんですけどね┐(´д`)┌
黒子くんの新ドライブとはなんなのか!?
次回をお楽しみに!!!{/netabare}

第31Q
{netabare}ちょっと前回までのあらすじ部分が長くありませんかね?
そんなことよりバニシングドライブ炸裂!!!
そりゃあ目の前から消えられたらどうしようもないですよ(´Д`;)
限界などとうの昔に超えている・・・
まさに意地のぶつかり合いですね
激熱です!{/netabare}

第32Q
{netabare}試合はまさかの引き分け
次は五将うちの1人”花宮”が率いる霧崎が相手!!
の前に誠凛高校バスケ部の過去回に突入ですね
金髪が似合ってない日向くんがダサすぎるε- (´ー`*)フッ{/netabare}

第33Q
{netabare}誠凛過去回終了
なんやかんやで泣ける話でしたね
青春しやがって゚(゚´Д`゚)゚
さてさて、次の試合はどうなることやら{/netabare}

第34Q
{netabare}やっと始まった霧崎戦
荒れた試合になっています
これを見ると審判無能の一言に尽きるかもしれませんが、そこは彼らのラフプレーが上手すぎるということで(^_^;)
てかラフプレーの練習ってどうやってやるんだろ?
木吉先輩の漢気に惚れますね(´∀`*)ポッ{/netabare}

第35Q
{netabare}黒子がキレたああああああああ
これは怖い、怖すぎる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「蜘蛛の巣」でパスをカットしまくる花宮さんパネエっす
でも"信頼"とか言っちゃう青峰さんの方がパネエっす
リコちゃんの涙に心打たれました{/netabare}

第36Q
{netabare}霧崎戦の試合が終了
非常に盛り上がりましたね
やはり3ポイントシュートは力んじゃダメなのよ
花宮くんは努力すればもっといいところまでいけると思うんだけどね
またリコちゃん泣いちゃった(´;ω;`)
次は温泉回=サービス回です!{/netabare}

第37Q
{netabare}やっと温泉回が始まりました
男女ともにサービスを忘れない素晴らしい精神ですww
IH一回戦はまさかの桐皇!?
そして合宿へ、、、
みんなはどんな必殺技を身につけるのでしょうか{/netabare}

第38Q
{netabare}アメリカに急に旅立った火神
イラつくリコちゃんもカワ(・∀・)イイ!!
各校のキセキの世代も練習しまくりで気合入りまくり

あっという間に開会式が終了
キセキの世代が赤司に呼ばれて全員集合
赤司様マジやべえよおおおおお
ハサミやべえよおおお
そんなこと言ってたら試合が始まってる!{/netabare}

第39Q
{netabare}OPがチェンジ!!
手をはじき飛ばすほどのパスってやばいよな
日向VSあやまりきのこの3P合戦が勃発

ついにバニシングドライブの正体が明らかに
ふむふむ、火神くんを見なければいいのかあ
というわけで目を瞑った青峰くんに止められてしまいました
いやいや、(ヾノ・∀・`)ムリムリ
さすがにそれは無理があるんじゃないでしょうか?
さらにはイグナイトパスも止められて絶望の黒子くん
代わりにやったれ火神!!{/netabare}

第40Q
{netabare}青峰くんを止めた火神くん
どうやら今まで出し切ってなかった力が解放されてるみたい
かっけえっすヽ(´▽`)/
それに応じて青峰くんのやる気が┌(^o^)┘モリ!┌(^o^)┘モリ!
熱い1on1です!!

後半開始!
フィールドに戻ってきた黒子
流れは誠凛か?
と思いきや黒子のマッチアップは腹黒主将
名前"今吉"って言うんだ!?!?{/netabare}

第41Q
{netabare}今吉の完璧なミスディレクション封じ
いくら桃井さんの入れ知恵があったとしても早々にできるものではないよな
さらに強さが増した青峰くん
そしてミスディレクションが切れてしまった黒子くん
切れたんじゃない、切れさせたんだ・・・
ミスディレクション・オーバーフローキタ━(゚∀゚)━!!

敵の視線を逆に自分に集める技
流石にそれは無理だろ〜
でもそれができる黒子くんさすがっす!
でもこの技を使うと、この先桐皇相手にはミスディレクションが使えなくなるというリスクも(´;ω;`)
青峰くんが少しだけ昔の状態に戻ってきてる???{/netabare}

第42Q
{netabare}なかなか差を縮められない誠凛
なぜなら青峰くんが確実に点を取ってくるから
しかし黒子くんのオーバーフローの応用でシュートを外させることに成功!
と思ったら青峰くんがゾーンに入った!?
ゾーンはいいとして、なぜ入ったら目がバチバチするのでしょうか?

「青峰との1on1を所望します」by火神
黒子くん、いや、仲間の涙を見るのはもう嫌なんだ
ということで火神くんもゾーンに入ったああああああ
また目がバチバチしてるよ
もう怖いよ((((;゚Д゚)))){/netabare}

第43Q
{netabare}なんかシュビンシュビンうるさい
これがゾーンに入った者同士の戦いか・・・
マジでシュビンシュビンヽ(`Д´)ノウルサイゾ!
どうやらお互いにゾーンが切れ始めてるみたい
それでも火神くんがぶち抜いた理由はただ一つ
支えてくれる仲間がいるからさ( ー`дー´)キリッ

ラスト5秒で1点差
しかも誠凛のフリースロー
最後はやはり黒子&火神ペアが魅せてくれました
おめでとう誠凛!!!
青峰くんも昔みたいになったようだし、めでたしめでたし
次は陽泉高校ですね{/netabare}

第44Q
{netabare}火神くんの家で祝勝会
リコちゃんの鍋が意外と美味しい!?
と思ったらやはり遅効性の毒でしたかwww
金髪美女のアレックスが登場
セクシーすぎますね

やはりキセキの世代は段違い
アレックスもビビっちゃうレベル(;゚Д゚)!
ということで火神には特別訓練
そして黒子くんは青峰くと仲良くシュートの練習をすることに
果たしてVS陽泉までに間に合うのか!?{/netabare}

第45Q
{netabare}順調に試合が消化していき準々決勝はVS陽泉
0点で相手を抑えるとかバスケじゃ実際のところ無理だろ
しかも全国大会だし・・・

やっと試合が始まった
試合前にごちゃごちゃ喋ってんじゃないよまったく┐(´д`)┌
紫原は腕も長く反射神経もクソ早い
だから3Pエリア内はすべて守備範囲だそうです
わけわからないですね( ^ω^){/netabare}

第46Q
{netabare}リバウンドがちっとも取れない、、、
つまりはボールの保持率が全然ちがうってことです
しかし1Qの終わりに木吉が片手だけでリバウンドを獲得!
これが"バイスクロー"だ!!
その後やっと誠凛が初得点
点を取ったのはなんと黒子!?
シュートが消えた!?!?!?

ファントムシュートにより得点できるようになった誠凛
2Qで10点差ほどまで追いついた!
しかし3Qの頭には黒子くんを下げなくちゃならない・・・
そんなこんなで火神VS氷室、木吉VS紫原の2つの勝負で勝たなくちゃならない状況に
激熱ですな{/netabare}

第47Q
{netabare}火神VS氷室
氷室の動きは綺麗すぎて見とれてしまうレベルらしいです
基本が完璧過ぎるとそうなるらしいです
みんな頑張ろう!!

見事にイージスの盾を破った誠凛
木吉の腹黒さがにじみ出てますねww
でも満身創痍の木吉
これは皆の力で勝つしかない!
ということで頑張った結果5点差まで追いついた〜
しかしボスオーラを漂わせまくる紫原がオフェンスに!?{/netabare}

第48Q
{netabare}実は紫原くんはオフェンスの方が得意なのです
何割か増しで大きくなってないか紫原!?
破壊の鉄槌"トールハンマー"
ゴール破壊しちゃったよヾ(・∀・;)オイオイ
木吉が抜けて黒子投入!
流れは変わるか!?

黒子くんが大活躍
ステルスとか半端ねえっすww
数点差まで追いついて勝負の行方はわからくなった!
木吉が泣き出した!?
チームは支え合うものなんですよ、みなさん{/netabare}

第49Q
{netabare}火神くんが紫原と同じ戦法をとり始めた
しかしパチ切れた氷室のミラージュシュートが止められない
ゾーンに入れば勝てるのに・・・
その心がダメなんだよ火神くん
と黄瀬くんの冷たい視線が突き刺さるぜ(>_<)

なんやかんやで火神くんがゾーンに入った
マジで無敵っすね
エアウォークだよ、、、空歩いちゃったよ、、、
凡人はあくまでも凡人
可愛そうだけどしょうがないことだな
紫原はツンデレってことですね!!{/netabare}

第50Q
{netabare}火神くんの動きが常軌を逸している
しかし紫原がパスを覚えたぞ
笠松さんの名解説がキラリと光ってるぜ
そんなことを言っている間に誠凛が1点差に追いついた
あれれ?紫原の目がバチバチしてる??

やっぱりゾーンに入ってるよ紫原(~ω~;)))
超絶望的な状況
紫原ってラスボス感がエグいですね
実際一番強いと思うんだよ
でも火神の新技"メテオジャム"炸裂!!
今回も熱い試合でした!
3期待ってるぜ( ̄ー ̄)bグッ!{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 19
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

止められない熱い展開 観ているわたしの”限界など とうの昔に超えている”のだよ

あらすじ・・・Ⅰ期からの続きです 先に視聴することをお勧めします。

Ⅱ期は 26話~50話までを収録しています
放映時期 :2013年10月~2014年3月

誠凛高校は前回 青峰大樹がいる桐皇学園高校に完敗した
Ⅱ期は そこからの続きになります。

今回は みんなの過去も明らかになり キャラに厚みが出てきます
火神の因縁の相手も登場 日向の過去の髪型は・・ある意味注目ですよ♪

相変わらずのインフレ/能力者バスケアニメですが サクサク進む物語
色々なイケメン達にトキメキ♥熱い展開にハラハラ!ドキドキ♪です
( 何気にバッシュと床が擦れる”キュッ キュッ♪”という音好きです )

< 好きだから頑張れるし 勝った時 心の底から嬉しい >

Ⅰ期から変わらないこの思いは 黒子 そして誠凛高校全員同じ! 
Ⅱ期は そんなバスケへの思いや情熱を 奇跡の世代にぶつけます!

そして忘れてならないのが 木吉 鉄平 彼の再加入は大きいですね 
チームのバランスが良くなりました 
< なぁに ただのピンチだ 終わったわけじゃない 楽しんでこーぜ! >
このセリフ 彼のキャラに合っていて わたしは好きです。

Ⅰ期から 注目していた 緑間くん 今回も 良かった!
正直 より好きになりました < とても変人ですけれど > 
今回のタイトルも 一部そんな彼のセリフです♪ 
要は連続視聴で睡眠不足・・限界という とてもくだらないダジャレです♪

キセキの世代  
 海常高校    黄瀬 涼太
 秀徳高校    緑間 真太郎
 桐皇学園高校  青峰 大輝
 陽泉高校    紫原 敦
 洛山高校    赤司 征十郎
幻のシックスメン 
 誠凛高校    黒子 テツヤ

今回 全員登場です 紫原と赤司 また濃いのが出て来ましたね  
それぞれ個性や能力の違うイケメン達に 思わず目移りします 

あと”無冠の五将”や火神のアメリカ時代のライバルも出てくるのですが
どんな 能力 才能 なのか それは観てのお楽しみに♪
{netabare}
 < チームがあって 一人ひとりが支えているんじゃなく
     一人ひとり支え合って はじめて出来るもの それがチーム >

作中”木吉”の心の声です Ⅰ期は”黒子”のセリフに胸が熱くなりました
Ⅱ期は ”黒子”と”木吉”この二人のセリフが特に胸に響きました

特に”木吉”は体に爆弾を抱えながら それを決して表に出さずいつも
涼しげな雰囲気をみんなに見せている”木吉”が Ⅱ期では一番好きです!
{/netabare}

観終わって 
Ⅰ期からの熱い展開は維持されていました 満足です!(^^)!

この作品の好きな所は 
 チームの目標が”日本一”と明確なところ
 現実離れした異能バトルですが ちゃんとバスケしてるところ
 イケメンパラダイスなところ
 最後に 一番大事な所ですが とても熱い 青春部活作品なところです
  
黒子のバスケ 
彼のバスケと出会い変化していくチームメイトそして対戦相手
わたしなりに なぜこのタイトルなのか 少し理解できた気がします

そして 答えを求めて Ⅲ期もう見逃せません!
このまま 続きを観たい! ただ わたしの体力が”タイトル通り”なので
少し 落ち着いてからとします♥
 
以上 最後までお読み下さりありがとうございます。







  
 







 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 22

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

熱血?それとも爽やか!?アニメファンが選ぶ「もっとも影響を受けたスポーツ漫画&スポーツアニメ」

第1位には、週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載された、高校バスケットボールを題材とした大人気漫画『黒子のバスケ』が選ばれた。同作品からバスケのルールを覚えたなど、バスケットボールに対しての興味のきっかけとなった女性ファンや、実際に作品を読んだ事でバスケを始めた男性ファンなど、多くのファンへ多大な影響を与えたといえる。

冬アニメはコレで決まり!?アニメファンが選ぶ「もっとも期待している2015年冬アニメ作品」
第1位には、週刊少年ジャンプ40号(集英社)にて最終話が掲載、12月29日発売予定の少年ジャンプNEXT!! 2014 vol.6(集英社)より、後日談の連載開始が発表され、ファンを喜ばせた「黒子のバスケ」。そのアニメ3期となる『黒子のバスケ(第3期)』が選ばれた。圧倒的な女性票を獲得しながら男性ランキングでも9位に入り、その期待値の高さを見せつける結果となった。

最高にお似合いの相棒は誰!?アニメファンが選ぶ「もっともお似合いな同性のコンビキャラクター」
第1位のコンビには、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された人気バスケアニメ『黒子のバスケ』で、キセキの世代と呼ばれる天才プレイヤーのひとりである「緑間真太郎[みどりましんたろう]」(CV:小野大輔)。そして緑間のチームメイトにしてクラスメイト、1年生にして秀徳高校の司令塔を務める「高尾和成[たかおかずなり]」(CV:鈴木達央)の、秀徳1年生コンビが選ばれた。圧倒的な女性票を集めてのトップ獲得となった。

2013年10月より2014年3月29日まで第2期がBS11・TOKYO MX・MBSで放送された。全25話。
第2期は「シーズン2」などの表記はされない。また、話数は継続する。

『黒子のバスケ バカじゃ勝てないのよ!』は、2013年10月6日から11月24日まで各5会場で開催の『ジャンプスーパーアニメツアー2013』で上映の特別編。原作第5巻収録エピソードをベースにしたオリジナルストーリー。2013年12月4日発売の原作コミックス第25巻アニメDVD付予約限定版に収録。

Blu-ray&DVDシリーズ第6巻(6月20日発売)に帝光中学時代の黒子たちのエピソードをアニメ化した新作OVA、第41.5Q「もう一回やりませんか」が収録される。
帝光中の第4体育館にはお化けが出る…。そんな噂に少しおびえながら部活後、第4体育館をのぞいた青峰大輝は、ひとりで居残り練習をする少年と出会う。少年の名前は黒子テツヤ。青峰と同じバスケ部だが所属は3軍だという。それでもバスケが好きで必死に努力する黒子に共感した青峰は、一緒に居残り練習をすることに。しかし、どれだけ距離が近づいても縮まることのないふたりの才能の差。ついに退部の意思を口にした黒子を引き留めようとする青峰。そこへ偶然居合わせた赤司征十郎が黒子の存在に興味を示す。

オープニングテーマ
「The Other self」(第26Q - 第38Q)
「変幻自在のマジカルスター」(第39Q - 第50Q)

エンディングテーマ
「WALK」(第26Q - 第38Q)
「FANTASTIC TUNE」(第39Q - 第50Q)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

79.2 8 青春でライバルなアニメランキング8位
おおきく振りかぶって 夏の大会編(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (958)
5277人が棚に入れました
夏の県大会、西浦高校は二回戦で前年度の優勝校である強豪・桐青高校と対戦。先制するも追いつかれて逆転される苦しい展開の中、1点差で迎えた9回に田島の2点タイムリーヒットで逆転勝利を収める。
三回戦に進んだ西浦を待ち受けていたのは、西浦と同じように1年生中心のチームであり投手力と強打者である佐倉を軸に勝ち上がってきた崎玉高校だった…。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「考える野球」の魅力(※作品紹介レビュー)

「◇ジャンル別◇ 夏に見たくなるアニメ10作品」を読んでいただいた方々、本当にありがとうございました。

さて、「夏に見たくなるアニメ」シリーズ第1弾、スポーツ系作品の紹介です。夏といえば甲子園。ついに、各都道府県の代表校が出揃いましたね。高校球児たちの熱い試合を楽しむのに、参考になる(?)内容も書いてあるので、興味のある方は読んでいただけたらと思います。


◆作品情報◆

ジャンル、原作、監督、話数、放送期間、アニメーション制作会社の紹介です。(wiki参照)

{netabare}ジャンル:野球、スポーツ
原作:ひぐちアサさん(漫画、月刊アフタヌーン)
監督:水島努さん
話数:全13話+未放送1話
放送期間:2010年4月~6月
アニメーション制作会社:A-1 Pictures{/netabare}


◆キャラ&声優さん紹介◆

キャラ名、(声優さん名)、二言紹介、で書いてあります。(wiki参照)

{netabare}三橋廉(代永翼さん)・・・抜群のコントロールを持つエースピッチャー。オドキョロかわいい主人公。
阿部隆也(中村悠一さん)・・・しっかりとした配球理論を持つキャッチャー。ちょっと怖い副部長。
田島悠一郎(下野紘さん)・・・天才的な運動神経を持つサード。明るく素直なチームの4番。
花井梓(谷山紀章さん)・・・強健な肩を持つライト。いつも真面目で一生懸命な頼れる部長。
百枝まりあ(早水リサさん)・・・たしかな指導力と説得力を持つ、西浦高校野球部の女監督。{/netabare}


◆あらすじ◆

中学時代、理事長の孫という「ヒイキ」によって、エースを3年間やり続けたピッチャー三橋。しかし試合には勝つことができず、チームメイトから逃げるように西浦高校に進学した。そこで三橋は、配球マニアのキャッチャー阿部との運命的な出会いをする。

(2期は、夏の大会県予選3回戦から始まります。)


◆オススメポイント◆

① 考える野球

この作品の本当の魅力、それは「頭脳戦」ではなくて、「考える野球」だと思います。

私は一時期、プロ野球チームの楽天を「ちょっとだけ」応援していた時期がありまして、その時野村克也元監督の本をいくつか読んでいました。

野村監督といえば「ぼやき」で有名ですが、ヤクルト監督時代は「データ野球」で日本一に導いた、名監督でいらっしゃいます。そんな野村監督が、ある本でこう語っていられます。

『野球は「間」のスポーツである。一球一球、ゲームが切れる。このことは、「そのあいだに考えろ、備えろ」といっているのだ。』 (「野村再生工場-叱り方、褒め方、教え方」より)

技術力や戦力といったものには限界があり、それだけでは試合に勝つことはできない。だから事前にデータを集めて分析し、それをベースに試合の状況をよく観察して考える、そういったことが必要なんだ、というのです。

つまり野村監督は、「野球は体力や根性だけではできない。頭を使って考えなきゃ勝てない。」と仰っているわけです。私も仕事柄、野球をやっている少年たちの話を聞く機会がありますが、けっこういろんなことを考えてプレーしたり、練習したりしているようです。(とても説明はできませんが)

この点に着目して描かれているのが、このおお振りという作品だと思います。

他の作品では、根性などといった精神力で奇跡的に勝ったり、必殺技を使ったバトルもののような試合をしたり、恋愛要素を入れてストーリー性を出しみたり、といったことが多いようです(たぶん)。しかし、この作品では「考える」という野球の要素を取り入れて、リアリティーあふれる心理戦を中心に描いています。

また、登場するほとんどの選手が「ふつう」です。だから、本物の試合を見ているようで面白い。ふつうの選手たちが知恵を絞って戦う、見応えたっぷりの白熱戦。これが、この作品の一番の魅力だと思います。

ちなみに、この作品では西浦高校の阿部や桐青高校の河合などの「キャッチャー」が、フォーカスされています。が、それは、キャッチャーが一番考えながらプレーするからだと思います。例えば、配球とかね。野村監督も「キャッチャーは監督の分身」であると、表現していられます。(野村監督ネタばかりですみません)


② 未熟な少年たちの青空をかける青春

西浦高校の野球部員たちは全員1年生ということもあって、野球の技術的にも精神的にもまだまだ未熟です。だから空回って失敗したり、気持ちがわからなかったり、伝わらなかったり。その一方で、後ろから声をかけて支えてくれる頼もしい、手を取って励ましてくれるあたたかい仲間たちがいます。

そう、自分のプレーだけでなく、「仲間の気持ちも考える」ことが大切なんですね。見ていて歯がゆくてもどかしい。でも同時に、やさしくて微笑ましい。そんな少年たちの青さが詰まっています。

また、この作品にはスポ根アニメ特有の「暑苦しさ」があまりありません。青空がよく似合う、爽やかな青春です。きっと、伸び伸び楽しそうな少年たちの笑顔に、みなさんの心も晴れ渡ることでしょう。


◆注意点◆

① 主人公の三橋くんが好きになれるかが、カギ

主人公の三橋は中学時代の暗い過去があるために、自分に自信が持てず卑屈になっています。そのため、オドオドして思ってることが言えなくて、の極度のコミュ障です。そのため、もしかしたら不快に感じる方もいるかもしれません。ちなみに私は、1期はけっこうイライラしてました。(今作の2期は、そうでもないですが)


◆感想&まとめ◆

普通だったら1期から見ればいいのですが、おお振りの1期は2007年に作られているため、作画が微妙で試合の迫力も2期に劣ります。(しかも2クールで長い。)その点、2期は作画もきれいで1期を見てなくても内容的には十分ついていけるので、お試しにはオススメです。

(ただ、1期を見てないとストーリー上重要となる内容がわからないので、ちゃんと見たい方は1期から見ることをオススメします。)

高校球児の夏を描いた作品は数あれど、これほど現実味のある作品は他にないのではと思います。考えるプレーも仲間との青春も熱い、爽やかな野球アニメです。


~夏空に 白球の先 追いかけて~


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


オススメ度 ★★★★★★★★☆☆

投稿 : 2025/01/04
♥ : 26
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

理論的な思考のもとにある覚悟や情熱まで描かれているのがすばらしい

とんでも展開がないのにおもしろい、野球漫画って少ないよね。
この作品は原作をほぼ忠実に、適度に省略した野球アニメ。

1期のそのまんま続きなので、1期を見ないとおもしろさ半減。

◆13話+TV未放送1話、全14話
◆1期 → 2期(今作)
◆原作漫画、連載中

1期の感想 → http://www.anikore.jp/review/651730/

※ネタバレ感想

{netabare}
野球漫画で1番好きだが、完結するかだけ心配。

基本、漫画に忠実なのでその良さを述べます。

野球漫画(アニメ?)はまず「ぶっとび系」と「(やや)リアル系」に分かれます。前者はドーム君や・・・(「野球」「重戦車」でググり中)「あきら翔ぶ!!」とかかな。
この作品は後者。ドカベン(読んだことない)とかH2、山田太一の奇跡もギリこっちかな。

リアル系の掘り下げ具合は、
①ポジション・長所や短所で活躍っぷりが違う
②投手の変化球が実在するもので、球速も速くてMAX155kmぐらい、大抵130km台
③配球の読みあい、ピッチャーとキャッチャーのサインのやり取りがある
④守備位置を動かす、監督が指示を出す
⑤選手が疲れる、根性論ではどうしようもないときが多い
⑥トレーニングが理論的、うさぎ跳びとかしない、トレーニングの細かい描写自体ある
⑦メンタルトレーニングもする
⑧理論的思考を根拠づける、選手の個性や感情がある

とかがあるのかな。
①は強打者や小技が利く選手、肩が強い弱い、守備範囲が広い狭い、とかレフトとファーストは守備が微妙な選手とか、まあ色々。

んで、普通のリアル系だと⑤ぐらいまではあるんだけど、それ以降はあったりなかったり、特に⑧がない。・・・⑦もないかw
大抵の漫画の⑧っぽいのは
「次は・・・(外角低めの)ストレートが来る」キリっ
程度。
おお振り(おおきく振りかぶっての略)だと、
「決め球は1打席目はオレの得意コースの外角低めから落とすフォークをゴロ、2打席目は内角を見せた後に外角高めギリギリいっぱいのストレートをフライ、3打席目は内角にシュートでゲッツー、うおーオレ今日全然打ててない。1アウト、ランナー2塁で打ちたくて打ちたくてしょうがない・・・と相手も思っているだろうな。カウントは2ストライク1ボール、今日はまだ見せていないカーブを外角低めに中から外してくる!」
みたいな感じ。ちなみに私はなんちゃって野球ファンなので、細かいところはスルーしてね♪

要するに、掘り下げ具合が半端ない。
その思考もぶっ飛んでない。選手各々個性のある思考まで見せてくれるのは、この作品ぐらいだと思う。

ここまで見せているのに、試合のテンポ自体はそんな悪くない。というか、試合のテンポも中身もひどいと思ったのはルーキーズぐらいだけど。


んで、アニメになって良いところは、
フェアグランドに落ちるボール、走塁している選手の追い方とかカメラワークがメチャクチャいい。

漫画ではかなり詰め込まれている内容も、
さらっと早口の手前の速さでギリギリ脳内会話をしながら展開する。
聞き取れないこともないし、グダグダな感じもしない。

というか、こんだけキャラがいるのにキャラ立ちしているのはすごいと思う。
H2なんか、読んでいた当時でヒロのチームですら3人ぐらいしか名前、覚えていなかったと思う。(ヒロ、キャッチャー、ヤンキー内野手、今は忘れたけどね)

短所は、やはり展開が遅いのは否めない。
高校野球だから甲子園目指すんだけど、1年の春から5回戦(ベスト8決定戦)までで15巻ぐらい出てたのかな。
甲子園行くときには2年の夏で行っても30巻以上は必要。3年の夏なら・・・。

んで確か月刊誌だから、単行本は年に3冊ぐらいしか出ないんだっけな。
むむむ、アニメが無理でも漫画では甲子園に行ってほしいな。ハルナさんの話みたいに脇道に逸れるのはもういいから。

それはともかく、主人公チームが2桁失点して負ける高校野球漫画は今まで読んだことない。実に生々しい。
最後までガンバって欲しいな。

自分としてはこの作品のおもしろさは4.5点☆☆☆☆☆
野球好きには名作、スポーツ好きには秀作の作品だと思う。
何気にテーマ曲もいい♪{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この作品に惹き付けられる理由って、やっぱりリアリティがあるからですよね?(。・ω・)

1期の続きのお話です☆
どの作品でも結構そうですが、どうしても
「1期の方が良かった」感が否めないですよね?
少なくとも私はそうなんですが…
この作品の1話を観た時、いつものようにそれを感じました。
結局レベル下がっちゃったんかい!!
…と、思いきや、全然そんな事なかったヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
この作品の一番のみどころは、やっぱり「試合」なんですよ!
1話はそれじゃなかったからそう感じただけでした。
もちろん、試合じゃない日常も面白くないわけではないです!
ただ大事な事なので2回言いますが、
「試合が見応えあり過ぎて」他の場面が劣って見えちゃう。それだけです!
まぁ、90%位が試合ですがねww
そして、前回は雨の試合が描かれてましたが、今回は晴天での試合。
それも観てて青空が気持ち良かったです☆
(※雨は雨なりにグラウンドの調子とかで面白いゲームになっててナイスでしたよ!)

2期も丁寧に描かれてる試合は2試合。
相手が強かろうと弱かろうと面白さに変わりありません!
スポーツには付き物のトラブルが起こったりしますが、
それを乗り越えようと更に結束力を高めて行く西浦のみんなが素敵過ぎでした!
まぁ、ここでもオールマイティな田島くんがかっこ良過ぎた(*゚∀゚)=3ハァハァ
他のメンバーにもスポット当てまくりで、目が離せません!
そして、2期は家族との繋がりが印象的でした。
花井くんの双子の妹と、阿部くんの弟(cv.梶裕貴)が可愛過ぎ!!w

この2期では、彼等はまだ高校1年の夏の大会を終えた所。
そこで一つ決意を固め先に進もうとしている三橋レンレン。
本当あったかいチームメイトに出会えて良かったよ(*´ω`)
(本当の最終回に言いたい事ですが、今言っちゃえw)
まだまだ先が気になるし、3期大大大希望な作品です!

今回のOPはGalileo Galileiの「夏空」。
超爽やかな楽曲で、夏の大会編にピッタリなナンバー♪
私は原作読んでないので知らなかった事ですが、
キャッチの方に教えてもらったんですがOPは原作ファンには
たまらない事になっているようです(・∀・)イイ!!


※個人的に語りたい事↓↓
{netabare} 美丞大狭山戦の阿部くんの故障…
あの時、阿部くんがレンレンの腕を色が変わる位強く握った事。
私はあそこで涙が止まりませんでした(´;ω;`)
自分も同じように大事な試合前に故障し、
ベンチで泣きながら応援をしていた事があったからです。
だから阿部くんの辛さや、悔しさはすごく分かった。
だからと言って試合は待ってくれません。
少人数の中、少し動揺しながらも戦う彼等は光輝いていましたね~!
そして、最終バッターの西広くん(cv.木村良平)
君は初心者にも関わらず最高に頑張った!
最後泣き崩れている所を観て、manaも泣き崩れた(´;ω;`)
だから次回は頑張るんだ!
花井キャプテンが成長したり、ナイバッチ水谷の事も語りたいが長くなるのでやめときま~すww
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 18

74.7 9 青春でライバルなアニメランキング9位
クロスゲーム(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (597)
2824人が棚に入れました
スポーツ用品店の息子、主人公・樹多村光(きたむらこう)は、バッティングセンター&喫茶店「クローバー」の月島四姉妹と幼なじみ。
しっかり者の長女・一葉(いちよう)。光と大の仲良しの次女・若葉(わかば)。光とはウマが合わない三女・青葉(あおば)。そして、元気いっぱいの四女・紅葉(もみじ)。
小5の夏。若葉は、光と夏祭りに行く約束をして、キャンプに出かける。しかし、キャンプ先での事故で若葉はこの世を去ってしまう。二人で行くはずだった夏祭りに、独りで出かける光…。
高校生になった光は、若葉が最後に見た夢「甲子園」を目指して野球部のエースとして奮闘する。そして、青葉も選手として野球部に入部することになり、運命の歯車が動き始める。

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、神田朱未、豊口めぐみ、下屋則子、櫻井孝宏、野沢雅子、平田裕香

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2009年最高のラブストーリー。 控えめなキャッチコピーだった名作

00年代屈指の名作アニメでありながら
このアニメがマイナーとされてしまう理由は
友情や青春という言葉がダサイとされた
90年代後期~00年代の風潮のせいでしょう。
そして、日朝アニメなんですよね。。この作品

この時代はTVドラマも音楽も流行が目まぐるしく変化し
漫画や、アニメすらファッション化してしまっていました。
汗臭いスポ根や、熱血、青春というジャンルが下火になり
ライトなストーリーで音楽と作画の目新しさが
大切にされた時代だったと思います。
新しいセンスが持て囃されたことは素晴らしいですが
古くからあるものが埋もれてしまいがちだったことは残念です。

レビュータイトルはアニメのキャッチコピーですが
誇大広告だと思いません。
序盤を視聴しただけで、最高のラブストーリーの片鱗を感じることが
必ずできると思います。
感動的なラブストーリーに野球が絡めてあるという物語で
あだち充作品としても、ラブコメ+スポーツ作品としても
完成型といえるでしょうか。


漫画を読まれる方なら、原作者のあだち充先生をご存知だろうし
タッチ、H2などの代表的な野球漫画もご覧になっているでしょう。
じぶんは上の2作よりも、青春恋愛アニメとしてはクロスゲームの方が
完成度が高いとおもっています。

アニメが原作を超えているとは言い切れませんが、漫画の雰囲気を
壊すことなく、丁寧にストーリー進行しますし
キャラクターの魅力も存分に発揮されています


・ストーリー
少女の夢をかなえるために登場人物が動き出す
きっかけは少女の夢です。
彼女の夢は絶対に叶えてあげなきゃいけない
自分の未来さえ見ることができなかった少女の夢

せつない恋心が登場人物たちの原動力でした
少女の夢をかなえることが、自分の夢へと変わっていき
歩む1本道は物語ラストまで逸れることはありません


・キャラクター
主人公、ヒロインだけでなく、脇役まで人物の掘り下げが
しっかりとされています。脇役たちのエピソードが物語に
深みを加え、主人公とヒロインの魅力を引き立てます。


・ヒロイン
この作品は2人の少女がヒロインです。
このうち1人のヒロインは。。ヒーローといってもいいです
寄り添うだけの容姿、性格に恵まれた
ありきたり美少女ではありません
主人公以上に努力し、主人公を導く
惹かれあいながらも、ライバルのような存在なのです。。
ラブコメなのに努力型ヒロインという、ちょっと珍しいタイプ

彼女は誰よりも野球が好きで努力も人一倍
小さい頃からずっと夢を追いかけていますが
高校野球では公式試合に女子は出場できません
それでも諦めない。
前を見つめる目に揺らぎがない


・ラブコメ王道
主人公とヒロインが意識しあっているのに
素直になれない。じれったい奥手な恋
まして恋愛よりもそれぞれの夢に一途
視聴者は見守るだけ。。でも目が離せない

ラストは祝福のハッピーエンドですから
ハッピーエンド至上主義のじぶんとしても申し分ありません
最後まで意地をはっているヒロインがかわいいです

「やっぱり嫌な奴だ・・・・・・世界中で一番・・・・・・嫌な奴だ・・」

こういう甘酸っぱいラブコメ大好きです!


・さいごに
野球を好きでなくても試合シーンは
意地のぶつけ合い、気迫の戦いですので
手に汗にぎります。

人物作画は原作のテイストが出ますので、やや古い感はありますし
止め絵が多めで、動きも少なめです。
しかし、本筋のストーリーとキャラクターの魅力が優れているため
絵は全く気になりません


全50話と長編ですが、時間をとって観る価値のある作品ですので
ご覧いただけましたら幸いです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 19
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

らしさの缶詰♪

あだち氏の漫画というと、、

潜在能力最強隠し持つ主人公(概ねエース)、
重要登場人物との別れ(概ね死別)、
ショートヘアとミドルヘアのダブルヒロイン、
△恋愛はヒネ気味(概ねショート)に軍配、
横恋慕型恋のライバル(概ねイケメン)、
勘違い型三枚目と太目の親友(概ねキャッチャー)
まるっこくかわいい無言画に込められた心象、間、
そして、、、、、、甲子園。
あだち氏漫画にらしさ上げれば沢山だけど、
本作には全部詰まってる感じがする、

嬉しいのはあだち漫画読んでる時の感触、
キャラの間とか行間の味みたいなものまで伝わる感じ、
氏のアニメ化作品というと、
みゆき、タッチ、日当たり良好、H2、に本作、
H2が中途半端だった印象もあり本作は、
タッチと並び氏のアニメ化作品としては、
作画含め内容的に私的ベストだと感じる、

あらすじ
{netabare}
主人公はスポーツ用品店・キタムラスポーツの一人息子である樹多村 光(以下「コウ」と記述)。近所のバッティングセンターを営む月島家とは、家族ぐるみの付き合いで、次女で同い年の若葉とは特に親しかったが、その反面三女の青葉とは犬猿の仲だった。
初めは野球に興味がなかったコウだが、三女青葉の投球フォームを見て憧れ、人知れずトレーニングしていた。そして小5の夏、若葉が突然の事故で亡くなる。
中学生になったコウは、野球部にこそ所属していなかったがトレーニングは続けていた。そして高校生になり、小学生の頃から親しかった中西、赤石と共に野球部に入部する、~wikiより抜粋
男子を上回る野球センスの持ち主青葉も、同じく中高野球部に所属するが規定で公式戦には出られない、反目しつつも気付かず主人公に自の夢を重ねる青葉であった、
{/netabare}

アニメでは初回にて {netabare} 若葉との死別が描かれる、
{/netabare}いきなりの鬱ではあるが、
以降49話に渡り図太い支柱一本貫き通し、
各登場人物の心象や記憶織り交ぜながら、
変わらないもの変わってゆくもの其々の、
成長が統一性維持しつつ物語られる、
主人公の事大嫌い?なヒロイン青葉ちゃんは、
大嫌い=意識しまくり、という事で主人公の最大の理解者、
野球センス抜群女子青葉ちゃんの女子野球回も、
アニメオリジナルだけど原作風味失う事無く、
予想外に面白かった、
我が青春のあだち漫画♪一話一話丁寧に描かれてて、
らしさのカンズメ実に楽しい無駄無しの全50話、
おススメです♪

2009年4月より全50話
原作 あだち充氏 監督 関田修氏 シリーズ構成 土屋理敬氏
制作 SynergySP

投稿 : 2025/01/04
♥ : 35

がおー敦煌 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あだち充の最高傑作。

H2かクロスゲームで悩んだんですが、やはりクロスゲームの方が面白いなって思いました。

あだち充には欠かせない、主要キャラをすぐに殺すっと天丼もちゃんとあり、作者のこだわりもちゃんと書けています。

基本的にはタッチと攻略ルートは同じです。

幼馴染がいて、野球をやっているキャラいて、陰湿な教師がいて、なんとか乗り越え、大会に出場し、ハッピーエンドです。

髪型が今までの主人公と少し違うので見分けはつくと思います。
あだち充の主人公パネルクイズみたいのが昔あったのですが私は全作品みているのに外れました。マジで見分けがつかないのです。

この作品は私個人としてはあだち充の集大成だと思っております。
天丼しかやってないはずなのに面白い。あと絵がかなり見やすくなっているっと言う点でも評価が高いです。

結構長い作品なので内容も充実していますし、ヒロインとサブヒロインの描写も多くあり感情が入りやすいって言う点でも評価できます。

しかしながら思うのがこんな急速、球種、コントロールスタミナがある選手が高校にいたら手が付けれないだろって言うぐらいのチート能力になっています。

例えば上杉達也はストレートを9.5割軸にカーブ0.5割ぐらいの球種で甲子園を制しました。ちなみにコントロールは悪い方です。

しかしこの主人公はパワプロでいうと コントロールAよりのB スタミナA 
ストレート160キロを含む5種持ち、変化球コントロールもなかなかいい。

はっきりいって強すぎる。でも好き。やはり主人公は強くてなんぼのあだち充作品!
ぶっちゃけた話試合は内容は余し面白くいないので日常パートを見るのがいいと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

75.3 10 青春でライバルなアニメランキング10位
タッチ(TVアニメ動画)

1985年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (365)
2116人が棚に入れました
上杉達也、上杉和也は一卵性双生児。スポーツも勉強も真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そしてお互いがお互いを異性として意識し始める。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、難波圭一、日髙のり子、林家正蔵、銀河万丈、千葉繁、小宮和枝、増岡弘、塩沢兼人、鶴ひろみ、中尾隆聖、井上和彦、冨永みーな、田中秀幸
ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最も,もっと評価されるべき作品

{netabare}和也が死んじゃう{/netabare}のは嫌な描写ですが、そこからの展開、ストーリー、画、キャラクターなどなど最高ですよね。
子どものころから学生の頃まで、再放送で何回も観ましたし、原作も読みました。


{netabare}柏葉監督と達也との信頼関係が構築されていくさまがとても好きです。
3年の地区予選の決勝,達也に対して,和也の妬みのような話をしながらも,達也のピッチングをさせるアドバイスをしたシーン。
それで,和也を追い求めていた達也が,達也のピッチングを始めたシーン。
ピンチになり,達也の鼻血を見て,柏葉監督が立ち上がり,バッターに指示を出し始めるシーン。
三塁打を打った後に達也に対して,見えないはずの眼でアイコンタクトで,ホームスチールをさせるシーン。
達也:「おれもたまにはホメられてみたいもんですね」,柏葉監督:「おれはおまえが嫌いだ」,達也:「どうせなら徹底的に嫌われてみたいもんですね」と言った後の,「だったら,甲子園に行くんだな」の柏葉監督のセリフ。
最後の最後で,新田に対する敬遠を決めたはずなのに,みんなで,達也に勝負をさせるシーン。
最後の一球。
達也が病院で柏葉監督に「リンゴ」を手渡すシーン。
その,余韻の,柏葉監督の「夏は好きなんですよ。」。

初めて観ていたときは,柏葉監督の正体がバレて,はやく監督が変わって欲しいと感情移入をしていました。
でも,最後の最後には柏葉監督が・・・,涙涙で,言葉にできない存在になっていました!{/netabare}

そして,{netabare}達也の浅倉南への告白は,(個人的には漫画の,開会式に達也がいないところからの,電気屋での抱きしめからの,つま先立ちの方が,南のピンチに必ず達也が現れるという意味でも,好きなのですが。)話の積み重ねの終着として,{/netabare}どんな恋愛アニメ・恋愛ドラマでも,超えることはできないシーンだと思います。


長いけど,名作であることは間違いないと思います。


☆の評価をするにも,物語は,あだち充先生の傑作なので,☆5.0は間違いありません。スポーツアニメとしての物語は最高なうえに,恋愛アニメとしての物語も最高です。
声優は,頭の中で,登場人物のイメージがそのまま構成されていますので,☆5.0は間違いありません。
キャラは,登場人物それぞれプラス要素しかなく,☆5.0で間違いありません。(浅倉南の性格があざとすぎて,万能すぎるとして,マイナス要素で評価する人もいるかもしれませんが,多くの男性には,浅倉南のキャラはプラス要素にしかならないはずです 笑。)
音楽は,「タッチ」のイントロだけでも☆5.0になっちゃいます。その他の挿入歌,ピンチの時の音楽などなど,含めても最高評価になるはずです。
作画だけは,時代的な理由で,☆4.0になってしまいますが,当時の他のアニメの中では素晴らしいと思いますし,試合の描写も素晴らしいと思います。

観た人の数も多いはずですし,評価をしたら高い評価となることは間違いありません。
なので,(平成27年11月14日時点でのランキングは334位の74.0点ですが,)個人的には最ももっと評価されるべき作品だと思います 笑

投稿 : 2025/01/04
♥ : 19

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「南ちゃんが理想の女性」派には賛同しかねるが名作中の名作。

原作『あだち充』

双子の兄弟「上杉達也」と「上杉和也」
お隣さんの「浅倉南」
子供の時から一緒の幼なじみ3人が
しだいに互いを男女として意識するようになる

優秀な和也に才色兼備な南
うだつの上がらないダメ兄貴、達也。

思いやるがゆえにすれ違う恋心や
野球を題材にしたドラマを描く

――高校3年間の青春ストーリー。



名作中の名作なので、誰かにオススメも無いもんでしょうが、この世代の人間でよく挙がるのが「浅倉南」はいい女なのか説。結構バカらしい気もしますけど、知人の女性に聞く限りは半々で、男性に聞く限りは条件付きで概ね賛成と言ったところでしょうか。とにかく女性票が少ない南さん。同時期だと高橋留美子先生の「うる星やつら」や「めぞん一刻」が君臨してるので、女性目線から生み出された“ラムちゃん”や“音無響子”がどうしても勝率が高い気がする。

「タッチの南ちゃんが女子受けしない理由まとめ」

なんてのもあるくらい!
そこに書いてある意見が面白いので列挙。

・『一人称が「ミナミ」だから。』

“こんな女にろくな奴居ない!”
“無理。”
“ホント嫌い。”

ラムちゃんも一人称ですけど、あれはセーフなのかな?

↓他にも・・・

「女友達少なすぎ。女の親友居ないとか性格悪い証拠。」
「一回も心揺れたこと無いくせにキープすんな!」
「そもそも運動部女子マネージャーという生き物が嫌い」

『女子マネージャーという生き物』っていう面白ワード良い。
続きも面白いので気になったらググって(笑)

これが男性作家と女性作家の違いでしょうね。
想像力が及ばない部分と格闘をするお仕事は大変でしょう。

ここで面白いところは、意見を言ってる女性が
「タッチ」自体を嫌いな方が少ないということ。
達也や和也などには魅力を感じてるのでしょうね。
男性作家の描く、男性から見ても嫌味のない男って、
女性側から見てもカッコイイと思うのでしょうか。

男性からは女性作家の描く女性は嫌味がないので好印象。
(“あけすけ”で少し怖い時はありますけどw)

・・やはり男女が相互を理解できる日は遠そうです。

だからこその駆け引きなど面白い、なんて誰かが言ってた。
不自由の自由というやつかしら。ちょっと違う?

最後に個人的な意見を言うと、浅倉南という女性は条件付きでいい女だと思います。上杉兄弟に対しては最高の女性でしょう。それ以外だと彼女のいい女っぷり(良くも悪くも)にこちらの性能が負けてしまいます。圧倒的な性能差で尻に敷かれるどころか埋まって出てこれないでしょう。ちなみに私は南ちゃんにフラれた男どもに共感をしてました。なので創作物上の女性には最高のカップリングがあり、初めて“いい女”だと認定できるのだと言い放ちレビューを終わりたいと思います。駄文失礼。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 19

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

南ちゃんが好きではないんだけど

タッチ。有名だけど、なんだか本作品を好きよって言えないはずかしさが自分のなかにありまず。青春期の行動なんてどれも恥ずかしいのかも知れないけれど、100話も使って告白までしかないわけで飽きてくるよそりゃw

しかも最高潮に盛り上がるは1、2話今となってはお決まりでなんも言えねーてな感じでござります。(誰を亡くす)

ただあっし、あだち充シリーズを時たま見たくなる。それはもう何処かに並んでいたら無意識にてを伸ばしてみたくなる位には。ただ恋愛にしても野球にしてもどれも満足感を得られるかと言ったら、反対に満足感が抜けていくような地味さに還る。よく青春爽快なんてゆう呼び名が付いてるけど、何が青春で何が爽快なのか、全く分からない。むしろ枯れ葉の青春みたいな、マヨネーズがかかった青春みたいな、どちらかと言うと、痛い香ばしさを感じてる。

前置きが長くなりましたが、自分は南ちゃんも達也も好きではありませを。ただ憎めないのです。あだち充の細かい特徴として、目だけ移されたカットとか、本人のいないとこでの吐き捨てるようなセリフだったりが、100話に渡り自分のなかに蓄積されてくる。それが好きん。別に南ちゃんが好きではないけれど、達也が好きな朝倉南が好きで、これが感情移入ってやつなのかな(遠い目)

あだち充は大体読んでいますが、野球少年だったので、野球ものがやっぱり好きですかね。一番好きなのはクロスゲームですが、なぜこの人の作品の主人公はいつも同じようなキャラなのでしょう。ただね、ただ。自分は同じで良いと思わされてしまっていますwタッチから始まり複数の主人公の統一性によって、これまた感情移入が増してきて、泣いたりなんかはしないけどね!

投稿 : 2025/01/04
♥ : 43

73.3 11 青春でライバルなアニメランキング11位
はねバド!(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (508)
2012人が棚に入れました
運動神経抜群だが、なぜかバドミントンを避ける1年生「羽咲綾乃」。
日本一を目指し、日夜練習に明け暮れる3年生の「荒垣なぎさ」。

部を支える仲間やコーチ、そして個性溢れるライバルたち。

インターハイを目指す、県立北小町高校バドミントン部の軌跡を描いた、マンガ「はねバド!」(濱田浩輔/講談社『good!アフタヌーン』連載)が待望のアニメ化!!

超高速で舞う羽根(シャトル)に想いを乗せて、青春バドミントンストーリー開幕!!

声優・キャラクター
大和田仁美、島袋美由利、三村ゆうな、小原好美、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、下田麻美、櫻庭有紗、岡本信彦、小松未可子、大原さやか
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

有千夏は白帯の過客にして、行かふ人はまだ常人だね 

2018.10.14記


原作未読。というか原作に興味湧いてきた。


とりあえず部活ものはほぼ無条件で観る方針。
高校バドミントンを描いた物語。W主人公となりますが、二人とも競技に向かい合えていないというなかなか興味を惹く設定からスタートします。

荒垣なぎさ:公式大会でラブゲームかまされフルボッコ敗退。練習で支えられてた自身の存在意義を砕かれ自分を見失い、周りも見えなくなって部員にきつくあたってしまう。盲目的に練習を重ねて袋小路に迷い込んだこじらせ女子。
羽咲綾乃:バド起因で母親が離れていったトラウマがある。フルボッコ勝利の後、遠い異国で活躍する母の記事を見つけ闇落ちする。それでバドやる目的すら見失いいったんやめてしまう。依存体質バリバリの愛に飢えたこじらせ女子。

この二人が実はラブゲームフルボッコの勝者と敗者の関係で、かつ同じ高校というW主人公としては珍しい形式をとってます。
“向かい合えてない”加減では比較的浅めのなぎさが{netabare}さっさと2話でと{/netabare}早い段階で解決した体となり(早っ)、残る綾乃がどんな感じでバドに向き合えるようになってくかをじっくり描いていく方針のようです。

「たかがスポーツですよね?」

第一話、新コーチ立花に世界を目指せると焚き付けられたのにこう答え、さらに部活でのバトミントンなど意味ないと被せてく綾乃さん。煽りスキルの高さははじめから片鱗が見えます。
なお部活ものといいつつ先輩後輩の関係は緩めです。コーチへの学生たちの態度もひっくるめて仲間意識というか横の繋がりといった感じ。その分、縦の繋がりを綾乃と母(有千夏)との関係性に求め際立たせようと仕掛けてきます。

土台のスポ根を支える要素も揃ってました。
・親子鷹の亜種(ある意味二人三脚。有千夏の行動原理は綾乃の上達のためにとなってる。)
・努力型と天才型との対比
・自校に有能な指導者がいる
・ライバルの存在(薫子くらいだったけど)
{netabare}・敗戦を描く(理子、葉山など持たざる者の努力に陽をあてる){/netabare}


ある程度王道の作りも出来つつ、闇を抱えた主人公(もう早々に羽咲綾乃指定)の描き方でどう差別化を図れるか、というのが注目点でした。
で、結果はご覧の通り。

全話完結する前から「メンヘラぶりについてけね~」「有千夏、子供置いてくなんてありえんだろ」とのご意見多数。作品の特徴でもあり幹の部分に関するツッコミが寄せられる結果となりました。
そもそも受けつけない“生理的に無理”というのと、どうせやるならしっかり説明してくれよとの“物語きちんと描け”みたいなところはありましたね。

切れのいい映像とセットでのOP曲が良い。心情描写含めての試合作画はほんとに良い。シャトルの回転、ラケットのしなり、豊富なアングル、スローとハイスピードの緩急、目を奪われます。
せっかく試合描写いいのにもったいないな~といったところでしょう。

ちょっと切り口変わったスポ根ものと捉えて良いと思います。少なくとも視聴後の王道感がないのがウリということかもしれません。





かくいう私、綾乃のメンヘラぶり嫌いじゃないんです。この作品がというよりイカれた人物観察が嫌いじゃない。ちょっとこのままだと病んだ母娘がかわいそう。
そんな観点で少し擁護にまわりたいと思います。※擁護なんて聞きたかねーという方もいると思うので畳んどきますね。

まずは本作のMVP藤沢エレナを称えます。理由は2点、
1.綾乃をバド部に連れてって入部させた
 ⇒物語が始まりませんから
  {netabare}嫌がる綾乃を体育館へ連れてく回想が3度流れました。それくらい重要。{/netabare}
2.有千夏に一言申し上げた
 ⇒まさに視聴者が思ってたことを代弁してくれたので
  {netabare}「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」「なんですかそれ?たかがスポーツじゃないですか」11話{/netabare}

{netabare}そもそも競技で10連覇出来るような人達ってどんな人がいるでしょうか?
例として柔道の田村亮子。レスリングの吉田沙保里。そうとうストイックな印象です。そんな彼女らにしか見えない景色は麻薬的な魅力があるんじゃないかと思われます。
そして10年以上も第一線で活躍した有千夏が、産まれた娘にバドの才能を見出してしまったら?いや才能に魅せられてしまったら?
作中では母としてより競技者として綾乃に接し、タガが外れます。
「ヒドイ親だよね。親子の関係よりバトミントンを優先させたんだから」「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」11話 ※引き出したのはエレナ{/netabare}

{netabare}ちょっと常軌を逸してる有千夏の行動背景をおさえた上で、対する綾乃の心情です。
作中複数回出てくるシャトル遊びの回想シーン。強くなればいくらでも遊んであげると言う有千夏と、有千夏に依存する綾乃。綾乃のバドに対する背骨が醸成されていきます。それは、

 “お母さんのために(A)”そして“勝つこと(B)”

これはあまりにも強固で、{netabare}最終話の県大会決勝第3セットの途中まで綾乃の呪縛となってます。{/netabare}

前者(A)は2段階
1.「強くなればお母さんが帰ってくると思ってたのに」コニーと有千夏の記事を見つけ中学生の綾乃は闇落ちします
2.「私はコニーよりなぎさちゃんより強い。でも戻ってあげないんだから」強くなっても戻らない、今度は母を捨てる、と強烈な母への感情が根っこにあるが故の反動です。
後者(B)も2段階
1.「私負けてない」薫子戦の敗退時もコニーとの初戦の時も発したセリフ。負けを認めると何かを失うとの恐怖心に近いものを感じます。
2.「甘いなぁエレナは。バドミントンはね、勝てばいいんだよ」恐怖心に蓋をして心にも蓋をして内に籠るようになります。

転機は5話でした。
実は4-5話で綾乃に対して“仲間とするバド”という新しい概念が提供されます。写真を撮ったり髪止めのピンを交換したりと日常回っぽいシーンが展開されます。なぎさも落ち着きそうだし、綾乃もトラウマ克服へ一歩踏み出したよ、と普通のアニメならここから安心の友情物語が展開されることを期待したところですが、一瞬でしたね。むしろ私はこの予定調和でない点を高く評価してますが。。
フレ女とのダブルスの時は「仲間になるために・・・勝たなきゃ」というところまで回復してました。勝たなくても仲間にはなれるんですけど染みついた思考のパターンはそうそう変わるものではありません。そして、有千夏が絡まなければ上記Bの範疇で回復できたかもしれません。敗戦後の「負けてない」にも繋がるのですが、体育館を去った綾乃を悠と空が追いかけて「かっこよかったから言い訳しないで」と告げるところまでがスポ根的にも良い流れでした。
かくして翌朝コニーからかけられた一言が綾乃を不可逆的な闇に落としてしまいます。芽が息吹いたばかりだった綾乃に抵抗できる手段はなかったでしょう。

「ママは一人ぼっちの私を救ってくれた。生き方を教えてくれた」「ママに認められなきゃバドミントンやる意味ないでしょ?」

上記Aに絡んで、母に対する可愛さ余って憎さ百倍モードに綾乃は突入します。Bも1.から2.へ移行します。この“勝つこと”については6話で理子ちゃんをスカしたのに始まり、大会が始まる頃には薫子とのトラッシュトークにまで発展し先鋭化していきます。そして、決勝を控えた高校での練習中になにかにつけてなぎさを煽ろうとしてたのは、“勝つこと”の確証を得たいとの深層意識がそうさせたものと理解してます。
観てるほうは、スポ根ものにあるまじきつらい展開が6話以降最終回まで続くことになります。綾乃のクズっぷりは、そうですね、、、繰り返しになりますが嫌いではないです。{/netabare}


{netabare}物語は後半からもう一つの視点を私たちに開陳します。

 “なんのためにバドミントンをするのか?”

例によって、綾乃は母親への感情と勝たなければ自分は要らない存在となってしまう恐怖とが勝負への原動力のままです。
対してなぎさは、バドこじらせ女子から早々に脱却して純粋にネット{netabare}“白帯(はくたい)”{/netabare}を挟んだ勝負へのこだわりに傾斜していきます。それは逗子総合の望戦に表れてます。
有千夏は「好きだから」、綾乃の問いにそう答えてます。

そして決勝。0対8の綾乃劣勢の場面での仲間からのそして会場からの声援でやっとこ綾乃は呪縛から解き放たれます。
「試合負けないでよ。・・・あんたは私たちの分も背負って闘ってんだよ」by空「仲間っていいよな。やろうよバトミントン」byなぎさ
フレ女との合宿の時に傍にいた空と悠の声援というのがいいですね。悠と空も報われたし、綾乃にとってもずっと気にかけてくれていた部の仲間という感じでしたし、この二人以外の配置は考えられないでしょう。

綾乃だって強くなってきたことはROUND1みたいなところにてフレ女志波姫さんがお墨付きを与えてました。
決勝の結果、負の原動力で強くなった綾乃よりなぎさが少しだけ上回ったのはこの物語の救いだった気がします。
なお、なんのためにバドミントンをするかの答えは最終回を観れば丁寧に説明してくれるのでわかります。{/netabare}


バドミントンの競技だけを取り上げれば、きれいな最終回でした。
普通のスポ根なら競技者の成長物語ということでそれでいいのですが、本作ならではの闇への落とし前のつけ方がイマイチでした。


{netabare}「あたしが居なくてもバトミントンが打てる。だから戻ってきたの」
実は有千夏の言う通りなんです。有千夏がいないことで結果的に綾乃は強くなりました。競技者視点では正しい行いだったのです。
ただしここは抒情大国日本ですよ。あんたには人の気持ちが!的なツッコミ砲弾が飛び交います。
いわば、世界をほっつき歩いてデンマークに腰据えた有千夏がどのツラ下げて「じゃあ大会終ったらデンマーク一緒に行く?」とさらっと娘に言えるものかと一般大衆にはイミフ過ぎるんですね。
ただこれも『真性競技バカ』ならすごいやりそうな行動だったり言動でもあるからやっかいです。綾乃がオリンピックでメダルでも取ろうものなら捨てて家を出てったことさえ美談としてマスコミが取り上げたりしそう。。。{/netabare}
{netabare}最終話での綾乃の「今度打とうよ」は、母娘との和解ではなく、あくまでバドをやる理由から“母親のため”がなくなった、というだけです。支えが母からなぎさを筆頭とする仲間にシフトしただけ。{/netabare}

長年その国のトップクラスの成績を収めたアスリートには共感度マックスかもしれません。
もし2期があるなら母娘関係について有千夏に落とし前をつけてもらわないと収まらないです。

OP映像ラストの綾乃の笑顔が見たいですね



■オマケ
同時期放送のはるかなレシーブのレビューでも触れたが、荒垣なぎさ役の島袋美由利さんの役の使い分け。
内向的なのに激情タイプの気配有り、という似たような役にもかかわらず演じ分けがはっきりわかるという好演でした。聞けば夏クールでは4作品でメイン級をはったとのこと。今後期待したい声優さんです。



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2019.03.17追記
《配点を修正》


其の1 原作面白かったよ
其の2 島袋さん順調に活躍の場を広げ、2019年春「キャロル&チューズディ」も良さげです。
其の3 一周まわって綾乃はいいな

投稿 : 2025/01/04
♥ : 60
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人生を知る前にバドミントンで壊れてしまった少女の再生と青春

原作コミックは13巻まで購読中。

以下、放送前の勇み足長文。

長いので折りたたみw

{netabare}
見ていてスポーツはしんどそう……と思ってしまうグータラ文化系の私ですがw
バドミントンは特に肉体面だけでなく、
精神面でも大変タフな競技だなという印象が強いです。

コート内を縦横無尽に駆け回り、四肢を目一杯伸ばして拾い合う、激しいラリーの応酬。
そして、超人的な跳躍から、打点の高い驚速スマッシュを叩きつける!
……と見せかけてネット際にチョコンと落とすw

どんな対人競技も全身全霊を賭けた駆け引きなのでしょうが、
バドミントンの心理戦は、己が心身を丸ごと投げ出して、化かし合うくらいじゃないと、
勝ち抜けそうにない、えげつなさを感じます。


よって本作の原作バドミントン漫画でも、
コート上に選手各々の内面やら背負っている業やらが
ドロドロと漏出することになります。

コートを躍動する女子高生たちも、
単純にツンデレだの、ヤンデレだのに分類できる萌えキャラではありません。
あいつの戦略も性格も全て読めた。と思わせておいて、
極限の打ち合いの中から、引きずり出される奥の手と共に、
剥き出しにされていく彼女たちの本性には目を見張らされます。
ネットを挟んで対峙しているのは、様々な心境や葛藤を抱えた人間なのです。

特に主人公少女の惑星ぶりは尋常ではありません。

{netabare} にこやかにラケットを振り出したかと思えば、
生気を失ったサイボーグの如き精密ラリーマシンと化したり、
鬼の形相で相手をねじ伏せて来たりする。
そうかと思えば、心身のバランス共々、ゲーム全体が崩れ出したりする。{/netabare}

羽咲綾乃よ……お前は一体、何者なんだ!?


「少女たちが飛んで、跳ねて、駆ける――――」

ゆるふわと餅でもこねてそうな顔立ちの主人公をはじめ、
一見、爽やかそうなビジュアルの美少女たちを並べて、
キャッチーなコピーをくくりつけた釣り糸を垂らしておりますが……。
安易に鼻の下を伸ばしてコートに立ち入ったら、
人間丸ごと込めたスマッシュに脳天を撃ち抜かれるのは必至w

一瞬、萌えも匂わせておいて、競技の魅力を刷り込みつつ、
スポ根の王道に誘導し、モヤモヤを吹っ飛ばす。
燃えの熱量も話が進むにつれヒートアップ。

初巻、キラキラと可愛らしかった表紙絵が、
巻を重ね、キャラが覚醒したりすることで別人の如く逞しくなっていくことは、
連載マンガではよくあることですが、この原作はその点も凄まじいです。
(一巻と最新巻では『ロウきゅーぶ』と『スラムダンク』くらいの格差を感じますw)


「人の心を覗くのはコートの中だけにしときな」

視聴する側も相応の覚悟をもって羽根(シャトル)と人間を受け止めたい。

原作組としては、何巻までは、あの大会まではアニメ化を……と言うより、
主人公が人間として仲間と共に青春できるキッカケを掴むまで。
団体戦における組み合わせやスタミナ削り合い等の駆け引きも含めて、競技の魅力が伝わるまで。
視聴者が手応えを共有できるところまで全力で跳び回って欲しい。

2018年夏のドロドロと熱い青春バドミントンアニメです♪{/netabare}


【四話までの感想】多くの努力と想いを積み重ねて少女たちは一歩ずつ前へ……。

これも長いので折りたたみw
{netabare}
序盤、原作から少し構成、演出を変えて来た本作。
漫画と全部一緒じゃないとダメ!という方にとっては不満かもしれませんが、
私はここまでは不思議と違和感なく楽しめています。

それはきっとアニメスタッフが、
各々のキャラクターを理解した上で、
再構成していることが伝わって来ているからでしょうか。

{netabare}孤高の天才であった主人公。
努力を積み上げて来た秀才であるライバル。
そして、個の力を追求して来た天才が、
仲間と共に部活動をする意義を伝えるメガネの先輩と……。{/netabare}

連載を続ける中で確立されて来た
各登場人物の物語上の役割は意識できているな。
と手応えは感じています。


ここまでの構成から予測するに、
この1クールアニメ(恐らく)の締め所は、{netabare} 理想的に行ってインターハイ県大会団体戦までか、
消化が遅れても県大会シングルスまでといった所でしょうか。{/netabare}

ただ、この場合でも、今後もいくつか構成を組み直さないと間に合わない気もします。
この調子で、各キャラが役割不明にならないよう
慎重に組み上げて行って欲しいと願います。


バドミントンならではのステップや飛び散る汗の描写からは、
競技の躍動感を伝えようとする意欲を大いに感じます。

一方で、時折見せる作画の綻びからは、
作画班のスタミナも決して無尽蔵ではないことも窺えます。

本作は、一話足りともバドミントンからは逃げられないシナリオ構成。
これからよりバドミントン一色のカロリー消費が激しい作画要求が待っていると予想されます。
スタッフの皆様には夏バテなどしないよう、青春を駆け抜けて欲しいと願います。


OPアニメーションについて……

初めて観た時は、一回目のサビと二回目のサビで、作画を使い回している?と思う位、
似たような試合描写の動画構成が繰り返される本OPアニメーション。

でも、よくよく見ると一回目と二回目でビミョーに構成が違っていて、
二回目ではスマッシュにせよレシーブにせよ、
各々の動作がキチンとフィニッシュしています。

ネット上では、一回目と二回目の間に練習シーンやキャラの心情描写を挟むことで、
チョットずつ積み重ねることで、やっと一つの成果を出す、
スポ根の真髄を体現しているのだ。という解釈が出ているようですが、
こちらの方が、作画使い回し批判よりは説得力がありそうです。

それにしても、本番で何気ない一撃を決める、その裏で、
あれだけ毎日、青春の全てを費やして、汗やら涙やら根性やらを絞り出さなきゃならんとは……。

外も暑いですし、私、やっぱりスポーツは、
涼しい部屋でスポ根アニメとか観てるだけでいいですw{/netabare}


観終わって

強さとは馴れ合いではない。孤高の道を歩ませても、この娘を天才にする。

仲間とのふれあいで得られる人生の意義もきっとある。
部活動で青春するからこそ得られる強さもある。

スポ根でよくある二項対立が展開される原作。
こうしたテーマを展開する際、通常、孤高の天才VS友情に育まれたヒーロー。
などと一つの論理ごとに、各個のキャラクターとして確立し対決させることで、
テーマを追求していくところ。
『はねバド!』が風変わりなのは、孤高か仲間かといった対立軸を、
主人公少女一人の人格に押し込んでいる点。

そのため主人公の言動として表面化する心情は、分裂含みで、
はたから見れば、エキセントリックな奇行にすら映ります。


彼女と対峙するライバルキャラも、よくある王道を体現する主人公に、
論理ごと撃破されるだけのタイプではなく、
アレコレと邪道へ墜ちそうになったりする主人公に、
平衡を保つためのキッカケを与える存在としてもぶつけられる存在。

羽咲綾乃は主人公でもあり、ある意味ラスボスでもあり、
ヒロインでもあり、ヒールでもある。
よって主人公に共感できないという感性は、この場合は正しいと思われます。


あとは、この変則的なヒロイン像を受け入れられるか否かだと思います。
私はそこにも面白さを見出して原作も追い掛けているのでOKですが、
主人公に感情移入してスポ根王道を驀進したい人にとっては
厳しい作品なのかもしれません。


しかも、本作はこの変化球な原作を、さらに1クールにギュッと押し込んでいます。
登場人物の言動に納得できない……という意見も有り得る感想だと思います。

私は原作初期の頃には、ハッキリと見出せてなかった
テーマや各キャラの役割などを整理した上で、
アニメ化した点には堅実さを感じました。

加えて、綾乃と母、コニーの関係性については、
原作の構想を先取りしている感もあって興味深かったです。
原作での答え合わせ、楽しみにしています。


ですが、そんな原作組の私ですら、主人公の豹変ぶりには狼狽えましたw
{netabare} 序盤でキラキラした笑顔で、先輩と良い感じで青春してるな~
と微笑んでいたのも束の間、数話後には、椅子に寝そべって、
先輩にアブナイ上から目線でダメ出し酷評する姿にドン引きw{/netabare}
闇落ちも1クールに凝縮され、下り最速で暗黒面に落ちて行く。
これも原作未読組を中心に多数の視聴者が置き去りにされたのでは?と心配になります。

やっと日常回になって、萌えの一つでも見せてくれるのかと思いきや、
{netabare}お気に入りのキモカワ海洋生物キャラと戯れて、{/netabare}
ほえほえ~とか鳴き出すしw

ダメだ……私には、あやのん攻略の糸口が全く見出せませんw


仮に2クールならば、キャラの心情理解が深まり納得性は増したのでしょうか?

ただ、テーマについては、アニメ版ラストでは一応、
{netabare} 取り敢えず孤高の天才であることを拒絶して、
仲間といることを選択する路線に落ち着きますが、

原作では、{netabare} 県予選後、綾乃はより強くなるため、
アニメでは未登場だったワールドワイドな天才作りに猛進(盲進)する
(変態)老紳士に師事しつつ、
部活にも残るという孤高と仲間に片脚づつ突っ込んだ暫定的な決断を選択。{/netabare}{/netabare}

孤高か?仲間か?本当の天才とは?
については原作でも未だ葛藤が続いているので、
現状で2クールにしてもテーマ解決については視聴者に委ねる形になったとは思います。


色々とモヤモヤも吐き出してしまいましたが、
マイナーなバドミントン競技の躍動感をアニメーションで存分に表現してくれた。
この点については感謝しています。
汗についても、床を拭くインターバルに説得力を持たせるレベルで、
競技のタフさを表現できていて凄かったし、何かエロかったですw

大会の描写についても、例えば優勝候補が弱小選手にスタミナ温存をする……。
ことはスポーツ大会ではよくある戦略ですが、
それを露骨に言っちゃって実行して来る辺りが胃に来ましたw


ゲスいが褒め言葉になる?バドミントンの魅力の一端?を良く描けていたと思いますが……。
やっぱり、私は申し訳ありませんが、バドミントンは汗だくでしんどそうだし、性格悪そうだし、
やるのは遠慮して、見てるだけでいいかな?
と改めて慎重になったw変化球スポ根アニメ鑑賞でした。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 46
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最終回でゲシュタルト崩壊・・・

作品概要
●原作:good!アフタヌーン(講談社)連載漫画

●原作者:濱田浩輔

●アニメーション制作
ライデンフィルム
{netabare}
【元請代表作品】
石膏ボーイズ
うどんの国の金色毛鞠
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
恋と嘘
LOST SONG
Phantom in the Twilight(クール平行作品)

監督:江崎慎平
【代表作品】
・監督
ガンスリンガー ストラトス
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ

シリーズ構成:岸本卓
【代表作品】
・シリーズ構成
うさぎドロップ
銀の匙シリーズ
ハイキュー!!シリーズ
僕だけがいない街
ジョーカー・ゲーム

・脚本
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ


キャラクターデザイン・総作画監督(共同):木村智
【代表作品】
・キャラクターデザイン
政宗ダテニクル(共同)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典

・キャラクター作監
境界線上のホライゾンシリーズ

キャスト(略)
{/netabare}
監督と構成がモンストコンビだったんだな。

エピローグ

原作一部既読

本作は高校バトミントンの部活モノ。
『巨人の星』で確立された古典的王道、(やさぐれた)天才の勝利か?(爽やかな)努力の勝利か?というメッセージもある。
スポ根モノのベンチマークを決定づけたのは『巨人の星』であるが、その後の作品で『巨人の星』の呪縛を解き放った作品が未だにないところを見ると、この亡霊はいつ成仏するものだか…

通常は共感を得やすい努力側を主人公とし、天才との競争で育まれる成長を物語として組み立てるが、本作は逆に天才、そしてスポーツの爽やかとほど遠く性格が悪くやさぐれた主人公を設定し、成長物語とは一線を画したところと、掲載誌も大人をターゲットとしており、読者層の年齢層も比較的高く、他のスポ根作品では食傷気味であったテンプレ展開を打ち破った斬新さが、固定ファンを掴んだと言えよう。

反面、共感し難い主人公と王道ではない展開に多くの異論があるのも事実である。
{netabare}
この「綾乃」の主人公設定ゆえに、努力と根性を信条にしたライバルであり決勝の対戦相手でもある「なぎさ」に従前のスポ根モノの主人公設定が重なり、本作がW主人公に見えているのも否めない。
1話で練習に取り憑かれた阿修羅の如きとなり、チームメイトからもそっぽを向かれる「なぎさ」の登場シーンは原作とは異なるアニメ版独自のキャラ設定のためだが、ここで根性と努力のキャラであることを、強烈に視聴者へ印象づけている。
(原作ではスパルタ「なぎさ」の役柄はコーチの「立花健太郎」である。)
「綾乃」も原作より激しく闇堕ちさせ「悪人化」させることで、両者のキャラ立てと対立軸をしっかりと演出した手腕は見事だと言わざるを得ない。
他のライバルも適宜登場させることで、視聴者にはバトミントンの勝敗の行方に目が奪われるように誘導するとともに、実は本作の基軸である「有千夏」と「綾乃」の親子の物語はステルス化することで、物語の焦点がばらつかないように工夫がされているが、これは一種の騙しでもある。
まぁ、テレビ版の「綾乃」にとってバトミントンの勝利は親子関係を確認する為の手段であるに過ぎないんだな。

「なぎさ」と「綾乃」の勝負、原作では「綾乃」の敗北だが、本作は原作に忠実ではないため、結果は蓋を開けるまで分からない。
しかし、最終回は勝敗に関係なく「綾乃」が「有千夏」に抱くトラウマを克服した晴々しい表情がOP最後の「笑顔」なのかもしれない。
12話の「有千夏」と「エレナ」の会話は親子の確執が終焉へと向かう伏線のように思える。
テレビ版は「有千夏」と「綾乃」の関係修復でハッピーエンドではないかな?

そういえば、闇堕ち「綾乃」の目のハイライトを消した演出にデジャブ感があったが『灼熱の卓球娘』でこの手法を用いていたな。
{/netabare}
このように、本作は原作とは些か異なる展開だが、原作自体ぶれており、最近やっと方向性を見出した作品である。
原作支持派からは、{netabare}王麗暁を端折ったり{/netabare}様々な改変にブーイングも出ているが、原作準拠ではアニメ化は難しかっただろうし、原作者もアニメ版の改変に納得しているようである。

本作は相当癖の強い作品であり、視聴はその点を踏まえ構えて観るのがいいかもしれない。

さて、次回最終回、江崎、岸本コンビがどんな展開を見せてくれるか期待しよう。

以後は最終回終了後に記述する。

作画(最終回で大崩壊でもない限りそのまま)、音楽、キャラ、声優は現時点で点数評価をしています。
物語は最終回終了後の評価とします。

追記
【最終回と総評】
原作もブレていたが、アニメもブレた・・
結局、最終回のまとめ方でそう思った。
{netabare}
本作は、ライバル対決と親子の対立という2つの軸があるのだが、最終回で強調されたのは前者の方だったが、この構成が決定的に間違っている。
特にBパートは「星一徹」ではないが、ちゃぶ台返しだ。
とにかく、監督の江藤氏と構成の岸本氏は「梶原一騎」作品を千回見直し、ライバルと親子をモチーフにした『巨人の星』がなぜ不朽の名作となったのかをプロのクリエーターなら研究してかかるべきだ。

特に『巨人の星』最終回、「伴宙太」が最後の力を振り絞り、全力で「飛雄馬」を打ち取りながらも力尽き倒れ、「飛雄馬」自身もその左腕が壊れ力尽きたが「一徹」が向かった先はチーム選手である「宙太」ではなく対戦相手の息子「飛雄馬」だ。
鬼の「一徹」も最後はやはり人の子であったのだ。
このラストシーン、原作では誰でも知っていたデジャブであっても、アニメでは原作を超える反響があったのはなぜかな。
他人の子よりも、実の子を優先する親の愛に感動するのは人類普遍の原理であり、そこを踏まえた梶原先生のズバ抜けたセンスが、この王道を創りあげあげたのだ。
更に、漫画では表現しきれない、声と動きが加わり、この感動のラストを、ただ原作を再現する以上に視聴者にカタルシスを与えた。
これが、アニメの力だ。

本作でも母「有千夏」を登場させた以上、この梶原王道の土俵に入った自覚を持つべきだったし、多くのアニメ作品を視聴している層には確実にオーバラップしたはずだ。
私が前述した「梶原一騎の亡霊」とはこういう意味だ。
で、本作は原作においても、この亡霊を成仏させられるほどのポテンシャルはないだから、残る道は憑依されるしかなかったのだ。
つまり「綾乃」を闇堕ちから救うのは、その原因を作った「有千夏」しかあり得ず、「なぎさ」や「エレナ」は立ち直りのプロセスで、より重要な役割を果たす存在でしかない。
「綾乃」との死闘で膝を壊しながらも勝利したことは【感動】に値することであっても【カタルシス】ではない。
つまり、最終回、Bパート以後の組み立てに問題があるということだ。
而るに本作は何をとち狂ってか、「有千夏」の役割を彼女らに求めたからダメなのだ。
同時にせっかく作りあげた「綾乃」の黒キャラも陳腐化した。
「なぎさ」との和解はCパートのみで十分に表現できる。
ED作画、最終回だけ特別スペシャルだが、そんな小手先の誤魔化しばかりにコンテの時間を取るなら、自分達が改変した物語の構成にもっと時間をかけるべきだったな。
友情やライバル物語をやりたかったのであれば、これだけ原作改変したのだから、なまじ「有千夏」や「コニー」を登場させるべきではなかっただろう。

勝敗を明確にしない作画演出は『巨人の星』のみならず『あしたのジョー』の影響を確実に受けている。
つまり、ここでも亡霊は払拭されてはいないことが分かるのだが、リスペクトとオマージュは違う。
監督も構成も力(りき)まないで、梶原先生をもっと表現してもよかったんだよ。
{/netabare}
原作の改変は尺や演出の都合で妥協せざるを得ない点もある反面、それが往々にして裏目に出て死屍累累となっている現実も直視すべきだ。
残念ながら、本作もその仲間入りとなった。

余談
{netabare}胆振東部地震、北海道ブラックアウトの影響で本作が延期となった経緯があるが、公式の案内のとおり、撮影はG社で、その撮影スタジオが札幌市内にある。
このスタジオ付近は帰宅コースとなっており、市内中心部から少し離れており、住宅とビジネス街が混雑する地域で、深夜でも延々と照明が灯っているときは「今、どの作品を制作しているのかな?」と想像に耽り帰路についたものである。
まさか、本作の撮影をやっていたとはね…
スタジオ付近は当日の夕方には復旧したと思うが、それでも停電でスケジュールはおろか、生活も大混乱を起こしたなか、{/netabare}1週遅れでしっかりと取り返してくれた撮影スタッフの努力と頑張りに、本作ファンの一人として、この場を借りて感謝を致します。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 33

74.3 12 青春でライバルなアニメランキング12位
はるかなレシーブ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (453)
1648人が棚に入れました
東京から沖縄に引っ越してきた高校2年生、大空遥。いつでも明るく前向きな遥だが、彼女にはコンプレックスがあった。
それは普通の女の子より身長が高いこと。

一方、遥を空港に迎えに来た彼女と同い年の従姉妹、比嘉かなたにも悩みがあった。
かなたは身長が伸びなかったせいで、大好きなビーチバレーを諦めてしまった過去を持つ。
そんな凸凹な2人が、ふとしたきっかけでビーチバレーのペアを組むことに……。

広い砂のコートに味方はたった1人だけ。何よりもパートナーの存在が大切なビーチバレーで、2人はどんなプレーを見せるのか!?
真夏の太陽が照りつける沖縄のビーチで、今、少女たちの汗と情熱が輝き始める!!

声優・キャラクター
優木かな、宮下早紀、種﨑敦美、末柄里恵、島袋美由利、伊藤かな恵、木村千咲
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

スポ根としては良作なもののそれ以外がイマイチ

王道路線の王道の良さをしっかりと掴んでいて、全体的にはキャラ達の友情や変化を爽やかに描くことができていました。特に試合のシーンは正直テンポの悪さは気になるもののとてもじっくり丁寧に描かれていて臨場感がありかなり熱く、よく動きフェチを感じさせる作画も見事で競技の解像度も高く、スポ根としては良作の部類に入ると思います。しかしながら試合以外での作品の転換期となる展開のインパクトの弱さ、そのシーンに至るまでの過程の物足りなさがあり、ストーリー構成も過程を描いて欲しい部分をすっ飛ばして試合回に注力しているような状態で、ストーリー展開の為の段階をしっかりと踏めておらず試合回以外はイマイチパッとしない印象です。特に前半の1〜4話はシーン自体は良いはずなのにシーンに必要な分の掘り下げが甘いせいでどうも良い!と言える一歩手前で踏みとどまってしまい、とても歯がゆい感覚です。過去回想もほぼ同じようなのを繰り返し使う回があって少し辟易としました。主人公についても努力描写と成長具合があまりしっくりとこず、主人公補正がかかってると言わざるを得ないです。

主に試合シーンではスポ根の良さが光っているものの、それ以外で惜しい部分が目立つ作品です。個人的には日常パートがかなり好みだったのでこの作者さんの日常系作品も見てみたいという気持ちです。


各話の感想
{netabare}1話
全話水着回らしいので視聴。
内容は初心者が成り行きですることになり〜っていう結構王道路線。それゆえに掴みは悪くはないけど弱いかな。バレーに目覚めるきっかけがちょっと薄く感じましたが導入なので大目に。ビーチバレー競技の解像度が高いのでリアリティあります。「エースなんていらない」ってセリフは競技に合ってて良いですね。でもいとこの変わりようを過去回想を使って描いて欲しかったかな(写真からして性格も変わっちゃってるみたいたし)。メイン2人が再び打ち解け合っていく様子のドラマを期待。友情メインじゃないのかもしれないけど持て余してる感が

作画良いなと思ったらC2Cで納得です。背景も自然の爽やかさ美しさバーーーン!で素敵です。

(2周目、まだ4話だけど理解出来てないので)
"いとこ"って言ってたからその言葉を信用しすぎちゃったかな1周目は。でも関係性の掘り下げが甘いのはダメかも。そんなに仲は深くなかったのかもしれない。そういうことにしとこう
「今でも誰か使っている」→金髪2人かな?とも思ったけど成美ちゃんと話してるところから推測するにかなたちゃんなんだね
作画面とバレー競技の解像度が高いのは明確に良いところ。でも主人公がバレーに興味を持つきっかけが薄い(そのシーンに繋がる強いシーンがない)。主人公がバレーに興味を持つっていうシンプルな流れだけどもキャラ同士の繋がりがあって意外と複雑。


2話
今回から日常パートで割り入ってきたお色気要素。個人的にはおちフルが好きなのでこっちもかなり好き。それに普通のバレー競技の違いをよく描いてる親切設計だからバレーよく知らなくても安心で助かります。ビーチバレーにおける身長の重要性を描いてるのも良い。後半の百合?(嫉妬?)も生っぽくて心がドグドグしました。でも同じような回想2回見せたのはちょっと尺が勿体無い...アバンの回想なくて良かったんじゃないかな。かなたちゃんを信じる!って流れも無難止まり。全体的に描写の土台が脆いから展開は良いにしても一つ一つがどれも惜しいものになっていて残念。特にかなたちゃんの苦悩→信じてくれて嬉しい!(レシーブ取る)、のその苦悩の部分をしっかり描いていたら違ったかも。色々描きすぎて散らばっちゃったのかな(この深掘り出来そうな描写を2話で消化はちょっと早すぎたと思う)

かなたちゃんはスク水の方が良かったなぁ...

2周目
やっぱり同じような回想2回流すのは良く無い。そして今回も話の土台不足が目立つ。低身長の苦悩みたいなものをしっかり掘り下げられたら主人公の「それでも私はかなたちゃんとやりたい!」っていうみたいな、肯定するセリフもすごく響くんだけどね。主人公が楽しいって感じた描写も少ないから唐突に感じる。「ずっと待ってたんじゃないの?」(自問自答)のセリフもどんな風に待ってたのか曖昧。成美さんのガチ百合シーンも3話の過去回想を挟んでたほうがより良いものになったはず。やっぱり全体的に惜しいな



3話
パワープレイヤー云々の話が唐突に感じたから回想をアバンに持ってくるとかしたほうが良かったかもね。かなたちゃんの描写で過去→現在への流れをよく引っ張ってくる割には過去のシーンが布石になるほどしっかり描けてない。主人公を排除してかなたちゃんと成美ちゃんの話にした方が綺麗にまとまったんじゃないかなあ。今のところかなたちゃんの変化やその周りのことを描いているから主人公いなくてもいい気がする。それと主人公とかなたちゃんの関係性の掘り下げが薄過ぎる。かなたちゃんが主人公と何か決断するシーンもそうなんだ止まり。出だしから既につまづいていたのかもしれない。
スパイクにあんまりこだわり無いのも合理的とはいえなんだかなあ〜話としてドラマがなくて物足りないw

2周目
やはりスパイク→フォーキーの流れにドラマがないなあ。勝利にこだわる、とかの描写も無いし何故気が変わったのかよくわからないから単に変えただけになってる。かなたちゃんが「取り戻す」話なんだけど、その取り戻したい過去の描写がおぼつかない。成美ちゃんと日本一になる約束をしたのは後の話に出てくるのでメモ 



4話
日常回。今回でかなたちゃんは気持ちに踏ん切りがついたのかなと。エロ要素は結構露骨だけど好きなんだよねw日常パートメインの時の方が面白いかも。そしてめっちゃ百合。成美ちゃんがNTRれてるのかと思ったけどそんなことなかった。回想の「日本一になろう」っていう約束を履き違えてないか?とは思ったし、取ってつけた感が出てるけど相手優先の良い娘だった。「かなたにも立ち止まって欲しくない」のセリフが良かった。この回想を2話後半の前に見せていたら良かったかな、成美ちゃんの心理描写に踏み台ができたはず
あと主人公やっぱり陽キャだなあ(結構リアルにいそうなタイプの)。あまりに別世界の人間性すぎて見ていてメンタルがやられる...何気に一回目の誘いスルーしやがったし初対面の人の脚に抱きついたりしててちょっとヤバいやつ

次が大会回なので一旦まとめ、ストーリーは割と王道仕立てで初心者の主人公がバレーにハマりその相方が気持ちの整理をつけてこの回で無事コンビとして確立。流れ自体は悪くはないんだけどこの歯痒さはなんだろうか、それぞれの展開に至るまでの描写や過程が物足りなくて良い!と言えるものに一歩及ばない感じ。序盤は悪くは無いけど特別良くもない凡寄りの印象。今調べたところ評判は良いみたいですが、、これから面白くなってくのかな?

2周目
1周目の感想とほぼ変わらないです。
エロ要素のある日常パートがすごく好み。エレベーターの娘は伏線?



5話
テンポ早めなのは良い。試合シーンはじっくりですね。テンポが悪いけど試合のシーンがつまらないってわけじゃないし多用してるスロー演出も無駄になってるわけじゃないから悪い風には捉えないけど、試合はせめて1話で終わらせて欲しかった。
でも回想は来ると思ってた。この試合中の出会いとかの回想は取ってつけた感でるからあんまり好きじゃないんだけどね。あと回想の作画は良いけど。それに相手キャラもわざわざ「効かない!」とか口に出すのが嫌。こういうのは言葉に出さず技で語るもんじゃないの?

今回腹、肩甲骨、鼠蹊部、尻等身体のフェチニズムが凄い!!!ありがたい



6話
かなたちゃんが経験を活かしてじわじわ追い詰めてて、主人公も試合の中で成長する鉄板の流れが良いですね。相手コンビの友情も普通に熱い。でも相変わらずのテンポの悪さ。試合の一挙一動を丁寧に描くことで試合の臨場感は増すものの話的にはテンポが悪いっていう一長一短な仕様。無駄にはなってないから大目にみようかな



7話
この野郎!百合の間に割り込む女出てきました。クレアのおかげでギャグっぽくなっててよかったですが。おまけにこの百合エロいぞ!!耳に息吹きかけるシーン最高でした
日常パートは安定の面白さです。友達いないことを何度も突いてくる陽キャ主人公は笑いました。突かれてるキャラが百合に交わる〜なので不思議と不快感はなかったw
でも勝負のシーンはかなたちゃんの読みが当たりすぎていて作為的でした。初心者だからわかりやすい、っていうのも違和感。逆じゃない?スポーツで友達が出来るって話も取ってつけた感。

文句はあるもののそれぞれのキャラが活きていて良い寄りの回でした。試合回から良くなってきてるな〜



8話
抱きしめられて癒されるところあずにゃんっぽい。

絆の重要性を実感&決別回。努力描写がしっかりしてます。成美ちゃんに日本一目指すっていうシーンも公開NTR観てるみたいでなんとも言えない感じになりました。決別したのは良いと思う。
でもまた同じような回想流しやがった...1回でまとめて欲しい。成美ちゃんが帰省してくるのも唐突。時系列も一気にお正月、飛んだなあ。



9話
前回から時系列飛ばし過ぎじゃない?
そのせいであかりちゃんにあまり感情移入出来ない...シーンは良いんだけど過程が薄くてそのシーンに必要なものが足りてない。まだ出て2話の段階でこれされても、、自分が厳しいのかな。全く感動できんかったんやけど。
その後後半の試合はまさに友情!な話で良かったですけどね。でも試合を12分くらいで終わらせれるなら5,6話はなんでそんなに時間かかったんだろ?



10話
ぶつかり合う想い、しっかりとした試合描写、これぞスポ根!熱い!
でも主人公上手くなりすぎやろと無粋なことを考えてしまう。主人公の努力の過程と成長具合がしっくりこない


11話
ドライブサーブを使えるようになるっていうのはご都合主義っぽいかな



12話
金髪姉妹のシーン良すぎた

紅愛〜!!

すごく爽やかな友情で締め。良い感じに終わったけど話としては消化不良。続きを見てみたいと思える良い作品ではあったから2クール目希望!おまけに今回の日常パートも安定の面白さ。この作者さんの日常系作品見てみたいな。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

はるかな“る”レシーブ

2018.09.26記


原作未読 そもそもきらら系なるものを本作で知るに至った私


この夏、『ISLAND』『ぐらんぶる』と合わせて“海”“太陽”を感じさせてくれた作品。
徹底ぶりなら断トツで、ぜひ真夏に観てほしいなと季節指定をしたいくらいの海と太陽っぷりでございます。

舞台は沖縄。ビーチバレーを題材としているためそのまんまビーチが物語場面の多くを占めることになります。つまり背景はほぼ砂浜と海と空と太陽。
当然、毎回水着回となるわけですが、このへんは様々な角度からの熱の籠ったレビューが百花繚乱状態ではあり、下・・・いや舌っ足らずの私がひと皮剥けたレポートをできるか自信がないので、いったんそちらにお譲りしたいと思います。 ゴホン・・・


あらためまして、実はこれ苦手な部類のキャラデザインでした。
萌え萌えきゅんきゅん過ぎてもしんどいなぁと思いながら、とかくビジュアル重視な進行なら完走も覚束ないだろうよ、という視聴前のスタンスです。

しかして、なんのトラブルもなく毎週楽しみにしながらの完走です。
音楽に引っ張られました。特に試合時の劇伴は一聴の価値ありです。
ビーチバレーやってる時の作画もアングル含め、ボールの回転や砂の飛び散り具合などこだわりを感じました。
そして、意外と(失礼!)ストーリーもまじめで組み立ても無理がない。


登場人物はメインの二人、親の海外赴任の影響で東京から祖母のいる沖縄へ越してきた主人公大空遥と、祖母と同居する従妹の比嘉かなた。
遥は第一話冒頭の空港にて自身の長身を気にしている描写があり、かなたは背が伸びなかったことを気に病んでいるのがわかりやすい。闇はこっちが深そうだ、という凸凹コンビの活躍が描かれることになります。

『世の中には二種類のスポーツがある。個人競技と団体競技だ。そして、団体競技の中でも二人でしかできないスポーツ。それがビーチバレー。広い砂のコートにたった二人だけ。だから私たちはかけがえのない一人を選ぶ。』

第一話アバンで提示されたのは競技の性格と本作のテーマ。
はるかとかなたがお互いにとってかけがえのない一人になっていく過程をわりときちんと描いてます。
スポ根の定義によりますが、努力・友情・勝利の友情部分にスポットをあてた印象、かつそんなにどぎつさもないし、ライバル含めての人間関係もギスギスしてません。絵面と合ってます。
友情を前面に出すとともすればクサくて見てられなくなることもままありますが、本作では自然に受け止められました。これは、“二人でしかできないスポーツ”ビーチバレーの特性をうまく活かしたからだと思います。複数人数の団体競技や個人競技で友情特化型の物語にしてしまうと、だいぶ違った印象になるでしょう。

また、日常回をほぼ飛ばして「関係の構築」「上達のためのetc」「試合」に時間を割き、全12話でひとつの結末を迎えるシンプルな構成も良かったです。

音楽はとてもノリが良い感じ。OPのケツドラムみたいな打ち込み音は“THE夏”感満載で好印象。劇半も基本的にはラテンと沖縄音階を引用し、いわゆる“踊れる”仕上がりです。イメージしたのリゾートのクラブあたりでしょうか。端的にこう思いました。


 あぁーー IBIZA 行きたい


キャラもはるかなペアよろしく、複数のペアが登場し、そこでの一対一の関係やストーリー進行上の役割付けなどこれまたいい感じ。

・なるあやペア
・エクレアペア
・あいまいペア
 {netabare}インドアとビーチの違いの説明役。それと身長がなければ超えられない壁があるという残酷な現実や、リベロとしての自負がある舞とパワーアタッカーというこれまでの存在意義を捨ててポーキーという武器を磨いたかなたとの対比など、かなたを引き立てる役回りを担ってました。{/netabare}
・ようかんペア
  {netabare}作中省略されたはるかなペアの上達ぶりを説明する役回りを担ってました。マリッサとの練習が活かされてる描写ではチーム力が底上げされていることを、はるかのブロックにクレアの面影を見たり、連続ブロックポイントをあげた描写でははるかのブロックがいかに強力かを見せつけ、決勝のあのシーンの伏線となりました。{/netabare}


表だったペア以外の組み合わせも着目というか本流だったりしますね。
 ※さらにネタバレ要素有りのため視聴前は未開封推奨

■はるかとクレア
{netabare}似たもの同士。はるかに稽古つけるのって常にクレアというのが良いです。
始めての練習でいの一番に取り組んだのがブロックなんですよね。オフシーズンのマリッサを呼び戻したのもクレアだし、かなたの復帰が嬉しかったとはいえ、新造コンビの上達を誰よりも願って身を割いてくれたからこそ、決勝対決となった試合ではるかがブロックで試合を決めたことと、決勝戦後のエクレアのシーンが引き立つわけです。{/netabare}

{netabare}さらに、ビーチパーリーの時に二人きりになってエクレアのシュシュをはるかに託すところ。東京からの転校生で唯一人地元民ではないはるかに託すなんて仲間になったんだなぁというのと、クレアからはるかへだからこその重みを感じます。
第一話アバンに戻ると、このクレアから託されたシュシュをつけてるカットから始まり、前述のナレーションが流れるので軽く鳥肌が立ちます。{/netabare}

{netabare}蛇足ですが、某吹奏楽アニメのオーボエ吹きの子にすっかりやられた身としては、よくしゃべる役柄を演じられてる種﨑敦美さんを終始尊いと感じながら視聴してました。{/netabare}


■かなたと成美
{netabare}むしろ本作はこの二人のレシーブ(取り戻す)物語なんじゃないかと思ってたりします。
かけがえのない一人に背を向けたかなたと背を向けられた成美の二人の心情描写により多くの時間を割いてました。作中のシリアスパート担当の二人です。{/netabare}
{netabare}彩紗にかなたと組むことを止められたはるかがその提案を断るのを後ろで聞いていたかなたさん。もう一度ビーチバレーに向き合うことを腹に決めある決意をします。それは成美とのコンビ時代の水着(小学生時代ってことですよね)を着てリベンジマッチに挑むこと。これは背を向けたあの日から始めよう、サーブレシーブから逃げたあの日からもう逃げないとの意思表明でした。決して成美との決別ではなく、成美への信頼の表れなんでしょう。対して成美はかなたの水着姿に軽く動揺し、さらにサーブレシーブを取りにいったかなたの姿に複雑な反応。ただ二人とも前を向いて動き出しました。
それと、wikiチラ見したら彩紗がインドアからビーチに転向した理由って身長もあったみたいで、はるかへの提言にも背景があったということです。
{/netabare}

{netabare}ここからかなたは背を向けた負い目を克服していく。
成美は背を向けられた悲しみを乗り越えていく。
「二人で一緒に目指そうよ、日本一」
「かなたがそう言うなら、信じてみようかな」
「ほんと?約束だよ!」
「うん」
半年後、正月の那覇空港で「約束を守る、今度ははるかと」と告げるかなたへ、成美は振り返らず約束の小指を立てて搭乗口へ向かう。

約束。それは形を変えてコートを挟んで同じ舞台に立つその日まで。。。

この二人が主人公と勘違いしてもおそらく誰も文句は言いません(笑)
{/netabare}

{netabare}こちらも蛇足なんですが、 成美役の島袋美由利さん。同クールのなにかと比較対象に挙げられた『はねバド!』の荒垣なぎさ役もやってました。二人とも似たような役柄なのにはっきりとわかる違いをつけてきました。ちょい注目です。{/netabare}


最後に、、、
このように一対一に焦点があたりがちな作品の中で、しーちゃんは繋ぎ役としての任務を全うしました。しーちゃん登場回からEDの絵が少し変わります。寝ていたはるかを起こして、おそらくループしてくか次に渡すのかするのでしょう。彼女の役回りを示唆する絵にクスッとした次第です。



夏を存分に感じるのもOK!
水着姿や百合にブヒるのもOK!
だがそれだけではない、意外と丁寧に描かれた作品です。

まぁそういって熱弁振るってる私がそうとうブヒってるんだろうな ww


続きも充分あり得る最終回でした。
もし2期をやるならきっと観ると思います。


-----
2019.03.09追記
《配点を修正》


放送から半年ほど経ってふとあまり耳慣れなかった声優さん達どうしてるかな?とwiki見てみた。※TVアニメ(2018秋、2019冬)の出演

優木かな(大空遥役)・・・なし
宮下早紀(比嘉かなた役)・・・「荒野のコトブキ飛行隊」のモブ
末柄里恵(エミリ役)・・・なし
木村千咲(しーちゃん役)・・・なし
島袋美由利(遠井成美役)・・・2019春に主役級内定。モブ出演多数(寄ジュリ、吸血鬼さん、ツルネ、学園BASARA、ゴブスレ、コトブキ、revisions)

2018夏のお気に入り作品。出演声優さん達のご多幸をお祈りしているわけですが、なかなか業界の厳しさが垣間見える結果ではありますね。
そしてやはりというか島袋さんは順調にキャリアを重ねているようです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 65
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

砂上の熱闘

「まんがタイムきららフォワード」連載中の原作コミックは6巻まで購読中。

以下、放送前の勇み足長文

【期待】“素材型”のビーチバレー漫画をどこまで底上げできるか……

長いので折りたたみw

{netabare}
期待と銘打ちましたが、個人的には不安も小さくない本作。

シナリオは「きらら」のゆるふわムードで釣っておいて、
本格的なビーチバレーの熱気に引き込む……。
典型的な萌え×燃えのブレンドパターンだと思われます。

原作でも意外と知られていないビーチバレーのルール、駆け引きなど、
燃料となる各種題材の掘り起こしはできていて興味深いです。
例えば{netabare} 風向きに配慮して室内バレーより頻繁なコートチェンジとか、
前衛はお尻に当てた手でサインを作って、後衛に支持を出すとか。
砂侵入防止のため、ただでさえ小さい水着の面積をさらに小さくするとか。{/netabare}
何より広い砂のコートに二人しかいないので、室内とはチームメイトの重みが違います。

けれど、私には、萌えるのか燃えるのか、今一つ構成がボヤけている感じがします……。
主人公女子高生が沖縄でビーチバレーを始めてみる動機にしても、
ペアを組んでみるキッカケにしても、
これが「きらら」の日常系ならシリアスになり過ぎず程よい塩梅なのかもしれませんが、
スポ根と捉えたら、宿命の対決ムードを煽る演出も含めて、
やや盛り上げ不足の感があります。


原作・如意自在さんの描画も、
少女たちの肉感溢れる水着姿はよく描けていると思います。
実際、私も表紙絵に「おおっ!」と時めいて引きずり込まれた口w

ですが一方で、キャラの描き分け等には課題を感じます。
身長差20センチの凸凹ペアに、金髪白人系ペアと、
個性的なキャラ設定が砂浜を躍動しているはずなのに、
ページをめくっていると一瞬、誰が誰だか分らなくなることがありますw
気合い入れて描いている時は、各筋肉部位レベルでの細かい描き込みができているのですが、
スタミナが続かない印象……。
その他、高身長の威圧感が今一つなのもバレー物としては物足りなさを感じます。

これも簡単にキャラを記号化できる競技、設定なら良かったのでしょうが、
なにぶんビーチバレーだとユニフォームみんな水着でほぼ肌色かつペアでお揃いですし。
さらに奇抜なヘアスタイルは避け、髪色もピンクや緑にカラフル化したりしない。
お手軽な萌えキャラ分別法を設定から排除している以上、
本作には背後から少女の肉体の一部を垣間見ただけで誰だかピンと来る
特徴付けの持続を求めたいです。

動作の描写等も、汗は描けていますが、砂の表現はもう一つ。

巻を重ねるごとに、進歩は見られるのですが……。


原作が抱えるこれらの課題を、アニメーションの演出と音響等で解決し、
どこまで萌え×燃えに薪をくべることができるかどうかが
本作成功の可否を左右すると思われます。

ここは実力派のスタッフがビシッと決めてくれ!と願う所ですが、
アニメーション制作は30分アニメの単独元請けは初挑戦となるC2Cが、
脚本・構成の待田堂子氏らを迎えた。
キャストも主役級に抜擢した若手の脇を伊藤かな恵さんら中堅どころが固めた。
いずれも“育成型”の布陣なのが何とも……。


そんな中、私が意外と期待しているのは音楽。
制作に参加したのは日本アニメ大好きなスウェーデン人、ラスマス・フェイバー氏。
日本のアニソン作曲経験もある方ですが、本来はジャズやハウスミュージック等が活動領域。
PVでも早速ラウンジ風の劇伴で、南国・沖縄のビーチをオシャレに演出してくれました。


PV観る限りでは、やっぱりアニメで鮮烈な音や色彩が加わったら一段迫力が違うなぁ~。
このクオリティが続けば、もしかしたら化けるかもしれない……と好感はできます。
なので、ここはムードのある音楽や暑い季節の威も借りつつ、
まずは無事完走を祈って、ビーチバレー少女たちの熱い夏を見守りたいと思います♪{/netabare}

観終って……。

制作陣容への不安から、視聴前に色々と余計な心配事を書き連ねてしまいましたが、
申し訳ありません。概ね杞憂に終りました。

萌えるのか燃えるのかよく分らない。→まずはスポ根風味で燃えて、絆を深めることを軸にした模様。
(それはさておき、私も、はるかちゃんはとっても可愛いお尻だと思います!)
キャラの描き分けができないのではないか?→身長差などの特徴も割と折り込めていた。
取り敢えずアニメでは誰が誰か分らなくなることはなかった。
原作、汗は描けているけど、砂はイマイチ。→終始、砂のエフェクトが効いていた。

こんな感じで、一つ一つ懸念が解消され、最後はしっかりと
ビーチバレーならではの熱戦に入り込むことができました。


上記の内、アニメになって特に良かったと思ったのは砂の描写。
原作だと描写不足から稀に野外で競技していることを忘れかけることがありましたがw
本作では砂をビーチバレーの魅力を主張する要素として上手く使えていた印象。

浜風が吹く中、歩くことすらままならない砂の上。
なのにコートには二人だけ。
だからこそパートナーにはかけがえのないたった一人を選ぶ。

作中、室内バレーを描くシーンもあって、
運動機能を引き出す体育館の床の上で、
六人がスピーディーに連動する様子を再現することで、
室内とビーチの違いも対比できていたと思います。


アニメーション制作・C2Cが元請けした作画は、正直、ソース十分とは言えず、
観客だかハリボテだか分らない人物や、主要キャラの体型変動など、
これはキビシイかも……と思う作画も散見されました。
けれど、このクライマックスでそれをやったらお終いだろう。
というポイントは意外と回避できていたと感じました。


ビーチバレーをどう描くか?といった題材の整理。
どこで描き込み、どこで緩めるか。といった作画構成。
など全体に統率は取れていた作品だったと思います。


そして、何より夏に放送してくれたことが嬉しかったです。
今日もあっぢーなぁ~→『はるかなレシーブ』観て、
沖縄のビーチで躍動する水着少女たちを堪能しよう♪
といった感じで、季節の威を借りて、
追い風を感じながら視聴することができました。
放送時期ってやっぱり重要だな。と改めて思いました。


終わり方について……。
{netabare}
沖縄県予選で終了した本作。

率直に言うと、原作は題材もマイナー競技で、
アニメ化のチャンスも余程のことがない限り一回だけでしょうし、
どうせアニメやるなら、もう1、2年、原作を積み上げて、
「なるあや」ペアとの大一番まで一気にアニメ化できる所まで粘って欲しかった。
という願望はくすぶっています。

中盤、後輩のあかりが一人でOPジャックしてまで場を繋ぎましたが、
やっぱり競技の性質上、彼女にもちゃんとペアになるキャラを確約してから
登場させてあげて欲しかった気もします。{/netabare}


原作はこれからも追い掛けて行きますが、
奇跡的に続編アニメ化したら、「ワクワクシークヮーサー」級に嬉しいな。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 37

78.7 13 青春でライバルなアニメランキング13位
風が強く吹いている(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (421)
1431人が棚に入れました
夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」。男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

声優・キャラクター
大塚剛央、豊永利行、内山昂輝、入野自由、榎木淳弥、上村祐翔、興津和幸、株元英彰、北沢力、星野貴紀、木村珠莉、中村浩太郎、河西健吾、日野聡
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメにおける原作改編とは、こうあるべし♪

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
今、手元に原作小説があります。

陸上の長距離、駅伝をテーマにしたアニメ。

自分としてはとても珍しいのですが、本作は「アニメと原作をほぼ同時期に楽しむ」という方法をとってみました。

私は、アニメの方が断然好きでした。原作改編のポイントも、納得ができる点が非常に多い。

例えるならば、「原作は青年漫画、アニメは少年漫画」って感じですかね。

映像のクオリティは安定して高く、効果音なども素晴らしい。ストーリーは刺激的で、重厚なメッセージ性がある。キャラも覚えやすい。

いろんな方にオススメできる良作ですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
以下、原作ネタバレを多分に含みます。
{netabare}
原作との違いを特に感じたのは、以下の点です(いずれも、「原作に比べてアニメは」とつきます)。

①ハナちゃんが可愛い
{netabare}
まず原作では、ハナちゃんはカケルや双子と同期(同じ大学生)で、わりとイケてる女子大生。本格的に登場するのも、合宿からになっています(練習の手助けはしていません)。しかも、合宿に来てすぐに双子の両方に惚れ、カケルから「双子だって別々の人間なんだから、性格とかを見ろ」と言われ、返した言葉が「性格って、そんなに大事かな」「昨日と今日で、二人とちょっと話せたけど。生理的嫌悪感が湧くような癖がなくて、好みの顔。それだけで充分じゃない?」ですからね。これは、アニメのハナちゃんだったら絶対に言わなそうな言葉。

アニメのハナちゃんは、マネジャー的な立ち位置でチームの発足当時から様々なサポートをしてくれます。双子を好きになる過程もきちんと描かれた結果、「どちらでも良い(原作)」ではなく、「どちらかなんて決められない(アニメ)」という印象をもたせるように作り込んだのは、(特にアニメの視聴者層を考えると)大成功だったと思います(まあだからといって、女子高生設定に変えるのは、あざといというか、「とりあえずお前らJKの方が萌えるんだろ」と言われているような気がして、ややイラつきますが(笑)。別に女子大生設定で良かった気はします)。
{/netabare}

②記録会を丁寧に描写。
{netabare}
原作は小説であり、心理描写がメイン。アニメは当然、情景描写がメインになります。それが最も顕著になったのが、レースのシーン。例えば、寛政大が初めて出た記録会は、原作では「寛政大はあらゆる意味において派手な挨拶をする結果になった」という一文で片付けられ、レースの描写はありません。そのあと、「誰が○○分○○秒」という記録が書かれる程度。

しかも、原作ではこの1回目の記録会で、キングと王子以外は全員17分台を切り、予選会の出場資格を得ています。ムサにいたっては、14分台で走っています(ハイジのタイムが14分21秒)。序盤~中盤の1つのクライマックスである、王子の出場資格獲得に関しても、「六月末の二回目の東体大記録会で、王子はとうとう、十六分五十八秒一四というタイムを出した。十七分の壁を破ったのだ」という二文であっさりまとめているに過ぎません。

全体として、原作では、ハイジとカケルの心理描写や、「走るとは何か」という哲学的な問題に対する自問自答に多くのページ数を割います。一方でアニメでは、各キャラクターの成長を丁寧に描くことで群像劇としての側面を押し出し、よりストーリーに重きをおいた構成になっています。

私は基本的にストーリーを一番の楽しみにしているので、よりドラマチックな展開、演出をしているアニメの方が好みでした。

また、言葉が必須ではないアニメーションという媒体の良さをフルに生かして、陸上の長距離(駅伝)という「競技」をきちんと描ききったのはすごく良かったと思います。箱根本番でのユキの山下りとか、素晴らしかったです。躍動する筋肉、駆け抜ける景色、息遣いや(濡れた路面の)足音。ユーリ以来の感動でしたね。
{/netabare}

③カケルがより厄介。
{netabare}
勿論、原作でも厄介は厄介ですが(笑) ただ、原作のカケルは、竹青荘に入居したその日からわりと馴染んでいます。例えば、カケルの歓迎会が開かれた場面でも、「俺の歓迎会。走はくすぐったい気分になった。ここへ来て二週間近くたつのに、そして理由をつけては毎晩、だれかの部屋で飲み会や麻雀大会をやっているのに、いまさら歓迎会もなにもないとは思うが、うれしいことに変わりはない」とあります。アニメでのカケルは、もっと「孤高」でしたが、原作のカケルは結構、俗っぽいです。

他にも、トレーニングを始めたばかり頃、「竹青荘では呼吸がしやすい。生まれた数年の違いを、気にするものはだれもいない」と考えます。他の場面でもかなり住人達と打ち解けているシーンはあるし、なにより、カケルが原作で一番よく話している住人は王子です。また、王子自身も、カケルを苦手にしてないし、ハイジの気持ちを考え、初めからわりと前向きに走っています。

アニメでは、カケルをかなり面倒くさい人間にして、周囲との軋轢を鮮明に打ち出し、だからこそ、榊がからんできた時に竹青荘の面々がかばってくれた場面や、カケルが寛政大チームのために走る決意を決めた場面で大きな感動が生まれました。

一方で、序盤から中盤にかけて、カケルの行動にイライラし、視聴を断念する視聴者もいたのではないでしょうか。これは、良し悪しの問題ではありませんが、ストレスフリーなのは原作でしたね。
{/netabare}

④神童に最大限の配慮。
{netabare}
原作を読んで一番気に入らなかったのが、箱根本番での、神童の風邪展開です。

勿論、意義は分かります。「速い」ではなく、「強い」を体現すること。それにより、ユキやカケルが燃えること。なんだけど、やっぱり、「レースを盛り上げるために、犠牲にさせられた」という感じが否めない。

駅伝という10人が襷を繋ぐ競技で、それぞれのキャラクターにドラマをつけて盛り上げたら自ずと順位が上がっていくので、どこかで下げないと終盤(カケルやハイジ)が盛り上がらない。でも、なぜそのツラい役目を負うのが、神童なんだろう?

私は、竹青荘の面々の中で、神童が一番好きでした。誰よりもひたむきに陸上に取り組み、内外から部を支え続けた功労者。ハイジの次に、皆から称えられるべき人間。

そんな人間だからこそ、ブレーキになっても、誰も責めない。ドラマになる。勝負の非情さを表現できる。それは、分かります。

でも、やっぱり神童には、ちゃんと走らせてほしかった。箱根の山に、実力通り挑んで欲しかった。幸せになってほしかった。

原作では、神童は本当にただのブレーキです。扱いも非常に軽く、フォローも少ない(というより、そもそも目立っていない)。

アニメでは、神童の走りをかなり丁寧に描いているし、1度立ち止まり、監督が止めようとするのを振り切って走るのは、完全にアニオリであり、ゴール時の感動やその後のフォローも原作より丁寧だった。だから、多少は納得したけど、でもやっぱり、神童は可哀想だったな(あと、重箱の隅をつつくようだけど、18話に、大晦日に酒盛りして騒ぐ竹青荘の面々が一瞬写るけれど、あれは不要だった。不摂生のせいで、風邪を引いたと思われたら、大損です)。
{/netabare}

⑤ハイジが完璧に格好良い
{netabare}
原作でのハイジは、結構、嫌な奴です。

序盤の、陸上部に勧誘するクダリも、もっと嫌みな感じだったし、竹青荘の8人を集めた基準を「酒が強いから(長距離を走るには内臓が強くないとだめだから)」と言ってみたり、記録会の時に、カケルに「君を信じている」と言ったのが、実はウソ(方便)だったり。

アニメでは、そういう雑な感じをかなり省いていたし、酷いことも「笑顔で」サラリと言わせるので、嫌味を感じない。純粋に格好良い先輩として描いている。

原作の主役はあくまでカケルであり、その成長がメインとなっている。

しかし、アニメはより群像劇的にであり、それぞれのキャラクターが「走るとはなにか」を、それぞれに追いかける点がフォーカスされている。

はっきり言って、カケル以上に、ハイジを魅力的に感じた視聴者は多いのではないだろうか? だから、ハイジをキチンと格好良く描いたのは、正解だと思った。
{/netabare}

⑥恋愛要素が薄め
{netabare}
これは、①にも関連するのですが、ハナコ絡みの恋愛エピソードが、かなり薄くなっている。

原作を読んでいたとき、本当にこの恋愛要素が邪魔で。まあ、走ることにしか興味がないカケルに、人間らしさ付与する目的なんだろうけど、やはり「軽く」みえてしまう。ただでさえ、「素人集団が箱根とかナメんなよ」という作品。それなのに、恋愛にうつつを抜かしているよりは、せめてストイックな方が良い。
{/netabare}

本作を批判するとき、「ありえない」という要素は確かにあると思います。実際、相性や運の要素が強い対人競技と異なり、純粋にタイムで競う、しかも、長期間の地道な努力が必要な長距離で、素人集団が一年未満で箱根のシード権をとるのは、確かに、「あり得ない」。本気で陸上をやってる人間にとっては、「腹立たしい」と感じることもあるかもしれません。

そこは、人それぞれですね。私は「魅せ方」の問題だと思っていて、本作は努力の描写も多く、きちんと丁寧に作っていたから、「確かな感動」があり、「あり得ない」としても、ちゃんと楽しめました。

それに、異世界に転成したら最強になっていて、ハーレムでウハウハやるよりは、まだ可能性あるかもしれないしね(笑)

あぁ、あと、原作だと大家が結構活躍して(でしゃばっ)たり、所々、ガチでつまんないギャグが入ってたりしますが、スパッとカットしてますね。英断です。

気になったのは、ラストシーンが違うこと。

原作では、(多分)卒業を間近に控える3月に、竹青荘の面々が集まる。ジョージが陸上を続けているのは分かるが、ジョータが陸上部員かどうかは、はっきりしない。カケルは、ハイジのチームに入る(就職する)ことが決まっている。

一方、アニメでは、カケル達が4年生になった時の話であり(つまり、まだ次の箱根がある)、ハイジはチームを立ち上げたばかり。双子は二人とも部活ジャージ。ムサや王子の進路も明らかになっている。

どっちが良いかは微妙だけど、個人的には原作の方が好きだったかな。ハイジにもカケルにも、きちんと結論が出たのが良かった。

まあ、原作とアニメを同時に楽しむことで、監督やシリーズ構成が、ちゃんと仕事をしていることを感じた。こういう楽しみ方も、たまには良いと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
アニメは原作に比べ、以下の点で大きな改編があり、いずれも成功していたように思う。

①ハナちゃんが可愛い。②記録会を丁寧に描写。③カケルがかなり面倒くさい。④神童の風邪展開に最大限の配慮をしている。⑤ハイジがちゃんと格好良い。⑥恋愛要素が薄い。

ラストも原作とは微妙に異なる。原作とアニメを同時に楽しむことで、監督やシリーズ構成が、ちゃんと仕事をしていることを感じた。
{/netabare}

【余談~ 陸上競技やってる人は凄い ~】
{netabare}
私は、スポーツは全部好きなんですが(やるのも見るのも)、陸上、特に長距離だけは意味がわからん(笑) と言ったら、好きな方には怒られるだろうけど。格闘技やってるヤツも大概だけど、長距離やってる人は、それ以上に変態だと思う(笑)

まだ、短距離はギリギリ分からなくもないんだけどね。昔、陸上部の奴に聞いたら「地面の反発を100%得られている時が気持ちいい」って言ってたな。そいつは幅跳びだったけど。剣道は瞬発系の種目なんで、スタミナはそこまで重要じゃないし、走るのは嫌いな奴が多いしね。

あくまで尊敬を込めてですが、本当に長距離やる人は、変態だと思います(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
作画は流石のクオリティ。電気を消して見るべき。原作小説は未読だが、知り合いが好きで結構話を聞いたから、あらすじは知っています。

2話目 ☆4
箱根って年齢制限ないんだね。登録4回までは出られるわけか。男同士のバカな感じは、嫌いじゃない。

3話目 ☆4
まあ、女子の応援は、大事(笑) 痛いところをズバッと突かれたな。

4話目 ☆4
仙台育英がモデルかな? まあ様々な部活ものの中でも、本当に無理な挑戦だよな。

5話目 ☆3
お? 方言、なかなか上手いな。選ばれた人しか走れないのか?って問題提起は良いな。キング(王様)が謀反(笑)

6話目 ☆3
俺達の為だって即答は良いな。本気でやれば楽しくなるってのは、まあそうだよなって思う。

7話目 ☆4
紫だし、執筆した時代的には、駒沢かな? いやいや、その他の部員もよくついていけてるよ。陸上部の高校の5000平均が18分くらいみたいなんで、素人から始めてこの記録は凄いよ。「いつも通りですが」って、格好良いな(笑)

8話目 ☆3
こういう反省会で全部吐き出すのは大事だね。シリアスモードですね。速さだけが全てなら、新幹線に乗れって、正論だな。

9話目 ☆4
そんな漫画の読み方はしたことないな(笑) 王子が後ろでコッソリ叫んでいるのが良かった(笑) ハイジ、過労とかなら良いけどな。

10話目 ☆4
過労か。良かった、持病とかじゃなく。王子とハイジ、ここが上手くいけばね。二人とも味覚狂ってるんかい(笑) 王子が影の主役みたくなってきたな。

11話目 ☆4
速いではなく、強い。そんなクソ女、こっちからふってやれ、神童! まあ、神童に陸上頑張らせたい、良い女の可能性もあるけど。走りたい。やるだけって、腹括ってるってことだね。

12話目 ☆4
料理の作画、かなり良いな。コメディ色が強くなった? 走る楽しさの再発見。

13話目 ☆4
仲間との絆。トラウマの克服。

14話目 ☆4
神童はやはり、山登りか。王子は軽いし、山下りかな? 特に大きなドラマを作らず、王子は記録をクリア。王子の努力を正当に評価したいんだな。

15話目 ☆4
そういう迷いは分かるな。小、中、高、大とキャプテンだったし。特に、大学が難しかった。高校までは押し付けでなんとかなるけど、大学はバランスが難しい。日本刀を研ぐように準備するのは、自分も全く同じイメージで作ってたな、試合前。つか、日体?は、あんなに偉そうにしてシード落ちかよ。裏方の仕事描くのは良いな。

16話目 ☆4
ユーリみたいな魅せ方だな。ハイジの右膝がどんなもんかな。日体、山梨学院、帝京、喜久井?早稲田か?、中央学院、東海?、大東、新星?、神大、リアルなところだな。1位になるの難しいとか、ナニをイマサラ。素人から出る方が難しいって、絶対に。

17話目 ☆3
でもそれって、双子も本気で勝ちたいってことだよな。剣道なら、逆に絶対がないんだけど、長距離は確かに、覆せないもんな~。

18話目☆2
まあ、分かるけど、酒に大晦日の夜更かし。流石に、コンディションは? と思ってしまう。神童の風邪が、このせいになってしまわない?

19話目☆3
安西監督に鴨川会長か。ヤバイ、マンガキャラ、全部分かるわ(笑) 強さとドラマを表現するためだけど、神童の風邪展開だけ、納得いかないんだよな。

20話目☆4
神童に最大限の配慮をしているのは、すごく伝わった。

21話目☆5
このユキのくだり、かなり好きだった。筋肉の感じや流れる景色。息遣いや足音(濡れた路面の)。アニメならでは表現を遺憾無く発揮した。ニコちゃんの過去話とハイジとのクダリは、原作にはなかったな。良いシーンだった。

22話目☆3
キングとハイジのシーンも、原作にはなかったな。好きだよ、のところで、ハナコのことは言わないんだな。陸上を、ともとれるし、アニメの方が好きだな。カケルとハイジの会話はカットか。やはり、ハイジを良い奴にするか。カケルにあまり特化せず、群像劇にきているからか、そこまでのメイン感はないな。タイトル回収。

23話目 ☆4
もう、言葉はいらない感じですね。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 37
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

本当に面白かった!風の描写が完璧な人間の成長を描いた物語

1話の感想 ★★★★ 4.0
10人目
{netabare}
OPがユニゾン…… はい、このアニメは名作だわ。
それは冗談として、まぁまぁ面白そう。
第一印象として、顔がリアルよりだから区別が付きにくい。
内容は箱根駅伝と珍しく、スポ根ぽいから興味が引かれる。
ほぼ全員が初心者で始めるのは予想外だったけど。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
執念
{netabare}
たった1話でほぼ全員懐柔されてる~!?
す、すごいな……
社会人になっても出世するわ……
あとはかけるだけか。
まぁ、時間の問題だな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
練習開始
{netabare}
カケルの過去には一体何があるんだろうか。
周りが素人だから意味がないって言う気持ちは凄く分かるけど、周りに諦めさせるように働く理由はないよな。
高校時代に何があったんだか。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
過去の影
{netabare}
めちゃくちゃ嫌みなやつが現れたな。
けど、過去回想を見る限り最初はそこまで不仲ではなかったぽいけど。
仲直りしたら、案外いいやつだったりして。
王子が一番足を引きづっているの二一番かっこいいこと言うじゃん。
口だけにならないことを期待してるぞ!!{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
就活
{netabare}
一年が入学したてだから、まだ4月だろ??
そこまで焦るものなのか??
ちょっと気を張りすぎな気がするな。
まぁ、だけども箱根を目指せる磁気化と問われたら微妙だけどね。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
走る意味
{netabare}
みんな真面目だね~
モデルとなった大学はどこなんだろうか。
恐らく頭のいい学校なんだろうな。
今の時代に商店街の繋がりって実際にあるんだろうか。
あんまりその辺がどうか分からないな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
記録会
{netabare}
カケルは思ったよりいい記録が出せずにイライラしてるな。
少し増長してるんじゃないか?
確かに凄いやつではあるけど……
みんなも悲観してないのに、わざわざムードを崩す必要もないだろうに。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
焦る
{netabare}
カケル、暴走気味だな。
相当、記録会での負けを引きずってるな。
でも、気づいているか?
言ってること、高校の嫌なやつと全く同じだぞ?{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
二度目の記録会
{netabare}
立ち止まって周りを見渡せば気づくこともある。
でも、それって全力で走っている人にだけ与えられる特権だよね。
それ自体が羨ましいよ。
どんにな才能がなかったとしても、本気で頑張ってる人はキラキラしているよね。
それが上手く伝わってくる良い演出だった。{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
振り向くことの大切さ
{netabare}
カケルが王子の世話をやいたことにより、お互いがお互いを意識し合うようになった。
王子の技術的な進歩もそうだが、カケルの精神的な成長を評価したい
あんなにも早さに固執するかけるがタイムを落としてまで励ます。
ぐっときたよ!!{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5

{netabare}
神童さん、マジでいい人過ぎる。
絶対にいい人過ぎて損するタイプだ。
彼女にも振られちゃって落ち込んでいるはずなのに、安易に涙は見せない。
そこがエモい!!
良い演出だった。
最後にいたパパラッチのような人は悪い人かな?
歳をとって歯茎が下がっているのが不気味さに拍車をかけているな。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿
{netabare}
風の描写が本当にうまいよな。
疾走感が伝わってくる。
自然に囲まれながら、走るの気持ちよさそうだな~
嫌みな奴のこと実は良い奴かもって期待してたけど、全くだったわ。{/netabare}

13話の感想 ★★★★★ 5.0
本当のスタート
{netabare}
ついにカケルの過去が明らかに。
生徒との喧嘩かと思いきや、顧問を殴っちゃったのか。
そして、その影響で大会に出られなかったのか。
それは恨まれるかもな。
今の仲間はあったけ~な。
過去のことで他人事なのは確かだけどあんな感じで受け入れてくれるとすっごい安心できるよね。
良い仲間をもったな。
これからが本当のスタートだ!!{/netabare}

14話の感想 ★★★★★ 5.0
公認記録突破に向けて
{netabare}
神回!!!
めちゃくちゃ泣けた。
出来ない人が頑張って頑張って目標を達成する。
最後のハイジの視点で涙を流さず、画面をぼかすことでそれを表現する。
文句なしの最高の神回だった。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
予選開幕
{netabare}
ついに始まった!!
みんな順調そう!!
……だったのに最後の最後にハイジが足を痛めた描写が。
大丈夫なのか?{/netabare}

16話の感想 ★★★★★ 5.0
予選終了
{netabare}
ハイジはまだ大丈夫そう。
でも、これが本戦の箱根に響いてこないか心配。
でも、10位になれてよかったな!!
王子がゲロ吐きながら頑張ってくれたおかげだ。
おめでとう!!!!!{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
下見
{netabare}
ジョージ、ジョータの不安も当然だよな。
今までは目の前の事で目一杯だったけど、いざ出るってなると本当に優勝するのは常連校だからな。
今まで夢見ていた人ならまだしも、誘われた人からしたらモチベーションを保つのは大変だよな。{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
箱根に向けて
{netabare}
ついに始まる。
絶対に緊張する。
心臓飛び出るくらい緊張するだろうな……
それでも、みんなの気持ちを一つにして頑張って欲しい。
それにしても、ハイジの医師の診断結果が気になる。
あれ、絶対に悪化してるよね?
二度と歩けない……とかじゃないといいけど。
そして、神童の風邪。
替えが効かないから走るしかないのに……
これは危険になってしまうのか……
危険になった場合って区間賞とかはどうなるんだっけ?{/netabare}

19話の感想 ★★★★★ 5.0
第1、2、3区間
{netabare}
待って!!!最高すぎん!!!
前半は王子!
毎回、王子のときは泣いてしまう。
本当に主人公してるよ!!
タスキを繋いだあとに足が痙攣しているのでどれだけ頑張ってるのかが伝わってきて、また泣けた。
真ん中は、ムサ!!!
特に感想はなし!!
うん、よくやった!
んで、後半はジョータ!
正直、今回まで見分けが付かんかった。
……今もついていないが。
ジョータの方が少し大人なんだな。
やっぱり、双子でも兄の方が大人なのかな?
そして、ハナちゃんの好きな人も明らかに!
最後に笑わせてくれるとは……
本当にこの1話は最高だった!!!{/netabare}

20話の感想 ★★★★★ 5.0
第4、5区間
{netabare}
ジョージの悔しさは想像もできない。
走ってるときってあんな感じでふわふわとしちゃうからな。
でも、神童があんなだったからな。
神童のことは誰も責められないよ。
だって、一番辛いのが神童なんだから。
神童の親御さんも辛かっただろうな……
こっからは神童の分まで何を残せるかだな。{/netabare}

21話の感想 ★★★★☆ 4.5
第6、7区間
{netabare}
ユキさん、すっげーよ!!
司法試験に通った頭脳に走り抜く忍耐力!
最後のシューズの赤色って血だよね?
坂道でつま先に負荷がかかったからだよな?
2秒は一生届かないか。
そう思えるのが凄いよ。
ニコちゃんは、悔いなく走れて良かったな。
気持ちよさそうだ。
……あんなに雪降っていたけど。{/netabare}

22話の感想
第8、9区間
{netabare}
まずはキング。
めちゃくちゃ共感できた。
「え、私?」って思うほどに似ていた。
だから、感情移入もしやすかった。
何かを見つけれてよかったな。
そして、今物語の主人公の一人、カケルの走り!
freeを連想させるような幻想的な描写。
それに加えて、細かな動きや視点の変更。
リアリティがあって、完璧ですわ。{/netabare}

23(最終)話の感想
箱根駅伝、終幕
{netabare}
見事区間賞を取得したカケルのバトンを受け継いだハイジ。
脚から嫌な音を軋ませていて、数々の伏線から心配していたが見事にゴールしてくれた!!
しかも、10位に入りシード権を獲得!!
偉業中の偉業を成し遂げた。
しかし、その代償にゴール直前でハイジが抱えていた爆弾は爆発してしまった。
あの向かい風の演出は憎いね。
カケルのときはあんなにも背中を押していたのにね。
これが選ばれたものとそうでないものの差かと思ってしまった。
しかし、だからこそ、こんな凡人なハイジが全力で取り組んだからこそとれた10位だったと思う。
ハッピーエンドではなかったがそれがまたいい。
本当に名作だった。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「走る」ことのすばらしさ

【総合評価☆☆☆】
 学生のスポーツ活動を取り上げたアニメの中では、なかなかの佳作と評価できる。特徴は、駅伝をテーマとしたこと。駅伝は、「襷をつなぐ」という精神的な要素が共感を呼ぶせいかか、日本では特に人気が高く、箱根駅伝の視聴率は30%を超える。にもかかわらず、アニメであまり取り上げられなかったのは、「走る姿」を感動的に描くのが技術的に困難だったためだろう。陸上競技は一般にアニメ向きではなく、登場人物が陸上部に所属するという設定の作品が何本かあるくらいだ(『恋は雨上がりのように』『涼風』『天空のエスカフローネ』などで、実際に走る姿の描写はそれほど多くない)。
 原作は三浦しをんの小説だが、文章ならば、走ることの意味を観念的に表現できる。例えば、葉菜子が予選会を走る選手たちを見たときの心境は、次のように語られる。

「走る姿がこんなにうつくしいなんて、知らなかった。これはなんて原始的で、孤独なスポーツなんだろう。だれも彼らを支えることはできない。まわりにどれだけ観客がいても、一緒に練習したチームメイトがいても、あのひとたちはいま、たった一人で、体の機能を全部使って走りつづけている」(単行本『風が強く吹いている』(新潮社)p.237)

 こうした観念的な文章の表現力に匹敵する映像を生み出すには、かなりの力業が要求される。野村和也に率いられたProduction I.Gのチームは、この難題に果敢に挑戦した。
 「走る」ことの躍動感を端的に表現する動きは、頭部の上下動である。踏み出した足が着地した後も、胴体はそのまま沈み込んでいき、最下点に到達した後、足の蹴りが生み出す力によって、少しずつ加速されながら上昇する。加速度はニュートンの運動法則に従って質量に反比例するので、はじめのうちはゆっくりと、しだいに速度を増していくという加速運動が適切に描かれると、体の重さが実感され、それを跳ね返して走るという躍動感につながる。
 アニメーターたちが、頭部の上下動が持つ重要性を認識していたことは、第1話アヴァンにおけるカケルとハイジの身体描写にはっきりと現れる。走るカケルの頭部がリズミカルに上下動するのに対して、自転車で併走するハイジの頭はユラユラと左右に揺れる。切り返しによって二人の頭部を比べるかのように描写することで、走りの持つ力強さを表現する。それとともに、象徴的な形で、作品の主題も明確に示された。
 人間は、ずっしりと重い肉体に縛られている。しかし、力強く地面を蹴れば、まるで飛翔するように進むことも可能なのだ。
 予選会で大勢の選手がいっせいに走るシーンでは、選手ごとに上下動が少しずつ異なる。キングは顔を左右に振り、王子はやや顎を出し力なく手を下げる。そのほかの選手も、フォームに個性がある。おそらくコンピュータを利用して、実写映像をトレースしたのだろう。さらに、いかにも軽さを感じさせるピタピタというシューズの響きや、短く乱れのない息づかいが加わって、いやが上にも臨場感が高まる。細部まで神経の行き渡った、こうした描写を見せつけられると、葉菜子ならずとも「走る姿がこんなにうつくしいなんて」と感嘆を禁じ得ない。
 最も力が入っているのは、やはりカケルの走りである。原作では、レース中のカケルの内的独語が記される。

 「なんだろう、この感覚。熱狂と紙一重の静寂。そう、とても静かだ。月光が射す無人の街を走っているようだ。行くべき道が、ほの白く輝いて見える」(同書p.467)

この詩的な言葉の連なりを、アニメではどう表現するのか。第22話Bパートでは、心をそっと撫でるような優しい音楽とモノローグに載せて、客観的映像とカケル目線の光景が小気味よく重ねられるうちに、肉体が透明になって走りに没入するカケルの姿が描かれる。強い訴求力を持った名シーンである。

 ストーリーは、「弱小スポーツチームが有能な指導者を得て好成績を収める」という王道ものだが、『風が強く吹いている』の独自性は、指導する側のハイジとされる側のカケルが、ともに悩み多き駅伝選手だという点。{netabare}二人とも、同じような挫折を経て、絶望の淵で苦しみもがき、ちょっとしたきっかけから再び立ち上がろうとする。まるで鏡像のように良く似た二人が、互いに相手の中に自分が目指すべき道を見出すまでの葛藤は、二重の成長物語(ビルドゥングス・ロマン)として感動的だ。このストーリーラインは、原作小説よりもアニメで強調される。{/netabare}
 他の8人の選手についても、人間性が原作以上に深掘りされる。私が特に感心したのがユキのエピソード。
{netabare} 大学3年で司法試験に一発合格した秀才だが、女手一つで育ててくれた母親の再婚・出産に心乱され、クラブ通いに明け暮れていた。当初は駅伝への参加を誰よりも嫌がっていたものの、走ることの面白さに気がついてからは、予選会で仲間に有利になるようなコース取りをするなど知的な戦略の面で貢献する(第12話)。同じく秀才タイプの神童とは気が合うようで、駅伝1日目と2日目でランナーとサポーターの役割を交代する際の会話は、じんわりと心に沁みる(第21話)。高校時代に剣道で活躍したことが紹介されており、走力が並でありながら雪中の山下りで好走するという結果に無理がない(剣道では、踏み出す瞬間に足に1トン近い力が加わると言われ、足腰が鍛えられる)。{/netabare}
 走るのが好きなのに、体格が大きくなりすぎて長距離を諦めざるを得ず、自堕落になっていたニコチャン、理工系の国費留学生で、日本人以上に端正な日本語を話すにもかかわらず、アフリカ出身の黒人というだけで色目で見られるムサなど、味のある脇役も多い。話を重くしすぎないように、サラリと描写するところも好感が持てる。
 もっとも、露出度の多い双子と王子の描き方には、不満が残る。{netabare}双子のジョータとジョージは、物事を深く考えず空気を読まない発言を繰り返すタイプで、マンガ的なデフォルメを施されるシーンも多く、ほとんどギャグ要員として使い倒される。この手のキャラは、出番をもっと減らすべきだろう。オタクそのものの王子は、体力が決定的に不足しており、なぜ駅伝に出場する気になったのか理解に苦しむ(私自身、高校時代に1キロ走って貧血で倒れ体育教師を慌てさせたクチなので、ふつうの人間が5キロ以上走れることが、そもそも信じられない)。
 他大学の陸上部員でありながら、しばしばカケルに突っかかる榊は、背後にそうせざるを得ない動機があることが充分に説明されず、単に陰湿なキャラにしか見えない。ハイジの指導も強権的に過ぎ見ていて不愉快であり、正直な話、中盤までは何度も見るのを止めようかと思ったほど。面白くなるのは、記録会での苦労が描かれる第11話辺りから。{/netabare}上記の総合評価があまり高くないのは、こうした欠点があるせいだ。

 しかし、アニメは、原作ではわずかしか描かれない六道大・藤岡の出番を増やすことで、後半、ジワジワと盛り上がる。哲人のような藤岡に、往年の名ランナー・アベベの面影が重なる。
{netabare} 9区を走り終えた藤岡は、ハイジ(=清瀬)に「清瀬、俺たちはいったい、どこまで行けばいいんだろう」と話しかける。原作では、藤岡がさらに「到達できたと思っても、まだ先がある。まだ遠い。俺の目指す走りは…」と語り、「清瀬は藤岡の目に、昏い絶望の光を見た。孤独に走りつづけ、追い求めつづける、走(カケル)と同質の翳りを認めた」と続く(同書p.469)。
 一方、アニメでは、藤岡が「あるのか、この先にゴールなんて」と語った後、「でもやめられない、だろ?」と言うハイジに「楽しんでこい」と言葉を掛ける。さらに、ハイジの「あいつはもっと強くなる。藤岡がカケルを覚醒させ、カケルが藤岡を駆り立てるんだ」という独白となる(第23話アヴァン)。{/netabare}
 長距離ランナーの孤独を照らし出す原作に対して、アニメでは、仲間とともに走りライバルと戦う喜びに目を向ける。この方向性が、見終わった後、「ああ、いいアニメを見た」という充足感につながるのだろう。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 11

68.1 14 青春でライバルなアニメランキング14位
球詠(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (253)
672人が棚に入れました
埼玉県、新越谷高校。この春入学した武田詠深(たけだ・よみ)は、そこで幼なじみの山崎珠姫(やまざき・たまき)に再会する。中学時代、受け止められるキャッチャーがいないために鋭く変化する「魔球」を投げられず、野球への気持ちをあきらめかけていた詠深。だが、強豪チームで実力を磨いていた珠姫は、詠深の変化球を受け止めることができた。幼い頃の約束を果たし、再びめぐり逢った二人は、クラスメイトの川口姉妹や仲間たちと共に停部中の野球部を復活させる。目指すは全国!新生・新越谷高校野球部の挑戦がここから始まる――。

声優・キャラクター
前田佳織里、天野聡美、野口瑠璃子、橋本鞠衣、永野愛理、北川里奈、富田美憂、宮本侑芽、本泉莉奈、佳村はるか、白城なお
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

背番号10の功罪

原作知らず。昨今の事情により、いろいろ制作にしわ寄せがあったことは容易に想像できますが、それはそれとして(勘案せずに)感想を。


(おそらく)野球が女子のものである世界。プロも甲子園も女子球児のもの、という世界線で展開される、高校球児たちの青春ストーリー。野球を諦めたはずの幼なじみの再開、ある事情により活動停止となっていた野球部の再起動、徐々に集まるメンバー、そして甲子園を目指す戦いを描いています。女のこたちの物語ということで、ときに百合百合しい描写も見られます。

このサイトの評価基準に沿うと評定点が低くならざるを得ないのですが、作品を通しての満足度という観点に立てば、4.0/5.0くらいにはなると思います。誰にでもお奨めできるかと問われれば、No。もう一度見たいかと問われれば、微妙にYes。作品に対して文句はあるかと問われれば、はっきりとYES。

僕にとってそんな作品です。文句の向く先は作画ではなく人物描写ですが・・・


作画面{netabare}に関しては評点を上げる要素が見いだしにくいです。
キャラデザはそこまで悪くないと思っています。ガチでスポーツやる女子は、一部の例外除けばどうしたって丸っこくなるのです。僕は彼女たちのぶっとい太ももに描かれた筋肉の陰影を、スポーツ女子の勲章として評価します。でも、野球やるなら短パンやめろ。せめて試合中は髪の毛まとめよう>#1,4,5。
アニメーションとしは、比較的最近放映された別の女子野球ものよりは遙かに良いと思います。ちゃんとボール投げてる、バット振ってる、走ってる。でも2Dアニメと3Dとのギャップが気になりました。顔がある程度以上の大きさになると、どうしても3Dモデルの表情は厳しいですね。うまく顔を半分くらい隠すような構図をとるとか、背面からにするとか、工夫の余地があったと思います({netabare}この観点からみると、ガルパンは実にうまく2D-3Dのトランジションをこなしていたんだな、と感心すること頻りです{/netabare})。
全体として作画が安定しなかったのが痛かったかな。終盤の極端なコマ数削減も気になりました。
{/netabare}

声の演技{netabare}は、正直今ひとつと思いました。新人の方を大量に採用しているのだと思いますがなんとなく違和感を感じました。
おそらく演出・音響監督さんの領分になるのだと思うのですが、もう少し何とかできなかったのかなと思います。単純な音圧あわせのレベルで雑に感じました。最終話はまとまっていたと思います。

音量・音圧あわせがうまくできていない中で、#10の声が悪目立ちをしていたように感じます。言葉を選ばず言うなら、耳障りでした。中盤あたりまで#10が全台詞の半分近くを持っていたのも、悪い方向に働いたかもしれません(声優さんに対する批判ではなく、音響監督・演出に対する批判です)。{/netabare}

OP{netabare}は、結構好きです。OPの女性ボーカルは、僕にとってものすごく「気になる声」です。歌詞はいろんなことに投影できる前向きな詩と思いました。
12話の最終局面で感じたのですが、スポーツの緊迫した場面でのストリングスって、凄く盛り上げてくれますね。ハイキューとか。{/netabare}

物語と人物描写{netabare}は、王道も王道の野球ものです。

人物配置からして王道と思います。挫折を経験し野球から離れようとしていた主人公たち、過去があるチームと野球を捨てきれない先輩たち、最初はそこまでモチベーションがない選手たち、取っつきにくいエリート、可能性モンスターな初心者たち。。。

ほかの野球漫画・アニメで思い当たるものしかないと思いませんか?Clichéですが、スポーツもの、こと野球ものに関してはこのうえなく「機能する」構成だと思います。

物語としても、12話構成としては十分な展開(おそらくそれなりに上手な取捨選択)がなされていて、いい区切りで最終話を終えていたと思います。物語の主軸となる#1,2、および、#3,10の物語に加え各選手がそれぞれにちょっとずつ見せ場をもつという展開も、まさに王道。#9のホームランは、初登場時点で確約されていたようなものです。それでいいんです。

最終話の展開は、正直うるうるしちゃいました。でもね。でもね。{/netabare}

#10の人物像{netabare}、描かれ方に大きな不満があります。終盤でぶれたことが不満です。

9話まで、#10はデータDrivenに冷静な判断を下しつつ、勝負勘も持ち合わせた指揮官候補生として描かれていたと思います。判断に際しては無感情で、むしろ気味が悪くもある。それがこのキャラの「売り」だと思っていました。

それが9話終盤から12話まで、ただのうじうじキャラへと豹変します。指示は遅れ、出せなくなる。これに加え、ひたすら内なる逡巡を台詞として語り続けます。うざ。あまりにうっとうしく感じたので11話はいったん視聴を止めて数日放置したほどです。

自身の判断に自信が持てなくなることや、判断に対する後悔それ自体はかまわないのです。自信のなさが顔に出ても(ない方がいいけど)、それは仕方ない。最悪、顔真っ赤にして半べそかきながらでもかまわない。でも、指揮官・指示を出す立場のものって「求められたタイミングで指示を出す」ことが全てです。「何も変えずにそのまま」も、ちゃんと指示として出さなければなりません。

なのに、あれだけ無感情系監督候補として描かれた人物が、その場面場面で逡巡し、判断を迷い、遅らせ、あげく逃げる。指揮官としてのあり方からも、キャラぶれの面からも、これは許されないと考えます。これは事前の想定が不十分なだけで、判断を下すものとしての能力不足。#10内面の苦悩を表現する方法はほかにもあったと思います(#6,9あたりや観客に、悪意のない戦術批判をさせる(たらればを言わせる)→うつむく#10とか)。

#3とのやりとりも、ベンチ裏ではなくベンチ内でやってほしかった。求めすぎでしょうかね。でも、序盤の描かれ方からみて、「不安にえづきながらも指示は出す」くらいのキャラかと期待したのです。

#3ホームラン後の、相手ピッチャーの台詞も「?」でした。#10をさして「あれだけ有能な指揮官が・・・」って、この試合で#10完全無能だったのだが・・・

それでも、#3のホームランは凄く良かった。それは認めます。その分、その後が間延びした感じがしました。
{/netabare}

主人公は誰だったんだろう。 {netabare}最終話の盛り上がりは、間違いなく#3と#10の物語に支えられていました。でも、この作品の真の主人公は誰だったのか。
原作の、もっと長い物語の中では問題がなかったのだと思います。ですが、12話構成という「原作の部分抜き取り」の中で#10の立ち位置が相対的に大きくなり過ぎてしまったのでは、と思います。
{/netabare}

#10の功罪、どちらも大きいと思いました。

[2020/06/23 v1:背番号10の功罪]

投稿 : 2025/01/04
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何気に真面目に野球してる(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルは、スポーツ(女子野球)・やや百合。

わりとスポ根というか、ちゃんと野球してるな~と。作画は大分怪しいとこもあったけど、なかなか普通に面白かったです。

もし途中で飽きたとしても、最終話までちゃんと観ることをオススメしますね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は、仲間を集めて野球部を創部する、かなり王道の展開。

中盤は、一人一人の成長にスポットを当てながら、チームの成熟を魅せていく。サブキャラにもきちんと光を当てたのは偉い(そして影森戦で目立った稜、息吹、白菊などが、梁幽館戦では完全に消えているのはバランスが良い)。

終盤の梁幽館戦は、試合を、競技をしっかりと魅せていた。

全体的な構成は非常に王道。野球アニメの中でも、こんなに1つ1つのアウト(ストライク)をちゃんと見せるのはそんなに多くなく、「おおきく振りかぶって」に近い要素が多い。

特に梁幽館戦の希のホームランは熱くて、きちんと伏線が効いていて良かった。思わず単話での☆5をつけてしまった(ちょっと高い評価つけすぎたw)。

ただ、本作は、「果たして女子野球である意味があるのか?」と思ってしまう。

男子の野球と女子の野球の最大の違いは「飛距離(パワー)」だろう。調べてみると、イニングが7回になるだけで、後は男子と同じ球場を使うようだから、ランニングホームランならまだしも、柵越えは多分無理。ピッチャーの球速にしても、女子プロですら、日本人最速は128㎞らしい。

例えば女子サッカーの場合、男子と比べて圧倒的に少ないのが、大きなサイドチェンジ。そこまで飛距離蹴れないからね。あと、意外とロングシュートが多い。キーパーがちっちゃいから、山なりシュートでも結構決まる。

ようは、そういうを「リアル」をしっかり表現するのか、それともその競技の面白さを最大限に描くのか。

本作は後者、つまり、「女子野球アニメ」ではなく、「野球アニメ」を女子にやらせてるだけ、となるわけです。

そこが、マイナスと言えばマイナス。せっかくリアルが売りの作風にしているのだから、女子野球をきちんと取材し、女子野球ならではの戦術や駆け引きを魅せてくれた方が、他の作品との差別化もできて良かったと思う。

もっとも本作は、「女子野球が一般的(メジャー)になった世界」を舞台にしているため、実はファンタジーとも言える。

気になって(全国高等学校女子硬式野球連盟サイト)調べたところ、現実の女子硬式野球部(加盟高校)は、わずかに31校。アニメ内では、埼玉県だけでも、それ以上の高校があったようだった。

そういう点では、「ガールズ&パンツァー」や「咲」に近い設定のアニメともいえるので、「柵越えできる女子」も「ファンタジーの住人」として許容できるねかな?

あと、「初心者なのに上手すぎ」は、もはやお約束なので、言わないこと(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
女子野球。なんか、この間もあったな。1話目から、動かないな~(笑) 初心者系ではなく、経験者系なのは、なかなか好印象。それぞれにツラい時間を過ごし、再会。分かり合える仲間と共に、再び野球を始める。実に王道だな。作画は怪しいけどね。

2話目 ☆3
つか、双子が上手いな、初心者?なのに。綺麗にセンターラインが揃ったな。クラブチームで、というわりと真っ当な感じ。どっちが勝っても野球部入部。あと3人か。この顧問、絶対に裏があるよな(笑)

3話目 ☆3
後ろティーで流し打ちとか、レベル高い練習してるな。ここで「野球上手い」の伏線回収。それは、剣道続けようぜ(笑)

4話目 ☆3
全国で会おう。めっちゃ目が怖い(笑) 剣道部は、やたらバッティング飛ぶよ。引っ張るしかできないけど。全中1位かい。百合特有の、嫉妬?

5話目 ☆3
試合も王道。カットはムズいよ。振り逃げ、ファーストの内側走るなや。

6話目 ☆3
ノクバ使わんのね。控えピッチャー大事。チーム内の練習で毎回エースに投げさせると、壊れるし。女子野球の県ベスト4は、凄いのか? 魔球、デスサイズ(笑) 作画、大分苦しくなってきたな。コマ数が足りない。

7話目 ☆3
なんとなく気になったので、女子硬式野球連盟のホームページ見たら、31校しか加盟してなかったな。アニメだからいいけど、埼玉だけでやたら学校あるな。そりゃ、試合中誰か怪我した時のために、10人目は登録するよな。過去の振り返りは、なかなか良い。

8話目 ☆3
個人的には、剣道は間合いの競技というより、機会(タイミング)の競技だと思ってるけど。白菊がやってたのも、間合いというよりタイミングだし。1話でこんなにちゃんとアウトをとる野球アニメも珍しい(笑)

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆3
満塁からの敬遠。なかなかちゃんと野球していていいね。

12話目 ☆5
ここでのスリーランは、熱いな~。伏線も効いてるし。色んな立場での勝負があって、かなり面白かったな。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 29
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

【失敗作の典型例-1】(作画崩壊w)制作ガチャの悲運!→「引き」が良ければ超名作にも成り得た逸材

【レビューNo.28】(初回登録:2023/2/8)
コミック原作の2020年作品。全12話。
もともとの動機は、純粋にスポーツもののレビューもひとつ入れたかった
から。
【失敗作の典型例】は今期の某アニメをその方向で下書きしてたのですが、
制作ガチャでここまで評価を下げた作品を今後扱う機会もなさそうなので、
栄えある1号にしておこうかと。
(本作を失敗作認定するのは個人的には気が引けるのですが・・・)


(ストーリー)
武田詠深(詠)は鋭い変化球を持つ優れた女子中学生投手だったが、捕手に恵
まれずその才能を発揮できずにいた。
高校に進学した詠は、幼き日の野球仲間だった山崎珠姫(珠)と出会う。彼女
は強豪チームで捕手として実力を磨いていた。
「超高校級の変化球投手」と「それを捕球できる実力派捕手」・・・2人の
時間が再び動き出す!!


(評 価)
・制作ガチャの悲運!→作画崩壊はネタレベルw
 この作品の問題はホントここだけなんですよ!
 『いもいも』『DYNAMIC CHORD』『おさまけ』等と同列に語られるほど、
 ネット民のおもちゃにされている作品のひとつですね。
 正直脳死じゃないと話の興を削がれるレベル。
 だからまともな作画でアニメとして魅力ある演出のできる制作会社を引い
 ていたら・・・本当に惜しまれます。

・きららとは思えない!本格派野球作品
 これってきらら作品だったんですね、知らなかったw
 確認してみたらたしかに珠詠コンビはイチャイチャしてる感はあるのです
 が、内容はかなりガチの野球モノですね。
 {netabare}
 主役2人は実は高校で野球を続けるつもりはなかったのですがその物語だ
 ったり、この高校も実は不祥事で活動中止で部員がどんどん部を去ってい
 中、2人の先輩が陰で部を守ってくれていて、そこから部員が集まってき
 てというドラマ性もしっかりしてますし、もちろん真面目に練習もします!

 しかも練習試合は勝ち負けよりも課題の克服優先とかどんだけガチやねんw
 他にも「ここぞ!という場面以外はフォームが崩れるからホームラン狙わ
 ない」強打者・中村希(博多弁がかわいいw)や珠の試合中の配球など、
 本当に本格的に野球してるんですよ。

 「男子野球」に比べスピード・パワーといった描写は格段に劣りますが、
 「女子野球をどう面白く魅せるか」
 原作はかなり考えられてるなという印象を受けます。
 また1クールという尺の都合もありますが、男子野球にありがちな「過剰
 な引き伸ばし演出」がないのも好印象ですね。{/netabare}


・「川口芳乃」とかという超有能な野球オタw
 この作品を格段に面白くしているのが彼女の存在。
 {netabare}・体を触るだけでどれだけ練習してきたかや選手の特徴を把握できる。
 ・県内の有力選手は全てチェック済み。(珠や先輩のことも知っていた)
 ・もちろん野球に対する造詣も深く、練習メニュー立案や技術・メンタル
  面のアドバイス、試合では作戦等の采配を振るい、ちゃんとノックも上
  手い。それにオタの真骨頂・データ分析も。
 ・トドメに栄養管理から手際よく雑務まで担当
 ってどんだけ有能やねん!って感じで、彼女を見ているだけでも全然飽き
 ません。
 だって「場面ごとに守備のシフト変更」サイン出すとかwこの娘どんだけ
 野球好きやねん!!
 上述「本格派野球作品」は彼女の存在によるところ非常に大きいです。{/netabare}


ただ「スポーツアニメはこうあるべき」という固定観念の強い方から見ると、
迫力や熱量といったものが足りてないという評価になるかも。
でもそういうのって絶対「男子野球」に敵わないと思うんですよ。
だから同じ土俵では戦わず「女子」を活かしたうえで、別角度から野球の魅
力を伝えていく。
「何故野球を『女子野球』で描くのか?」
個人的には、この命題にひとつの答えを提示した良作かなっと。
それだけに作画だけでなく、演出面でもこの作品の魅力をもっと引き出しよう
があったのでは・・・
「制作ガチャ」が!!!!!!! 本当に勿体ないです。
それ以外はよくできた作品なので、作画耐性がある方には是非観てもらいたい
作品ですね。


(追 記)
作画がアレで1クールで終った(多分2期はないでしょう)なので、原作を買う
か迷ってる作品です。
正直「娘に引かれるかも?!」ってとこで躊躇してるんですが(笑)
制作ガチャのせいで原作の興味を引いたのなら、ある意味アニメ化は成功と
いえるのか(皮肉w)
「制作会社を変えて1から作り直して欲しい」
こういう作品は誰もが1、2つ持っているのでは。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 16

67.3 15 青春でライバルなアニメランキング15位
いわかける!- Sport Climbing Girls -(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (223)
647人が棚に入れました
――「スポーツクライミング」。それは、頭脳と肉体を駆使し、己の身体一つで壁を登る競技。パズルゲームの天才・笠原好(かさはら・このみ)が偶然出会った、校内名物のクライミングウォール!まるで、色とりどりの「岩のパズル」のように見えた…そんな運命の出会いが、好の人生を一変させる!花宮女子高校クライミング部の仲間と共に頂点を目指して駆け上がれ…アツい本格クライミング・ストーリーが、今始まる!

声優・キャラクター
上坂すみれ、石川由依、鈴木愛奈、富田美憂、小松未可子、國立幸、植田千尋、御堂ダリア、Machico、田村ゆかり

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

マイナースポーツで1クール作るのはやっぱり無理があった。

 再放送最終話(13話)まで観ました。2024.10.03

 野々華先輩、準、笠原好はそれぞれ弱点を克服し、コンバインジャパンハイスクールカップ(関東大会?)に出場します。

 特に好はスピードが苦手で、2、3話かけて特訓、克服します。スポーツクライミングは、ボルダリング、リード、スピードの3種目ですが、スピードは他の2つと競技性が大分異なるので、パリ大会ではカテゴリーを分けていました。そのため、全部一緒にやるのは、東京オリンピック時の古い知識に基づいています。

 スポーツモノを再放送すると、ルールが変わっていることがあるので、仕方ないとは言え、旬が過ぎている感じはいます。

 大会では、最大のライバル、クルクルスーが煽ってきたりしますが、所詮は個人種目なため、無視しようと思えば可能です。実際、好は無視を決め込みます。そして好たち花宮高校は、大活躍するのでした…。

 まぁ、登場人物が多かった割にはあっさり物語も大会も終了しました。クライミング三姫も空気でしたし、登場人物をさばくのに一生懸命で、物語が薄くなった感じがします。

 次は全国目指すぞ!で、終わりましたが、既に色々なタイプのクライマーを関東大会レベルで登場させてしまったので、今後登場する新キャラはその上位互換版を出す羽目になり、さらに登場人物が薄くなりそうです。

 以前にも書きましたが、主人公を含めて一芸に秀でたクライマーを沢山登場させたせいで、準、四葉幸代先輩、ライバルのクルクルスーら総合能力の高いクライマーの影が薄いです。

 2期の話はありませんが、もう、気で空を飛べるとか、腕が6本あるとか、身体から粘液が出て壁に貼り付けるとか、波紋使いだとか、魑魅魍魎を出すしか無さそうなので、続けても物語が破綻しそうです。

 ワンクールでクライミングの魅力が伝わったかは判然としません。クライミングなんて一生懸命やっている奴はみんなエキセントリックな性格のヤバい奴ばかりだとディスるための作品に見えなくも無いですが、真面目に作っているので、まぁまぁなアニメだったと思います。
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 再放送8話まで観ました。2024.09.01

 関東ボルダリング大会終了!メンバー全員課題が見えた様です。しかし…四葉先輩は指をパキるし、上原準は調子を崩して闇堕ちするし、部としては空中分解気味です。

 個人競技をドラマチックに描くのは難しいです。結局、これと言って分かり易い長所の無い笠原好以外のメインキャラ3人は、怪我や闇堕ちしか見せ場が無いと言う…。

 関東ボルダリング大会で上位に入ったキャラも、バネがすごい、手足が長い、回復力すごいの分かり易い3人と言うのも、好の先輩達と準の見せ場を奪っています。

 そして、どうでも良いキャラが多いです。クライミング三姫の一人を掘り下げますが、別に今後活躍する訳でも無いので、意味不明です。好の前にライバルとして立ちはだかるのは、クルクルスーな訳で…。

 リアタイ時に迷走気味やな〜と思いましたが、再視聴してもやはり迷走気味な8話でした。
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 再放送5話まで観ました。2024.08.13

 野々華先輩はチビなのでスタートすら出来ず、予選落ちでヤンス!実際、パリオリンピックでもそんな事件がありましたが…。ボルダリングあるあると言った所でしょうか。

 先輩は闇堕ちして一回フェードアウトする様です。このアニメ、これからこんな展開ばかりだった気がします。

 ライバル達も手足が長い、パワーがすごい、バランス感覚がすごい、身体が柔らかい、根性がある、全身のバネがすごい、情報量がすごい等など…、一発芸で予選を通過していきます。

 一人ひとり、特色はあるのですが、数が多すぎて印象がすごく薄いです。新人潰しのニャー子、内村茜はもう、モブに埋もれています。こんなにキャラが出てくると、もう、何が何やら…。

 オブザベ力がすごいと言う、一発芸を持った主人公の笠原好は、この濃いメンバーの中でもキャラが立っていますが、同じ高校の四葉幸与、上原準、杉浦野々華の3名はメインキャラなのにインパクトに欠けます。

 メインキャラの3名は、影が薄いので、ドラマの展開上、これからグチグチ悩んだり、闇堕ちさせたりの鬱展開になるんでしょうね。

 珍獣美少女動物園的な状況で、混迷を深める関東大会は続く様です。

……………………………………………………………………… 

 再放送4話まで観ました。2024.08.07

 外岩の件はAパートでサラッと終わりました。まぁ、外岩なんて登れたから何だよ?で完全自己満足の世界なので、物語が作りづらいですし、引っ張られてもねぇ。

 そして、主人公達は再び大会(ボルダリング関東大会)に出場します。色々な高校のライバル達が登場!クライミング3姫とか出てきて煽り合いをします。

 準がボソッと「変な奴ばかりだな」と言いますが、マジでそうですよ。脊髄反射的に悪口を言っている様な連中です。

 大して活躍しなかったと思いますが、衝撃のヤンスっ娘の佐藤丸乃など、変なキャラがワラワラ出てきます。

 「お前らなんて予選敗退でヤンス!死ぬでヤンス!」フワちゃんじゃ無いので、ここまで言いませんが、初対面の人間に対して吐くセリフではない様な悪口を言いまくります。

 クライミング界には嫌な奴しか居ないと主張したいのかもしれません。クライマーに恨みでもあるのかな?

 それにしても登場人物多いなぁ…。別に群像劇と言うわけでもないのに、この登場人物の多さは、ソシャゲ展開とかを狙っている大人の事情とかもありそうです。良くないですね。

………………………………………………………………………

 再放送3話まで観ました。2024.07.24

 主人公の好と先輩達は、御岳駅近くの岩場でボルダリングをしに行きます。そこで、外岩クライミングの第一人者の後藤十三と娘のキクと出会います。

 今回は、好が全然外岩で通用しないなど、ボルダリングあるあるネタを入れてきました。確かになぁ〜と思います。

 後藤キクのキャラも、今までの変な語尾のライバル達と違って現実に居そうです。

 マイナー競技あるあるで、世間的に評価されないから、異常に自己評価の高い、一種の選民思想を持った奴がいるんですよね。

 クライミング協会とかもそれで苦労している様です。まぁ、マイナーアウトドアスポーツやっている奴なんて、クソみたいな変態の社会不適応者ばかりなので、仕方ないですね。

 山で見つけたら、撃ち殺しても構わない感じです。鹿や猪ばりの害獣です。肉は食えません。

 何となく、クライミングの嫌な面も描きつつ、良い感じで次回に続きます。大会出ない方が面白い?
………………………………………………………………………

 再放送2話まで観ました。2024.07.16

 パリオリンピックで日本勢が活躍するかも?と、言うことで、再放送開始です。リアタイ時は駄作だなぁと思った本作品、印象は変わるのか?再レビューです。

 まず1話から…。高校生活を充実させたい主人公、笠原好は、クライミング部に興味を持つことに…。

 まぁ、初っ端から酷い設定で、三人しか部員のいないクライミング部が立派なリード壁を備えています。

 高所まで登るスポーツクライミングは危険が伴うので、壁とかのメンテナンスが必要なのですが、コーチ含めて部員以外のスタッフがいません。

 スポーツを舐めてますねぇ…。さらに、偉そうな部員の上原準と好がリードクライミング勝負することに…。

 勝負は次の日だ!先輩達、どうやら一日でリード壁を新しく設定した様です。公平を期すため、部活の進退を賭けた準には手伝ってもらえないから、先輩二人でやったの?壁設定職人として食っていけますね。作業早すぎです。

 こんな能力持った女子高生いね〜よ!この時点からスポーツクライミングを舐めています。

 主人公の天才振りを描きたいのでしょうが、そもそも自分のクライミングシューズも持って無い素人の主人公と真剣勝負する準も、単なるサイコパスです。

 野球道具を持ってないチームと試合する様なもんです。準さん、これもう実質負けてるでしょ…。

 2話、主人公がいきなり公式戦に参戦!ライバルも登場しますが、笑い声がシュルシュルシュルとか言う、気持ち悪いウサ耳女子高生、岩峰一愛が絡んで来て…。

 もう、腹いっぱいですね。高校の先輩に王騎将軍がいる様なもんで、年齢も大して変わらないのに、童シンよ…とか言われちゃう感じです。

 さらに、緊張する好を嵌めようとする新人つぶしの内村茜も登場します。コイツも語尾がニャ~で、キャラの特徴を変な語尾でしか表現出来ない駄作感マシマシです。

 ハンター試験じゃないんだから、新人潰してどうすんの?クライミングなんて狭い世界なのに馬鹿なの?
 
 2話の時点でツッコミ所だらけです。良くこんなのリアタイ時に完走したなぁ…。過去の自分をヨシヨシ褒めてあげたいですね。
………………………………………………………………………

2022.12.16

 クライミングは、面白いスポーツですが、やはりマイナーです。女性の競技人口は更に少なく、男性の2割位でしょうか。
 
 アルパインスタイルの登山で命をかけてやる冒険的なクライミングとオリンピック競技としてのスポーツクライミングは別物です。

 スポーツクライミングは登れるか、登れないかしかなく、体に負荷もかかるので、若い方が有利です。競技的にも歴史が浅く、若者有利なマイナースポーツのため、人間ドラマを描きにくいです。

 そのため、無理矢理ドラマ感を出そうとして、主人公を含めた登場人物がエキセントリックな肉体と性格のキャラだらけになってしまってしまい、物語の面白さを損なっています。

 せっかくマイナースポーツにスポットライトが当たりアニメ化したのに、全く競技人口を、増やすのに寄与しなかったのはとても残念です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

基本、岩は駆けない(笑)

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
東京オリンピック正式種目になった、スポーツクライミングを題材にしたアニメ。基本的には、「マイナー競技」×「初心者(天才)主人公」×「スポ根部活モノ」という作品で、その枠からは、良くも悪くもはみ出ていないという印象でした。

レビューでは、クライミングについて感じていたことやアニメについての感想などを。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ところで、日本って世界有数のボルダリング強豪国なんですよね。2019年W杯の国別順位では、ボルダリング1位(6年連続)。リード1位(6年ぶり)。スピードは(何位か正確に分かりませんでしたが)まだまだ世界には及ばないみたいです(ちなみに、世界での花形はリードだそうです)。

んで、なぜ日本人が(というかアジア系の選手が)特にボルダリングに強いかというと、日本人の体型がボルダリング向けだからでそうです(ボルダリングジムが街中にある環境も世界的に見ても恵まれているそうです)。

まず、(欧米人に比べて筋肉量が少ないので)体が軽い。よって、少ない力で壁を登れる。また、柔軟性に優れ、複雑なホールドができる。ここまでは簡単に分かるとして、意外だったのが、「リーチ(手足)が短い」から。斜面がある壁の場合、同じホールドを掴んだ場合でも、リーチが長いと壁と体の間に隙間ができ、より大きな力が必要になるそうです(アニメでは、リーチの短さは絶対的に不利とありましたが、有利な場合もあるのですね)。実際、(ボルダリングに関しては)世界チャンピオンの多くが、170㎝程度だそうです。

まあ、その長所が、スピード競技では短所になるらしいですが。

でもまあ、ヨーロッパ発祥の競技であまり日本人が勝ちすぎると、向こうの協会って恥も外聞もないルール改正してくるからね(スキージャンプなんて有名ですよね。長野オリンピックの後、それまで〈板の長さ=身長+○○㎝〉から、〈板の長さ=身長×○○%〉に変わり、長身選手ほど「浮力の大きい長い板」を使えるようになり、日本は低迷期に)。

閑話休題。

私はスポーツ全般好きで、メジャー競技からマイナー競技まで、結構よく見てます。

んで、その中でもトップレベルに興味がないのが、ボルダリング(スポーツクライミング)。

単純に、楽しみ方が分からない。技術がマニアック過ぎて、何がどう凄いのか、難しいのかが分からない。多分、競技者にしか分からない面白さがあるのだろう。フリークライミングに関しては、頭おかしいよなと思う(半分は誉め言葉)。

あと、なんちゃってオシャレ芸能人達がこぞって趣味にしているのが悪趣味に感じ、敬遠していた部分もある(この辺、カメラにも同じことを感じていたが、「イエスタデイをうたって」や「たまゆら」のお陰でだいぶ好きになった)。

ということで、逆に期待していたアニメだった。このアニメをきっかけに、少しでもボルダリングの良さが分かれば嬉しいと思った。

さて、本作でボルダリングの魅力として打ち出されていたのが、オブザベーション。

そりゃ、「身体能力」を前面に押し出してしまうと、アニメとしては面白味がなくなってしまうので、当たり前だけどね。

ただ、「初めからオブザベーションがほぼ完璧な」笠原好が主人公だと、そのオブザベーションの魅力が分かりにくかったかなと。

それはアニメの中でも描かれていたけど、結局、選択肢(自分に出来ること)が増えると、オブザベーションも変わるわけで。だから、スキル的な部分とかを、もっと丁寧に見たかったなという気はした(例えば、最初はこの課題をこう登っていたけど、このスキルを身につけたらこう登れるようになった、みたいな変化。作中で一回あったね)。

ホールドに関しても、ただの力業じゃなくて、正しい姿勢でホールドすれば、かなり楽なんでしょう(ボルダリングは足で登るみたいなことを聞いたこともありますし)。だから、そういうマニアックな部分をもっと見たかったなと。そうじゃないと、「この壁は難しい」と言っても、「それがなぜ難しいか」「どのくらい難しいか」が伝わらないので、「クリアした達成感」が伝わりにくい。これが、「野球で150㎞を打つ」とかなら分かるが、マイナー競技の難しさですね。

試合中の笠原好の呟きの中に上記の内容は含まれていましたが、あれでは流石に駆け足なので、練習風景などでちゃんと魅せる(良いときと悪いときの差を見せ、成長を示す)演出があればもっと良かったと思います。

これは作中でも述べられていましたが、笠原好の能力は、やはりフリークライミングで最大限生かされそうですよね。レビュータイトルにもしましたが、本作はスポーツクライミングがメインでしたが、(知らないけど)原作である程度連載が続き、マンネリ化してきたら、「第二部 フリークライマー編」ができそうですね(笑)

とはいえ、基本的には普通に楽しめたアニメでしたが、最終話、、、あれは問題でしょう(苦笑) ようやく笠原が来栖に勝てたリードは早送り気味(しかも来栖の自滅)。悲願の団体優勝が文字だけで流され、何の感動も生まないという、逆に凄い演出(苦笑) 最近見たアニメの中でも、1、2番にガッカリした最終回で、「スポーツの大会で全国優勝」を、ここまで感動させないで描けることに逆に驚きました(苦笑) 原作由来かどうかはわかりませんが、もう少しやりようがあったんじゃないかと。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
スポーツクライミング。スポーツ全般好きだけど、トップレベルに興味がない競技かな。やったことないから分からんが、確かにルート探すのは大事だろうけど、基本的な身体能力の方が大事そうな気はするけどな。

2話目 ☆3
クライミング、アニメ向きかと言われれば、ちょい微妙だよな。だから、イロモノキャラで特色を出そうとしているのだろうけど。

3話目 ☆3
肉のお兄さん?(笑) いきなり岩は、かなり危険では? 落ちたらかなり擦りむきそう。

4話目 ☆4
クライミングは、なんかお金かからなそうだな、用具では。まあ、施設利用にかかりそうだけど。

5話目 ☆3
確かにこの競技、ルートを決める人の影響がかなりでかいよな。身長は、どうしようもないしな。

6話目 ☆3
才能と努力。それは言いすぎ。

7話目 ☆3
指の怪我はキツいね。まきどじゅうらい(笑) タイプが違うクライマーがいるのは良いね。根本的に体力がな。休部といっても、休校するわけじゃないんでしょ?

8話目 ☆3


9話目 ☆3
分かりやすい悪役(笑) イップス。内村茜。熱いライバルキャラだな。

10話目 ☆3
スピード強化。確かに、死ぬほど恵まれた環境だよな。先週のリプレイ。殴られて謝る(笑)

11話目 ☆3
パズルゲームの次は、音ゲーね。あんまりゲームに重ねてると、実際にクライミングやる人的にはどうなんでしょう? 分からないけど。のの の、言葉にならない叫び、良いね。エース不在の流れ。菊ちゃん、来年は入学かな?

12話目 ☆1
最終話、、、いや、届かないところを何度も練習て、技術じゃないんかい(苦笑) リード1種目では勝てた、ということか。悲願の団体優勝が文字だけで流され、何の感動も生まないという、逆に凄い演出(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

女子高生が頭脳と肉体を目一杯使って攻略する岩のパズル

スポーツクライミング部に賭ける女子高生たちの青春を描いた
同名Webコミック(未読)のアニメ化作品。

【一話感想】
長くなるので折りたたみw
{netabare}
スポーツクライミングは日本人選手、特に女子が国際大会で無双。
ニュース眺めていて知的な雰囲気も感じていて
個人的に見てみたい!と思っていた競技。

新種目として採用されていた東京五輪2020延期でポッカリ空いた穴に、
本作が入って来たので視聴してみることにしました♪


内容は良くも悪くもスポ根らしい好テンポ&強引な展開w
一話要約すると……{netabare}初心者主人公に対して、経験者ライバルキャラが壁は遊具じゃない。
本気で入部したきゃ私に勝て(一応ハンデ付き)
→じゃあ入部させたげる♪→次回、明日、大会だしよろしく♪{/netabare}
という中々の無茶振りw

そもそもアバンにて、{netabare}高校で競技を始めたばかりの主人公が日本代表になった未来{/netabare}
が宣言されている時点でハイペース必至w

けれど、そこは私と好相性であるらしいシリーズ構成・待田 堂子氏なので、
何とかしがみ付いていけそう。


制作は元請け経験が少ないBLADE。
作画&音楽ともに凡庸だが、肉体描写については拘りを感じます。
そこを死守して、壁を登るために必要な身体部位の動き表現し
説得力を維持できるか否かが、完走の鍵でしょうか。

当面は、初心者だが、筋金入りの元パズルゲーマーでもあった主人公(CV.上坂すみれさん)
が競技の知的要素を掘り下げ、
幼少より努力を積み重ねて来た経験者ライバルキャラ(CV.石川 由依さん)が
フィジカル面を掘り下げる競技紹介&トリビア等が原動力になると思われるので、
私は敢えて原作や競技の予備知識は、これ以上入れずに視聴継続して行きます♪{/netabare}

【全話観終わりレビュー】

【物語 3.5点】
才能→挫折→修行→覚醒のスポ根のサイクルをテンポ良く回して、マイナー競技の面白さを紹介。
「リード」、「ボルダリング」、「スピード」……さらには「外岩」と複数ある種目も
ハイペースな大会消化で披露しながら、どんどん駆け上がる。
(1クールで{netabare}“全一”を争覇する{/netabare}まで行くとはw)

「オブザベ」(観察)、「完登」、「一撃」……と専門用語も、
作中、必ずしも詳説されず乱発されるスパルタぶりだが、
雰囲気に乗れば何となくは理解できる。
(とは言え結局、私は、視聴後、色々調べましたがw)


登場人物及び個別エピソードも、競技の魅力を多角的に表現するために“使われる”ため、
才能が明確になるよう脚本。
実際の高校全国大会には存在しない複合団体戦が開催されるなど、
クライミングがアイドル級の人気を獲得する世界線。
展開、世界観は、やや現実離れ。

リアリストにとっては「フォール」(落下)要因にもなるのでしょうが、
明快な競技まとめアニメを求めていた私にとっては有り難い構成でした。


そんな中、アルアルを感じたのが、
終盤の{netabare}主人公・好(このみ)の挫折シーン。
「スピード」を苦手とする好が、合宿で色んな助言を取り込み過ぎて、
空回りして、かえってタイムを落す件。{/netabare}
どつぼに嵌る時ってこんなもんです。


【作画 3.5点】
クライミング女子たちの割れた腹筋は設定した。
あとはその肉体が壁に挑み、軋み踊る筋肉アニメ動画を追求……
と行きたい所ですが、そこまでの作画カロリーは無かった模様。
(筋肉キャラ・後藤十三(CV.子安 武人さん)も持て余し気味w)


一方、ゾーンに入って瞳をランランと輝かせた好がオブザベした際に、
壁がパズルゲーム画面に、好がノーマルスーツ風?に脳内変換される演出。

壁の“裏側”から競技者の登攀(はん)を描写するための
半透明フィルターを用いた撮影。

などアニメならではの競技愛は溢れる。


また、ジックリ壁に挑むのがクライミングとの先入観を持っていた私にとっては、
「スピード」の動画は刺激的でした。


【キャラ 3.5点】
花宮女子クライミング部の4人

笠原好……1年。競技未経験だが、元・凄腕パズルゲーマー由来のオブザベ力を有し、
しかも{netabare}バレエ経験に{/netabare}よるしなやかな肉体まで持つ天才型主人公。

上原隼……1年。幼少より肉体を鍛え上げて来た努力型。花宮の“スピードスター”

杉浦野々華……2年。低身長、短リーチのハンデを背負いながらも奮闘。

四葉幸与……2年。部長。“リードの姫君”の異名を持つトップ選手。柔和で天然。
だが{netabare}故障を抱えても壁に挑もうとする{/netabare}などハートは熱い。

……と、普通に眺めていて顔と名前が一致するのは、校内メンバーくらいで、
他校の選手までとなると多過ぎて把握困難。
辛うじて覚えたのは「くるくるす~☆」なアイドルポジション(中身腹黒w)の
来栖アンネ(CV.田村 ゆかりさん)くらい。

ただ、蜘蛛みたいな長リーチ、野性味溢れる“ブラックパンサー”、
あとは熊だの、猫だの、デフォルメは珍獣図鑑かwってくらい効いており、
競技宣伝のための人物相関は機能している。

私のツボは何度フォールしてもムクりと起き上がり壁に挑み続ける“ゾンビ新島”w

かつて{netabare}好と同じバレエスクールに所属していた、{/netabare}大場久怜亜(くれあ)も
ベタだが主人公を引き立てるライバルとしては及第点。


【声優 3.5点】
好(このみ)役の上坂 すみれさん&隼(じゅん)役の石川 由依さん等の声優陣。
心の叫びによる根性発揮だけでなく、
“トン!トン!タ、タ、タン♪”だのクライミングのリズムを演出する擬音までフォロー。
お二人は番宣の一環で、クライミング挑戦動画も。お疲れ様でした。

その他、“珍獣”共の“雄叫び”や“シュー、シュー”呻く蛇の声、
eスポーツ専門アナウンサー・平岩 康佑氏の実況と、
自身が設計した変態的なコースの壁を攻略されては狼狽える中田(CV.川田 紳司さん)による解説
など会場は賑やか♪


【音楽 4.0点】
劇伴担当は伊藤 翼氏。ストリングスやピアノをアレンジした王道青春曲を土台に、
競技シーンでは、エレクトロ成分配合のBGMでムードを盛り上げる。
お気に入りは好が「一撃」を決めに行く時などに多用された「Tounament BGM-Electrical-」
(この曲で落ち物パズルとかエンドレスプレイしたくなりますw)

OPは四葉部長役・鈴木 愛奈さんの「もっと高く」
あいにゃはソロでもやっぱりマリーだなって感じの、
上品なビブラートで前を向く青春ソング。

EDは花宮女子クライミング部4人によるキャラソン「LET`S CLIMB↑」
ロープレ風のED映像で引き続き壁を攻略するテクノポップ風。
“Climb to the top!Hello Hello!”の掛け声などに若干の中毒性あり。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 32

68.5 16 青春でライバルなアニメランキング16位
火ノ丸相撲(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (185)
634人が棚に入れました
日本古来の武道であり、数少ない無差別級格闘技として「大きく」「重 く」ある者が絶対的に優位であると言われている相撲――。本作では「国宝 」と言われる、類まれなる体格と才能を持った選手たちがひしめく高校相撲の世界で身体の小さな主人公・潮 火ノ丸(うしお ひのまる)が、「国宝・鬼丸国綱 」として、弱小相撲部の仲間たちと一緒に「横綱 」という相撲界の頂点を目指して、激闘を繰り広げます。

声優・キャラクター
阿部敦、落合福嗣、熊谷健太郎、佐藤拓也、村瀬歩、寺島拓篤、小松未可子、田辺留依、武内駿輔、吉永拓斗、杉山紀彰、八代拓、冨森ジャスティン
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

前のめりで見ちゃう。

原作はちょこちょこ読んだ程度。
兎に角体の大きさがものを言う相撲の世界で身長152cmの小兵力士火ノ丸が圧倒的体格差を覆してしかも、真っ向勝負で戦う物語。最初のほうはまわしをつけて電車乗ったり街をうろついたりとギャグみたいだったが、戦いが熱くて決着の瞬間は体につい力が入っちゃうし、呼吸が止まってたかも。久世との対戦は特に。{netabare}勝利の直後はうるっときた。礼奈が泣いていたのは少し笑ってしまった。{/netabare}
僕は相撲好きで特に小兵力士の活躍が好きなので、一昔前の力士だと舞の海の体格差を覆した取り組み、最近では石浦や体重は重いけど、豊ノ島が勝つところを見ると高揚する。それ故に火ノ丸を応援してしまう。
他の相撲に向かう高校生たちの想いが熱い。相撲において必要なものに恵まれない者の努力、恵まれているが故の葛藤に胸を打たれた。
相撲嫌いだった礼奈もいつの間にか相撲に夢中でマネージャーの鑑になってきた。個人的な見解だけど、スポーツ選手の中でも力士って格別で凄く格好いいし、惚れるのも当然。

本当はアマチュア相撲で張り差しやかち上げは禁止されているけど、そこはフィクションだから突っ込んではいけない。

最後のギャグパート面白かったし、大相撲編アニメ化早く。

相撲好きなデーモン閣下が声優やってる。さすがです。落合福嗣も何気に役とぴったり。

OP
FIRE GROUND 歌 Official髭男dism
一つとしてアドバンテージなんてないといった歌詞のようにアニメに沿った内容。
Be the NAKED 歌 Lead
ED
日出ズル場所 歌 オメでたい頭でなにより
桜咲け 歌 吉田山田


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 第一番 国宝・鬼丸国綱
目指すは大相撲の横綱!潮 火ノ丸(うしお・ひのまる)は進学のため、相撲の名門・石神高校を見学。しかし火ノ丸は誤って大太刀(おおだち)高校に来てしまう。そこで一人真面目に相撲に取り組む小関信也(おぜき・しんや)に道場への案内を頼むが、道場はなんと不良のたまり場となっていた。神聖な稽古場を汚す不良達に怒る火ノ丸は、不良グループのリーダー・五條佑真(ごじょう・ゆうま)に決闘を申し込む!!

第二番 レスリングvs相撲
ついに始まった火ノ丸の高校”相撲”生活。しかし、団体戦に出場するためには5人の部員が必要。小関と火ノ丸は部活動発表会で部員獲得を狙う。しかし火ノ丸が秘策として用意していた「ちゃんこ鍋」の味はまさかの大不評で絶体絶命のピンチ!ところが唯一それを美味いと食べる謎の男子生徒が現れる。國崎千比路(くにさきちひろ)と名乗る生徒はレスリングの国体王者で、同じ格闘家として火ノ丸に親近感を覚えるが・・・。

第三番 草薙剣
監督として加入した辻 桐仁(つじ・きりひと)は、全国大会を目指すための第一歩として、関東最強の栄華大附属高校との練習試合を決行する。桐仁に未だ半信半疑な部員達だったが、言われるがまま栄華大へ向かう。そこにはかつて火ノ丸の前に大きく立ちはだかったライバル、国宝・草薙=久世草介(くぜ・そうすけ)がいた。

第四番 ダチ高の五人目
早朝のワカメ漁など、次々と奇妙な特訓を命じる桐仁。それは不安定な船上でバランスを鍛えるための特訓だった。部員達は桐仁の指導に感心しつつも、経歴と実力が不明なため不信感を抱え、ついには不満を爆発させてしまう。監督としての実力を示すため、桐仁は全くの素人である1年生の三ツ橋蛍(みつはしけい)を使って他の部員達を倒すと宣言をする。

第五番 さわやか☆力士 沙田美月
隣町の石神高校に出稽古に行くことになったダチ高相撲部。石神高校は関東大会準優勝の強豪校で、元中学生横綱の国宝・三日月宗近=沙田美月(さだ・みつき)が在籍している。沙田との対決に期待する火ノ丸だったが、辻は火ノ丸にある特別な会場を用意していた。一方、補修授業で居残りの千比路の前に、相撲部の偵察と称して他校から謎の人物が現れる・・・!

第六番 魁!!柴木山部屋
柴木山部屋での特訓を行うことになった火ノ丸。しかし力士達はあまりにも小さな火ノ丸をまともに扱うことはなかった。しかし火ノ丸は、高校生離れした実力をプロの力士達に見せつけ、力づくで力士として認めさせた。緩んだ雰囲気は一気に引き締まり、稽古も白熱する中、それを影から見つめる不気味な視線が・・・。

第七番 愚直な道化
いよいよ始まったインターハイ県予選!無名のダチ高は完全になめられていたものの火ノ丸は他校の生徒を豪快に投げ飛ばしていく。次に続く選手たちも快勝を続け、礼奈たちが見守る観客席からもどよめきが一気に広がる。決勝の舞台へ勝ち進み、因縁の石神高校との対決が始まった。これまで一度も勝利したことがない蛍であったが、彼の眼には強い覚悟が宿っていた。

第八番 覆水盆に返らず
一勝一敗で金盛と佑真の試合が始まる。佑真は追い込まれながら今自分がここにいる意味を問いただしていた。大会前、佑真はかつて自分が不良の道に進み、投げ出してしまった空手の道場を訪れる。師範に対し、これまでの非礼と過ちを謝罪し、更生を誓い再び教えを乞うが、師範は空手で人を傷つけた過去は許すことはできないと一刀両断する。

第九番 鬼と月
激しい緊張感の中、2人の国宝「鬼丸国綱」と「三日月宗近」の大将戦の火ぶたが切って落とされた。火ノ丸は沙田の身のこなしに苦戦を強いられ、これまで磨いてきた「鬼車」も「鬼嵐」も封じられる。二点同時攻撃の「百鬼薙ぎ」を繰り出すも、反対に沙田の鋭い「双月」が火ノ丸の身体をついに捕えた。

第十番 譲れない気持ち
団体戦の余韻も束の間、個人戦トーナメントが始まる。仲間同士の対決に戸惑う小関をよそに、千比路はやる気満々で持ち前の格闘センスでトーナメントを順調に勝ち上がっていく。そんな様子を見て悩みが吹っ切れていく小関。一方火ノ丸は、団体戦で受けた右腕の負傷を部員達に隠しながら、仲間との対決に臨む。大事な仲間と真剣勝負をすることも火ノ丸なりの彼らへの礼儀であった。

第十一番 焼肉
熱く激しかった戦いも終わりダチ校相撲部を待ち受けていたのは、県大会優勝を祝福する校門の垂れ幕と、生徒たちの声援だった。大会の動画が校内に拡散されていたことを知り戸惑う部員達の前に、一年生の堀 千鶴子(ほり・ちづこ)が現れ、大会の健闘を他生徒たちに伝えるべく動画をアップロードしたことを説明した。そして彼女はある告白をする。

第十二番 激突!!名古屋城
柴木山部屋へ遠征することになったダチ校相撲部は、火ノ丸の希望で名古屋城の観光をすることに。相撲イベントに飛び入り参加した火ノ丸は、そこに居合わせた学生と相撲を取ることに。それは偶然にも国宝・大典太光世=日景典馬であった。国宝同士の対決は一気に真剣勝負の場へと発展する。磨きあげた「百千夜叉墜(ひゃくせんやしゃおとし)」を放つ火ノ丸であったが・・・。

第十三番 100円玉の修業
元横綱・駿海の道場に来た火ノ丸。そこで言い渡された指令は「100円でカレーを人数分用意すること」だった。火ノ丸と礼奈は与えられたお題に試行錯誤を繰り返すが失敗ばかり。理由も分からず稽古も制限される中、突然典馬が稽古場に現れ、火ノ丸の代わりに自分を弟子にすることを駿海へ要求する。弟子の座を賭け、再び対決が始まる!

第十四番 インターハイ開幕
小関の度胸試しと偵察を兼ねて金沢北高に乗り込む千比路、小関、堀の3人。対する北高の主将・相沢は3人を相手にせず、「伝統が無く、歴史が浅い」とダチ校相撲部を批判し、ショックを受ける小関であったが…。一方、柴木山親方に稽古をつけてもらった蛍は、監督として稽古を見守っていた桐仁にある想いをぶつける。

第十五番 鬼丸国綱と童子切安綱
全国高等学校相撲選手権大会が開幕。順調に個人戦を勝ち進み、ついに火ノ丸は高校横綱・天王寺獅童との対決を迎える。全身全霊でぶつかっていくが、相手の動きを研究し尽くした天王寺にはまるで通用しない。体格差もあり体力を消耗する火ノ丸に、天王寺が襲い掛かる。

第十六番 国宝 is デリシャス
右腕の治療のため、柴木山の行きつけの診療院に駆け込む火ノ丸。緊急の治療をしたところで強豪の金沢北高に勝てるはずがないと、治療の引き受けを拒否する医師・蟹江(かにえ)に対し、火ノ丸はダチ校相撲部への想いを語る。胸を打たれた蟹江は治療を開始する。一方、火ノ丸不在のダチ校は全国3位の金沢北高に挑むのであった。

第十七番 相撲の神に愛された男
初日の団体戦を終え、練習場へ向かうダチ校。そこに現れたのは沙田をはじめとする石神高校の面々であった。沙田は、鳥取白楼戦の練習相手として協力をすることを提案する。その頃、個人戦決勝トーナメントでは、公式戦無敗のまま王道を駆け上がる久世と、百戦錬磨の覇王・天王寺の戦いが始まろうとしていた。

第十八番 僕の克ち方
邪道と言われる変化を磨いてきた蛍は、真っ向勝負で戦っている火ノ丸の相撲を汚してしまうのではないかと悩みを抱えてきた。それでも「一勝」を掴みとるため、自分よりもはるかに体格の優れた相手に戦いを挑む。そして変化が読まれている中、蛍はある秘策を繰り出す。

第十九番 弱き心に、強き意志
鳥取白楼相撲部のナンバー2、加納と千比路の対戦。加納の圧倒的な相撲の才能の前に苦戦する千比路であったが、持ち前の格闘センスを活かした多彩な技で応戦する。しかし、追い込まれたことで逆に闘志に火がついた加納の両腕が千比路のまわしを捕えた。

第二十番 鬼丸国綱と童子切安綱、再び
鳥取白楼戦、ついに大将同士の対決が始まる。久世に敗れたことで自らを『挑戦者』として受け入れてしまっていた天王寺は、部員達の期待に応えるため再び『横綱』として奮起し復活を遂げる。それに挑む火ノ丸も仲間や周囲に支えられて高校横綱に挑む。一度敗れ去った者同士の戦いはお互いの技の読み合いで一進一退の攻防が続く。

第二十一番 バカとバカ
激戦が終わり、勝利を喜ぶダチ校相撲部であったが、その和やかなムードに礼奈は一人違和感を覚える。勝利に浮かれ緩んだ空気に礼奈が喝を入れることで改めてダチ校の気持ちがひとつになったのであった。そしてついに団体戦の決勝戦。栄華大に挑む先鋒・千比路の前に立ちふさがる兵藤真磋人(ひょうどう・まさと)は、千比路の実の兄であった。

第二十二番 忘れられた国宝・鬼切安綱
土俵に上がる桐仁。これまで監督としてチームを支えてきた桐仁であったが、怪我をしてしまった蛍から強い想いを託され、選手として戦いに挑むのであった。土俵上での活動限界がある中、栄華大・澤井に正面から組合い、技を繰り出すが、相手の巧みな試合運びのため、ついに20秒のタイムリミットを超えてしまう。

第二十三番 発気揚々
インターハイ団体戦、副将戦。生まれも環境も全く違うが、幼い頃に見た横綱・大和国に憧れて相撲を始めた経歴を持つダニエルと小関はお互いの相撲観に親近感を持ちながら、正面から対峙するのであった。そしてついに大将戦。最大のライバル同士である火ノ丸と久世の対決の火蓋が切られた。

第二十四番 夢の続き
互角の戦いを繰り広げる久世と火ノ丸。幼少の頃から孤高に相撲の技を磨いてきた久世と、生まれ持った体格のハンデを乗り越えて戦い続けた火ノ丸は、戦いを通じて互いの強さを認め合い、そして己の全てをぶつけ合う。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はっけよい!こちらも歯を食いしばって観てしまう、熱いスポ根!!

1話の感想 ★★★★ 4.0
vs 空手
{netabare}
相撲であの筋肉はないやろ。
チビで相撲とは浪漫があるな〜
opはかっこいい!!
これからに期待だな。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
vs レスリング
{netabare}
いやいや、1度も倒れないとかありえるか!?
本当の力士ほどの体格なら分かるけど…
しかも、前回の敵さんがなんかわかった風を醸しながら仲間になった。
なんじゃそら笑{/netabare}

3話の感想 ★★★ 3.0
vs 草薙剣
{netabare}
閂、相撲ってこんな技もあるんやね〜
必殺技合戦になってて、ちょっとシラケたな〜
BGMもイマイチ盛り上がらん。
opやedの方がかっこいいわ。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
vs 博士
{netabare}
頭脳派と思いきや、普通に強い!!
なかなかの筋肉だしな。
しかし、肺が弱いか…
本当にこればかりはどーにもならんな。
熱い想いが伝わってきた!!{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
部長 vs 国宝
{netabare}
みんな、成長してるな!!
でも、インハイにはまだまだ遠そうだ。
opは毎回みてしまうくらいいい曲!{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
vs 紫木山部屋
{netabare}
プロとの対戦。
それに着いていけるちびっ子火ノ丸!
でも、やはり上は高かった。
新必殺技のコツは掴めたっぽい。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
大会
{netabare}
あの体格なのに良くやったよ。
そして、その仇はとってくれた!
まさかの鬼車で決めたな。
これで1勝1敗。
決着は次に持ち越しだ。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
大会2
{netabare}
今回も熱かった!!
ゆーまは残念やったがこれからに期待。
部長は……よくやった!!
部長は将来プロになれるんじゃね??
そして、ついに火ノ丸の出番がきた!!{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
vs 三日月宗近
{netabare}
めちゃんこ熱い試合だった!!
三日月宗近が本気な顔に痺れた。
普段は緩いやつの真剣な顔にビビってくるよね。
火ノ丸は腕に軽度の負傷をおったがこれが後々響かなければいいのだが…{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
個人戦
{netabare}
今回も熱さが尋常じゃなかった。
ど根性って感じよな。
なんかこういう作品観てると凄いうるってきてしまう。何でだろうか。
いや〜、カッコよかった!!{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
祝勝会
{netabare}
マネージャーが2人も入った!
生徒会長の方は何となく察していたけど、メガネの子は分からなかった。
最初、スパイと勘ぐってしまったわ。
まさか1話目の女の子とは…{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
紫木山部屋へ遠征
{netabare}
これから2期の始まりだ!
火ノ丸が歴史オタなのはなんか意外。
相撲一筋だから馬鹿と思ってた。
逆に、監督の方が馬鹿なんだな……
新たな国宝が現れたが、なんか野蛮人だわ。
でも、強い(確信){/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
修行
{netabare}
運良く元横綱に見て貰えるように。
結果は体の動かし方とかではなく、考え方のアドバイスだったな。
その一声で大分変わったから、ポテンシャル的には十分だったってことかな。
生意気国宝はこれで少しは丸くなったかな?
しかし、ヒロインは生意気オンナとは…
てっきり、眼鏡っ娘と思ってた。{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
最後の特訓
{netabare}
1人1人が自分で目標を見つけ、努力して行く。
漫画やアニメだと鉄板だけど、実際相当な気持ちがないとできないよね。
みんな、本当に凄いよ。
そして、監督も試合に出るために練習する事に!
この人は火ノ丸の次に相撲大好きっ子だからな。
よかったよかった。
しかし、これは誰か怪我するフラグでは??{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
個人戦 vs天王寺
{netabare}
結局、負けてしまうのか……
しかし、団体戦にまだ可能性が残ってる。
今回、勝ったよりもアツイ展開が絶対に待ってる!
それまでにどれだけ成長できるか……
しかも、怪我のために次の団体戦はでられない。
メンバー的に監督がでるのか!?{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
団体戦初戦
{netabare}
いきなり名門金沢北校とあたる。
だけど、蓋を開ければ連続3勝で余裕勝ち。
こんなに強くなってるんだな……
いやいや強すぎでしょ!?
部長と千比路はまだ分かるけど、佑真も勝てるのか!?
千比路も国宝を倒してします、ノリに乗ってるね!
それにしても、金沢北校の国宝典馬が不憫すぎた…
ただただ態度がでかいやつとしか記憶に残らんぞ。
恐らく、次出たときは成長して強敵となってるんだろうが、アニメでは……
可哀想に……{/netabare}

17話の感想 ★★★★★ 5.0
無敗の王者 vs 横綱の息子
{netabare}
最初の1分で泣かされた。
あれは反則だろ…
典馬は本当に可哀想なキャラだな……
個人戦では、あの二人が激突。
鳥取が勝つと思ってたけど、まさか草薙剣が勝つとは……
これで、鳥取に勝つだけでは足りなくなったな。
火ノ丸が会得した物も気になるし、団体戦が楽しみ。{/netabare}

18話の感想 ★★★★★ 5.0
vs 鳥取白楼 前編
{netabare}
今回も感動したわ!
蛍のあんな顔が見れるとは……
震えたよ!
しかし、結果はやり直し。
そこもなんかリアルだな。
あとがないぞ、大太刀高校!!!{/netabare}

19話の感想 ★★★★★ 5.0
vs 鳥取白楼 中編
{netabare}
今回も熱すぎるぜ!!
千比路の話も熱くて良かったが、今回の見せ場はやっぱり佑真だろう。
蛍同様相撲経験は浅い。
蛍と比べると空手をしていたが、それも習っていた程度。
だけど、やってくれた!!
不良ものの気合いはやっぱりいいね!
空手の師範の言葉にも納得!
大将に繋げたぞ!
勝てよ、火ノ丸!!{/netabare}

20話の感想 ★★★★☆ 4.5
リベンジ vs天王寺
{netabare}
やりやがったよ……
流石だぜ。
引くことも覚え、これで火ノ丸相撲は完成かな?
頂点の天王寺を倒し、本当ならこれでよかったんだがまだもう一人残っている。
手札をほぼ使ったので、これからは真の実力勝負になるな。{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
栄華大戦
{netabare}
ついに始まった最後の戦い。
いきなり千比路が負けちゃったよ!?
個人のために戦ってしまった次点で千比路の負けだったとは思うが、いい戦いだったと思う。
それにしても、お兄さんも総合格闘技をすればめちゃ強なのかな?
そして、次はいよいよ監督さんの出番!!
この時を待っていた。
千比路が勝てないってそんなに強いのかよ!?
確かに、元国宝候補だったみたいなことは言っていたが……
これは楽しみすぎる!!
けど、最後の台詞はちょっとくさすぎやしないか?w{/netabare}

22話の感想 ★★★☆ 3.5
鬼切安綱
{netabare}
今回は待ちに待った監督の試合!
こういった隠れた天才みたいなポジ好き。
中二魂に火が付く!
だけど、作画が酷かった……
なんでだよ!!!
最近のアニメは作画崩壊しそうなものばっかだな!!
アニメ業界、どうにかしてよ!!!{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
部長の最後の試合
{netabare}
部長の成長はすごいな。
これも日々の努力という下積みあってこそ。
よかったね!
そして、いよいよ最後の大一番!!
火ノ丸、そうすけ、ともに必殺の構え!!
どうなるや!?{/netabare}

24(最終)話の感想 ★★★★☆ 4.5
夢へ向かって
{netabare}
相撲単品でみれば、まぁまぁだったがその後の展開が良かった。
火ノ丸や久世が黙ったまま泣く姿に泣かされた。
全体を通して、王道で熱い良作だった。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子向けのなんちゃって相撲風アニメかと、舐めていたことをここに正式に反省しますm(._.)m

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「ジャンプで相撲漫画が意外と長く連載されている」ということは知っていました。

まあ、「相撲人気(スー女)」×「ハイキュー!!」(人気にあやかって)かな~と思っとりました。

が、アニメを観て、評価を改めようかと。ちゃんと面白いスポ根的な何かでしたね(相撲は剣道と同じく、スポーツではないので)♪

※2018秋OP 剣道部大賞(非公式)受賞w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「1つとしてアドバンテージなんてない」

一期のOPの歌い出しであるこの言葉が、このアニメの魅力をよく表現していると思います。この1フレーズ目を聴いたとき、正直、シビレマシタ。

「小さい」ことはスポ根モノの主人公としては定番の設定です。それは当然、不利を跳ね返すところに格好良さを感じるからです。判官贔屓ともいえるけれど。

さて、話は冒頭に戻りますが、「1つとしてアドバンテージなんてない」という歌詞、これは正直驚きました。

数多あるスポーツアニメでは結構ぼやかしてきたけど、「小さいことはちゃんと不利」なんですよ。ほとんどの競技では。

確かに、小さいから出来ることとか、小さくても出来ることはあるけど、基本的に、大きい方が良い。

剣道もそうです。小さ「くても」強い選手はいるし、小さいことを「上手く」武器にしている選手もいます。それは並々ならない努力でカバーしてるだけです。その人と同じ才能をもち、同じ努力をすれば、やはり、「生まれもった恵まれた体格」がある人の方が有利なんです、大抵のスポーツは。残酷ですが、事実は事実。

勿論本作も、小さいことを武器にはしてるし、小さいことを美化する部分がないわけではないです。それでも、この作者が、「無差別」の「武道」を深いところで理解していることが、小さい選手を作品の道具にしていないことが、私には伝わりました。なぜなら、剣道も同じく「無差別」の「武道」だからです。各話の感想に書きましたが、実に共感できるポイントが多かった。

作品全体を観ると、序盤の創部のクダリから、県大会決勝までがピークで、全国大会編はやや失速した印象。大相撲編もあるようなので、もしアニメでやるなら、楽しみかな。

ちなみに、一番好きなキャラは、小関 信也。熱かった~♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
相撲漫画、存在は知ってたけどね。勘違いから、弱小に入学するパターン? 体格に劣る主人公は、スポ根モノでは王道ですね。

2話目 ☆4
レスリングと相撲の違いは面白かった。心の死、か。ちょっと剣道に近い。チビ主人公に、努力の先輩、異種目の天才、貧弱、ヤンキー、基本に忠実な選手構成に、指導者の存在。スポ根はこれで良いんだよな。

3話目 ☆4
小兵が、小兵らしく闘うってのも好きだな。血が騒ぐ。格好良いな。

4話目 ☆4
こういう特訓系か。う~む、微妙だが、3人3年だもんな。凄えネクタイ(笑) 柔道みてぇだな。小さい者が大きい者を倒す、日の丸相撲。監督になる流れは、良いな。

5話目 ☆3
ヤンキー校でも、部長は本物。色んなタイプの力士が登場するのは良いけど、イケメンばかりというのもね。ゴリラっぽいやつとか、不細工がいても人気出そうに思うけど。

6話目 ☆4
相撲部屋の日常。確かに、嬉しいよな。その心情が、実に高校生らしい。ヒロイン候補?

7話目 ☆4
勝手に部活行く分には良いけどね。油断を買う戦法ね。分かる、やったこともある。鬼丸がやらない小兵戦術を脇役にやらせるのも上手い。そこで負けるのも良いね。個人戦な団体戦はそういうこと。心の繋がりなんだよね。

8話目 ☆5
当たり前のことを普通にやり続けてきた奴が一番偉い。本当に、その通りな。空手の先生、良いこと言うわ。覆水盆に帰らず、太公望ですね。熱いな~、部長。ワインのせいもあるが、ちょい泣きそうになったわ。

9話目 ☆3
国宝同士の対決だから盛り上がるはずなんだけど、因縁が浅いというか、まだ二人のバックグラウンドをさらけ出しきっていないから、熱さは足りないかな。なんか、まわしを使った内股みたいな技だな。敗戦すら無駄じゃない、その通り。お? 個人戦は熱い展開かも♪

10話目 ☆4
この作者、本当に個人競技を分かっている。基本、部内戦ってのは、より残酷に、勝負に徹することができた方が勝つ。うちらなんて、試合前の部内戦では、あえてスキを見せといたもんな。相手に打てるタイミングと技を覚えさせといて、本番でそこにカウンターを当てるとか。やはり部長戦が一番熱い。普通に寄りきるところが、このアニメらしい。

11話目☆3
ヒロインかな? 生徒会長ってそこまで権力あるの? 出禁になるぞ(笑) ユーマと部長の確執、一方的な。部長、良い人だよな~。

12話目☆3
それ、映像を上げたマネが悪いだろ。まあでも、技に終わりがないのはその通り。横綱の指導か。

13話目☆5
まあでも、技は「学ぶ」というより、「練る」ものだからね。シンプルに面白いな。恵まれてる、、、体格を言い訳にする時期は、とっくに乗り越えたんだな。ラスト、横綱の笑顔、素敵♪

14話目☆5
道場破りで、マジで警察呼ばれる(爆笑) 主将は熱いな~。 そして、監督も熱い。メインからサブまで、嫌いなキャラがいないな~。

15話目☆4
天王寺戦。熱い戦いだったが、まだまだ天王寺の背景が弱いから、感情移入しきれないかな。

16話目☆4
ちょっと回想が多かったかな。チヒロ、強いな~。日の丸より、関取には近いんじゃ? デーモン閣下(笑)

17話目☆3
久世の勝ちか。なんか色々と複雑になってきたな。

18話目☆4
相撲部屋対抗の団体戦があっても面白そうだけどな、日本人は団体戦、好きだし。そこには魂がない、魂があれば、変化も立派。分かるわ。剣道もそうだし。怒らせる戦法は、自分もたまにやったから、分かるわ。負けも無意味じゃない。

19話目☆3
チヒロはちょいチートだな。まあ、とってつけたようなドラマながらも、戦う理由は良い。

20話目☆4
まあ、相撲でハイタッチはどうなのかとは思うが、熱いハイタッチだった。最後の叫びもそう。ただ、ちゃんと「無作法」と言ってくれたところは良かった。両立が難しいから降伏は、まあ、いたしかたがないかな。

21話目☆3
チヒロ戦は、まあ、そうだろうな。主将と監督を勝たせなあかんから。

22話目☆3
分かる分かる。負けたら止められないよ。私も、大学で全国いって、初めて剣道辞められたし。

23話目☆4
魅せ方と作画だよな。相撲を格好良く魅せるのは、難しいな。

24話目☆4
才能がないから考える。それは本当に、その通り。私も、身長のわりにリーチ短いから、やっぱり色々考えたしね。天才は、浅い人が多いよ、競技について。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 21
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